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南天(ナンテン)
メギ科ナンテン属の常緑低木
南天は「難を転ずる」と音読できることから縁起のよい植物とされ、古くから鬼門や玄関などに植栽されています。
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縁起がよいというばかりでなく、南天は以下の理由でも庭木として植えられ、人気の高い植物です。
○狭い場所でも楽しめる
○育てやすい
○病気、害虫もみられない
古くから、赤飯の折り詰めにナンテンの葉をのせる風習があります。
赤飯の色どり用だけでなくナンテンの葉にふくまれるナンジニンという物質が、赤飯の温度と水分で変化し、微量のチアン水素が発生して腐敗防止の役目をするといわれています。
また南天葉(なんてんよう)という生薬で健胃、解熱、鎮咳などの作用があるとされ、漢方薬に用いられます。
白南天の生葉を噛んでいると車酔いや船酔いなどの吐き気も止まるともいわれています。
食中毒(食あたり)などは生葉の絞り汁を盃1杯までが限度
※なお知覚や運動の神経を麻痺させる作用があるらしく素人が安易に試すのは危険であるので注意してください。
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白南天
黄味を帯びた白色の果実を付けるのが白南天です。
白南天が喘息などによく効くときいていたのですが、確かな根拠は無いようです。
白南天も赤南天も薬効に変わりはないという説もあります。
果実を乾燥させたものを南天実(なんてんじつ)とよび、風邪のせきどめに煎(せん)じて服用します。
南天実はアルカロイドを大量に含み、中でも「o-メチルドメスチシン」が咳止め効果があるようです。
※ただし、薬と毒は紙一重です。大量に食べれば有害になります。だから鳥だって一度に大量に食べません。ちゃんと知っているようです・・・
南天の育て方
江戸時代に栽培が盛んで変わり品種が作出され、ヒメ南天やおたふく南天のようにほとんど実をつけないものもあります。
変わり品種は主として挿し木によって増やします。
普通の南天の挿し木の場合は、2月中下旬に、古枝を20cmほどに切って深めに赤土に挿しておけば、6月ごろには発根します。
処分した古枝を積んでおいたら、地面に根が出ていたことがあるほど、簡単に発根したことがあります。
■南天(ナンテン)の実を鳥に食べられない方法
・ネットをかぶせる(タマネギの袋など)
・近辺に釣り糸などを張る。
成木では2m†3m位になり、6月頃に白い花を咲かせ、秋に結実して寒くなると色づきます。
■南天(ナンテン)の実つきをよくする方法
日当りのよい場所に植え、雄雌同株ですが異品種の株を近くに植えておくと実つきがよくなります。
チッソ過多にならないようにして、乾き気味になるように高めに植えます。
株がある程度大きくなったら株分けや切り詰めなどを行うとよいです。
南天は毎年枝条に実をつけるわけではないので、高くなり過ぎた枝、今年実を付けた枝(実を付けた枝は今度実を付けるのは2†3年後が多い)、地際に発生する細い枝などは整理したほうがよいです。
我家の南天は昨年実をつけた枝が今年も実をつけましたが、まだ若い木だから?種類がそうなのか?
■南天(ナンテン)の株分け
株分けは3†5本ずつにして、高くなった枝の切り詰めは好みの高さで切り、葉を付けなくても大丈夫です。そこからまた芽が出ます。
株分けの適期は3†4月上旬、9†10月です。
4月初めに南天を移植しました。葉が枯れてしまいましたがまもなく新芽が出てきました。
地際から切ってもどこで切っても南天は芽が出てきます。結構たくましい!
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