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シャコバサボテンの花
サボテン科 シュルンベルゲラ属
原産:中南米(ブラジル リオデジャネイロの山岳地帯)
もともとは古木や岩肌に着生していた着生植物
冬の管理
■シャコバサボテンの開花株の選び方
株全体のバランスが良く、葉の色が濃く肉厚で茎節の数が多いもの。
シャコバサボテンの購入の最適期は自然開花の時期より少し早めの10月中旬†下旬以降です。
それは環境の変化が少ないので落蕾するリスクも少ないということからです。
それ以外の時期に購入の際には2cm以上の蕾が付いているものを選びましょう。
2cm以上になると多少の環境の変化は大丈夫です。
蕾の大きさも揃っているものを選ぶと花がいっせいに咲き豪華に見えます。
入荷して日が浅い鉢を選ぶと、環境の変化が著しくは変わりません。
■シャコバサボテンの開花期の管理
シャコバサボテンの蕾(つぼみ)が落ちてしまったということがあります。
それはシャコバサボテンは暑さや寒さ、日照などの環境が違うと開花しないで落蕾するという性質があるからです。
栽培しているシャコバサボテンを室内に取り込むときも外†軒下(1週間)†室内と徐々に環境に慣れさせます。
また空気が乾燥しすぎたりするのも蕾(つぼみ)が落ちる原因です。
あまり暖房の効いた部屋におくのは不向きで10†15℃くらいのところが適しています。
花を長く楽しみたいときは昼は20℃以下ぐらいにして、夜は8℃以上は保ちます。
ひなたか明るい日陰の窓辺に置くとよいでしょう。
厳寒期は夜間の温度が下がりますから、夜だけは窓際に置かないで、窓から離して管理します。
窓際というのは昼は暖かいのですが、夜はガラス、サッシなどはかなり冷えます。
例えば1m離しただけでも温度がかなり違うみたいです。
これはシャコバサボテンだけの管理だけでなく、同じ条件の多肉植物や草花にも通じる管理です。
種を取る目的以外なら、花がらは早めに取り除きます。
これはどの花でも同じことです。養分が種に取られると株が消耗してしまいます。
また花がらをつけておくと、灰色カビ病が発生しやすいので、ひねるようにして摘み取ります。
■シャコバサボテンの開花期の水やり
シャコバサボテンの花が咲いてからも、水の与え過ぎは根腐れの原因になるので注意しましょう。
夕方から夜間の水やりは避け、鉢土の表面が乾いてきたら、暖かい午前中に与えます。
■シャコバサボテンの開花期の肥料
開花中は与えなくても大丈夫です。
■シャコバサボテンの花が終わったときの管理
花が終わったら、休眠期間になります。休眠期間といってもほったらかしのことではありません。
冬の間は5†10℃を保ち、肥料は施しません。
水やりは暖かい午前中にし、忘れない程度で乾かし気味に管理します。
日光のよく当る室内の窓辺で暖かくなるのを待ちます。
※開花中や冬は2†3週間に1回の割合で液体肥料の1000倍希釈したのを与えるとする説もありますが、その間は与える必要がないという説のほうを私は選んで育てています。
シャコバサボテンを来年も咲かせよう
花後から始める管理・作業
■春(3月†5月)は休眠からさめて、新芽を伸ばし始めます。
4†5月(ソメイヨシノが咲くころ)になったら、根詰まりした株は根鉢を3分の1ほどくずし、一回り大きな鉢に植え替えます。
用土は市販のシャコバサボテンの培養土がよいでしょう。
このとき、伸びすぎた茎節はバランスを見ながら、前年に伸びた節を1†2節残して、ひねって摘み取ります。摘み取ったところから大体2†3節伸びて、秋にそこから蕾ができます。
また摘み取った茎節でさし木も簡単にできます。
植え替え後は生育が旺盛になるため、春†秋までは戸外で管理します。
追肥には1000倍程度に薄めた液体肥料を施します。
■夏(6†8月)新芽の成長が一段落します。
真夏は生育を休止させて夏越しさせます。
日中は20†25%ほど遮光するか、風通しの良い明るい日陰に置いて葉焼けを防ぎます。
6月いっぱいまでは十分水を与えますが、7†8月の高温期は生育が休止するため、やや乾かし気味にします。
肥料も6月までは追肥を続けますが、その後は施しません。
根腐れがひどい株で根が残っておらず、地上部の茎節も変色してしおれてしまった株は、回復の見込みはないので、元気な株だけを残します。
節の途中から根が出ている(気根)ときは、過湿による根腐れもしくは水不足などの水やりに問題があります。見るからにひどいときは傷んだ根を取り除き、植え替えをするとかまだ気根が出たばかりなら、水やりが過不足どちらか考えて調節します。
シャコバサボテンの花芽をつけるための秋の管理
花芽ができることを花芽が分化するといい、その時期を花芽分化期といいます。
シャコバサボテンの花芽分化期は9月から10月にかけてです。
■シャコバサボテンの花がたくさん咲く株になるかは温度と光の管理次第です。
その条件は夜温15℃前後、日長10†12時間程度(短日)といいます。
この2つの条件が整ったときに花芽分化します。
でもシャコバサボテンは環境が整っても咲くとは限りません。
株の成長が止まっていて、新しい葉を発生させない状態になっている
最先端の葉が充実していて、その先端部の成長も止まっているかなども重要です。
そのころ伸びた新芽を摘むことがシャコバサボテンの花芽をつけるために重要なこととなります。充実した葉でないと花芽が付かないので新芽摘みがポイントになります。
北海道地方
春の手入れ・・・植え替え・芽摘みは3月下旬†4月いっぱい。
秋の手入れ・・・新芽摘みは9†10月
東北地方
春の手入れ・・・植え替えは5月。芽摘みは花後の1月で形を整えておく。
秋の手入れ・・・新芽摘みは9†10月
九州地方
春の手入れ・・・植え替え・芽摘みは3月
秋の手入れ・・・新芽摘みは9†10月
日常管理による方法のほか、短日処理と開花促進剤(花芽分化誘発剤)の利用があります。
・シャコバサボテンの短日処理
電灯の明るさにも反応してしまうので、ダンボール箱を逆さにして株にかぶせたりすることを1ヶ月間行います。
短日処理の場合は、処理機関の約4週間の間に、1日でも短日にならなかったら、初めからまた処理をし直さなければならないそうです。
・シャコバサボテンの開花促進剤
9月中旬†下旬に1000ppmの濃度の液を1†2回茎葉に散布します。
この2つは私にはちょっと無理かも・・・でも日常の管理で花芽分化させることだったらできます。
自然に開花させるには、照明の影響のない場所で管理しないと、花芽が分化しません。
ですから玄関や室内はどうしても照明の影響があります。
シャコバサボテンの鉢の置き場は照明の影響のない所を見つけましょう!
■9†10月にかけて管理する場所
関東地方以西ではシャコバサボテンの鉢を雨の当たらない戸外や室内の明るい日陰におきます。
関東地方以北では9月中旬以降、室内に取り込んで育てます。
花芽ができたあとは、かえって昼間の長さが12時間以上になったほうが、花芽の発達がよいらしいです。
■シャコバサボテンの水やり管理のポイント
9月に入ると短日になり、花芽ができ始めるので、さらに水やりは控えめにします。
自然に開花させる場合は、照明の影響のない場所に置くと9月20日前後から花芽ができ始め、10月中旬には完成します。
秋の新芽をでにくくするために、水やりは控えめ、乾かし気味にします。
目安としては用土の表面が乾いてからさらに4†5日後†1週間後の水やりです。
月に二度ぐらいでいいみたいですね。
これはかなり乾くので勇気が要ります。
私はどうもシャコバサボテンを育てるのが下手で、これで失敗の原因がわかりました。
裏のおばあちゃんは、シャコバサボテンだけはいつも成功なのです。
見事な花が咲くのは、実はこの時期ほったらかしの状態だったのですね(笑)
そして晴れて小さな蕾が見えてきたら、1回たっぷりの水やりをしておくそうです。
■9月半ば以降にシャコバサボテンの最先端の葉から発生してくる新しい赤みを帯びている新しい葉はすべて摘み取ります。
この茎節は未熟なため、花芽ができません。早めに取り除きましょう。
■シャコバサボテンが蕾が見えてきてからの管理
最初のシャコバサボテンの購入後の管理に戻ります。
蕾のときの置き場所は上を参照にしてください。、
蕾を順調に育てるためには乾かしすぎでは枯れてしまいます。
用土の表面が白く乾いてから2†3日後、または4†5日後の間隔で水やりが必要です。
液体肥料の1000倍液を2†3週間に1回施して発達を促します。
※シャコバサボテンとカニバサボテンの違い
カニバサボテン・・・・シャコバサボテンと比べると葉の形が丸みを帯びている。
開花もシャコバサボテンより1ヶ月遅れる。1月がピーク。
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