●★クリスマスローズ・ガーデンハイブリットの育て方 露地植え(庭植え)と鉢植え 

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庭のクリスマスローズ


クリスマスローズというのは本来はクリスマスの頃に花を咲かせるヘレボルス・ニゲルだけを指した名前です。しかし日本ではヘレボルス属全体をクリスマスローズとして流通しています。
普及しているクリスマス・ロ†ズの内、ヘレボルス・オリエンタルス(Helleborus orientalis)を和名で「春咲きクリスマスローズ」と呼び、通称をクリスマスローズとして販売しています。
オリエンタルス・ハイブリットは交配に交配を重ねて作出された種類です。英名はレンテンローズ。
下の画像はオリエンタルス・ハイブリットとして購入。
最初は鉢植えで育てて、2007年秋に畑に植え替えたもの。
この赤系と白は大株になって見事に咲いています。  クリスマスローズ 2008-4-1

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最近ではオリエンタリスだけでなく 原種を含め 様々な品種を組み合わせて作出されているので、オリエンタルス・ハイブリットといわないでガーデン・ハイブリッド(ヘレボルス・ヒブリダス)と呼んでいるそうです。
詳しくいうとちょっとややこしいですね。


園芸店でみられるクリスマスローズは、数種類の原種を交配させて作出されたガーデンハイブリットが多いです。 年々進化をとげて次々と新品種ができています。クリスマスローズはその性質上、同じ花を大量に生産できないため、ガーデンハイブリットの多くには品種名がありません。
現在、ガーデンハイブリット(ヘレボルス・ヒブリダス)は白、ピンク、赤、グリーン、黄色、アプリコット、黒に近い色などバラエティに富んだ色があります。
花形もシングル、ダブル、セミダブル、フリル入りなどがあります。


我家では2007年冬†2008年早春にかけてガーデンハイブリットを10鉢購入しました。
花が咲いているのを購入すればすぐ花を楽しめますが、種を蒔いたり、1年生のクリスマスローズ苗を購入して育てるのも一層愛着を感じるものです。
※2008年春から育てたクリスマスローズ・ガーデンハイブリット達は2009年春にはまずまずの育ち具合で、それぞれの花を咲かせてくれました。

一年生のクリスマスローズ 一年間の生長記録画像

クリスマスローズの性質
○クリスマスローズは丈夫な性質で、寒さに強く育てやすい宿根草です。
○真夏の直射日光や高温多湿は苦手です。
○クリスマスローズは秋から生育を始めて、冬から早春に花を咲かせ、夏になる前に休眠に入ります。
○クリスマスローズの生育適温は0℃†15℃で、秋から春に良く生長します。


庭植え(地植え)のクリスマスローズの育て方
■場所
・明るい半日陰を好みます。
※庭植えでクリスマスローズを育てる場合は、東向きの落葉樹の下のような場所で、水はけと風通しの良いところが最適です。
地植えは移動できないので夏の直射日光、夏の西日が当たる場所では日よけをします。
(寒冷紗は50%くらい遮光出来るもの)
ニゲルや原種は特に夏の暑さや雨にも弱く、夏越しに注意が必要。(夏の高温乾燥を嫌う)
我家の最初のクリスマスローズは、現在はハナミズキの木の下に植えています。
夏も適度な木漏れ日で、夏以外は日光が当る場所なので、クリスマスローズにはちょうど良い条件なのです。
また家の東の壁際にも植えてあります。午後からは直射日光が当りません。


■用土
原産地は石灰岩地帯の水はけが良い場所なので、酸性土壌では土を中和してあげる事が大切です。
植え穴を深く耕し、腐葉土、緩こう性化成肥料などの元肥を施して植えつけます。


■水やり
夏は、乾くところではマルチング(株元をわらやバーグなどで覆う)して乾燥と地温の上昇を防ぎ、夕方にたっぷり水を与えます。
また秋や春の生育期も乾く時は、ときどき水を与えます。


クリスマスローズのつぼみが出る頃に、 新葉を残して、古く傷んだ葉をすべて地際から切り取ると、 つぼみに十分日光が当たることにより、美しい花が咲きますよ。


★クリスマスローズの肥料
※クリスマスローズは6月†8月は半休眠状態なので肥料は施す必要がありません。
クリスマスローズの生育期間中(秋から春)は遅効性の置き肥2†3ヶ月に1回ぐらいの目安で与えます。
(例えば9月半ば、12月半ば、3月半ばまでそれ以降はしない)
即効性の液体肥料も月に2†3回ほど5月中旬まで施します。


★クリスマスローズの病虫害 
クリスマスローズのオリエンタリス・ハイブリッドの葉が縮れ、斑点がつくときは、
炭そ病や斑点細菌病、ウイルスによるモザイク病などが疑われます。
炭そ病や斑点細菌病の場合は、病原菌が被害にあった茎や葉で越冬し、翌年に被害が広がるため、発病した茎葉を早めに取り除き、それ以上広がらないように有機銅剤、マンネブ剤、TPN剤などを散布します。
オリエンタリスは、生育が旺盛なので、冬までの古い葉を全部刈り取り、夏の間は枯れた葉を取り除き、風通しをよくしましょう。
モザイク病の場合は、薬剤では治療することができないため、一般に株を焼却して処分します。
しかし、モザイク病に見えても実際にはモザイク病でないこともあり、捨てがたい貴重な株は、処分せずに隔離して管理すれば回復することがあります。
モザイク病はアブラムシやハダニなど、汁液を吸収する害虫によって伝染するので、これらの害虫の防除をします。
なお、縮れや斑点のある葉や茎を切ったハサミは、ほかの株への伝染を防ぐため、熱湯で消毒しましょう。


クリスマスローズの増やし方
クリスマスローズを増やすのは株分けとタネまきです。

株分けの詳しい画像はこちら

クリスマスローズの植え替えや株分け



クリスマスローズの花後いつまでも萼(ガク)が残っているが、特にタネが必要でなければ、株のために切り取ります。
放っておくと種が飛び散るので袋がけをしておきます。
種は、熟したら採り蒔きします。翌春発芽し、2年間ほど栽培すると3年目には開花します。
種を採り蒔きすると発芽率はあまり良くないので、種を保存し、9月初め†10月下旬までに蒔き、発芽させる方法もあります。
実生のクリスマスローズは花の色に幅があります。自分だけのクリスマスローズを作るのもいいかも。


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クリスマスローズの種がこぼれた後の画像です。 2007/5-10


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鉢植えのクリスマスローズの育て方
冬のクリスマスローズの開花中は、鉢を南向きの軒下のようなところに置き、霜や寒風を避けると花の傷みが少なく、長期間観賞できます。
※クリスマスローズは暖房の効いた場所に置くのは禁物です。
4月ごろには花が傷んでくるので花茎を元から切り取ります。


★クリスマスローズの植え替え★
開花株でも根が鉢いっぱいになった状態、あるいはポリポットの若い株を購入したら、すぐに一回り大きい鉢に植え替えてから育てます。
2月にクリスマスローズの若い株(1年生)を10ポット購入しました。
窮屈そうなのですぐに一回り大きい鉢に植え替えをしました。
2ヶ月経った4月にはずいぶんと大きくなりました。
私はもう一度秋になったら植え替えようと思っています。
最初から大きい鉢に植え替えるより、鉢を一回りづつ大きくしていった方がいいような気がします。
※クリスマスローズは根が深く張るので深鉢を使用したほうが生育がよくなります。
植え替えは9月下旬†10月が適期ですが、3月ごろまでは植え替えができます。


■用土
・赤玉土小粒5: 腐葉土3: 軽石1: 籾殻(モミガラ)くん炭1の割合
・赤玉土小粒7: 腐葉土3
 (上のものは苦土石灰を一握りを入れる)
・または鉢花用培養土(クリスマスローズ専用用土もある)
・水はけ、水もちのよい土が基本で軽石を混ぜるても good。
・根腐され防止は珪酸塩白土を用土に1割混ぜると効果があります。
※普通は上の用土ですが、私は赤玉土小粒7:自前のぼかし肥料3の割合で植え付けをしています。
一応いろいろ書きましたが、クリスマスローズは丈夫な性質なのでそんなに神経質にならなくてもいいのではないかと思います。


○鉢植えの場合は毎年植え替えをしてあげると長く楽しむ事が出来ます。
○地植えをしたクリスマスローズは3†4年に一度植え替えや株分けをします。
 もっと長い期間植え替えをしなくてもいいようですが、株の勢い、花の咲き方を見て判断してください。
※夏の鉢植えのクリスマスローズは北向きの場所や木陰などに鉢を移動させて育てます。


★クリスマスローズの水やり
鉢植えのクリスマスローズは夏に枯らすことが多いので、水やりは鉢土の表面が乾いてから、朝か夕方に与えます。
クリスマスローズは少し乾かしぎみに育てるくらいのほうがよいでしょう。
※夏に水を与えすぎて根を傷めて枯らしてしまうか、あるいは全く水を与えないというのが一番多い失敗です。
水を与えるのを忘れがちというひとは、地植えにしたほうが管理が楽です。

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