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ヒマワリ(向日葵)の花
キク科の一年草
古代インカ帝国では太陽の花と尊ばれ、またフランスのルイ14世は「太陽王」の名の通り太陽の花ヒマワリを好んで自分の紋章にしたそうです。行ったことはありませんが、ベルサイユ宮殿の正門には今でもひまわりが植えられているそうです。咲く時期に訪れたら注意してご覧になってくださいね。
切花用ヒマワリ「エンジェルスマイル」を蒔きました。
↓2010-5-27
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どう見てもこみ過ぎです。蒔いたときから移植しようと計画していました。そうこうしているうちに苗が大きくなりすぎて、計画倒れになってそのまま・・ヒマワリの実を採る目的なら50†60cmは間隔がなければ多分よい実をたくさん採れないかもしれません。
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移植は無理と思ったので、そのままにして果菜用の化成肥料をパラパラと蒔きました。
↓6-15
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↓7-6
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蕾がでてきたのに気づく。
2回目の追肥で果菜用の化成肥料をパラパラと蒔きました。
↓7-6
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蕾が徐々に膨らむ。花を包みこんでいる葉を包葉(総苞片)といい、その集まりを総苞(そうほう)といい、総包は小花をまとめるはたらきをします。
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ヒマワリの別名はニチリンソウ(日輪草)や日車(ひぐるま)などお日さまに関係したものが多いです。お日さまを追って回る花からとのことらしいのですが、実際は太陽を追って動くのは生長が盛んな若い時期だけで、花が咲くころは動かなくなり、東向きに咲くのが多くなります。
どうしてでしょうか?
調べてみると光が当たらない部分では成長ホルモンの濃度が高くなり、光が当たる部分より早く成長するため、茎は自然に光の方へ曲がりやすくなるとのことです。生長する茎は太陽の光をより多く受け、より多くの養分を作るために太陽を追って回るのとのこと。
太陽を追って動くのはいつから始まるのかよくわかりませんが、今度育てるときは、そういうことにも観察してみると結構面白いかも。
夏の花ヒマワリの開花。
↓7-14
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ヒマワリの花はひとつの花ではなく、多数の花が集まって、一つの花の形を作っています。このような花の着きかたを頭状花序(とうじょうかじょ)と呼びます。
ヒマワリの花のなかで外側の花びらに見える部分を舌状花(ぜつじょうか)と呼び、もしかしたら虫を引きつける役目があるのでは?
中心部の花びらの無い部分を筒状花(とうじょうか)または管状花(かんじょうか)と呼びます。たくさんあるこの筒状花が受粉して種子に成熟します。
花の正面から見る。
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花をよく見ると、カメムシとハナグモがいます。ヒマワリに限らず花を見ているとハナグモが必ずといっていいほどいます。
関連記事 ハナグモとその獲物たち
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内側の筒状花は、外側から中心に向かって順番に咲き進んでいき、おしくら饅頭状態です。
花のアップ
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ヒマワリを植えてある場所全体をよく観察したら面白いことに気が付きました。何本もある株数ですが、全体の南側にあるものは南側に向いて咲いているのが多く、北側に植えてあるのは北側に向いて咲いているのが多いです。東西にある株もやはり同じです。これは空いているほうに向いて咲いているということです。我が家のヒマワリたちは混んでいるのでそういうことが起こっているのでしょうね。
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ヒマワリに関しての最近のニュース
各メディアでも何回か取り上げられたのでご存知かと思いますが、福島第一原子力発電所事故で汚染された土壌の放射性物質をヒマワリに吸収させ、「高温好気堆肥菌」で少量化する計画を、宇宙航空研究開発機構の山下雅道専任教授ら宇宙農業に取り組む研究者有志が進めているそうです。
ヒマワリを復興の象徴にと、福島県内でヒマワリを栽培してくれる参加者も募っていて、「ひまわり計画」というそうです。
「高温好気堆肥菌」を利用するとヒマワリの体積は1%程度になり、放射性廃棄物の量を減らすことができるとのこと。放射性物質はヒマワリの体内に蓄積されるだけのもので、放射性物質を消滅させるものなく、便宜上少量化してから処分するのです。
メモった紙を紛失してしまったので、記憶が少し曖昧ですが「高温好気堆肥菌」のことで先日は羊の糞のニュースもありました。
1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故でも土壌浄化にヒマワリや菜の花が使われたそうです。
1995年に米ラトガーズ大学のスラビック・デュシェンコフ博士ら旧ソ連出身の植物学者達が、チェルノブイリ原発から1キロ離れた池で20種類の植物を栽培し、ヒマワリがセシウム137を根に、ストロンチウム90を花に蓄積することをつきとめたという研究報告があるそうです。
これはファイトレメディエーションと呼ばれ、植物が持つ自然の能力を活かした環境汚染の浄化技術で、現在も研究が進められているとのことです。
放射性セシウムはカリウムと性質が似ていて、カリウムなどの肥料を与えなければ、ヒマワリなどはセシウムを取り込みやすいとのことです。
土壌の放射性物質の除去までに30年以上はかかると言われる場所でも、ヒマワリはわずか20日で95%以上を除去したという記録が残っているとのことです。
テレビ(NHK)で見たのは、高校生達がヒマワリのタネをまいて発芽させる方法として、タネが乾かないようにゲル状にし、カラスに食べられないようにラメを混ぜて実験したことです。そして見事に発芽したそうですよ。
高濃度に汚染された土地にはタネをまきには行けませんから、それは良い方法ですね。
みんなで知恵を出し合って、この難関に向かっていきましょう!
それにしても科学の後始末を植物や菌の力を借りるとは・・・
でもなんと自然の力は偉大なのでしょう!
まだまだ未知数の色々な植物や菌の力がたくさんありそうですね。
早く発見して助けてもらいましょう。
※農林水産省は14日、放射性セシウムを吸収するとされていたヒマワリには「ほとんど効果がない」との実験結果を発表しました。
土壌1平方メートル当たり約107万ベクレル含まれていた放射性セシウムのうち、吸収できたのは約2000分の1の520ベクレルという結果になったそうです。
なお一番効果があったのは表土の削り取りで、地表から深さ約4センチまで除去した場合、同セシウムの地表の濃度は25%に低下したとのことです。
ヒマワリさん、おつかれさまでした。
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2011年5月現在、畑にこぼれタネでたくさんのヒマワリの芽が出ています。
今年は複雑な思いでこのヒマワリを育てることになりそうです。原発問題も早く終息に向かって欲しいのですが、かなりの時間がかかりそうで予想不可能と感じています。
原発近くの方々のご苦労を思うと胸が痛みます。
さて2011年のヒマワリの花が咲きましたよ!
これは最初に咲いたヒマワリで1本でこんなにたくさんの花 (o^ー^o)
みんなと離れたところで1本だけのびのびと育ったのがよかったのでしょう 。
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