●ワケギ(分葱) プランター栽培 露地栽培

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プランター栽培のワケギ  10/2

ワケギ(分葱)
ユリ科 ネギ属 球根性多年草
原産地 : ギリシア、シベリア地方
別 名 : ネギ、コネギ、ネブカ、ヒトモジ、チモト、センモト、センボンネギ、
     モヨギ、トクワカなど各地方での呼び名がさまざまだそうです。

ワケギはネギと分球形タマネギ(シャロット)の交雑種といわれています。
同じ球根性であるアサツキと違い、とう立ちもしないので花も咲きません。ですから種子からではなく肥大する種球を用いて植えつけます。
主に関西で自家増殖されてきたワケギは、早生種(秋冬どり)と晩生種(春どり)があります。

寒さに弱いワケギなので、寒冷地での露地植えはアサツキが代用できます。
ワケギと葉ネギは見た目が似ているので混同されますが、ワケギは分球で増え、葉ネギは一般的には種からです。育て方もワケギはネギに比べ簡単です。
またワケギはネギより細くて柔らかくて刺激臭が少ないです。

ワケギをプランターに植えておくと、よく分球して細めのネギがたくさん伸びてきます。そばやうどん、ラーメン、その他の薬味に重宝しますよ。

暖かい地域なら、庭先やプランターでの栽培で同じ株から4、5回は収穫できます。寒い地域でも防寒の工夫をすると何度か刈り取ることができると思います。

 

ワケギのプランター栽培
ワケギは比較的小さなプランターでも育てることができます。
15cmぐらいの深さでも大丈夫です。

◆用土
市販の葉菜専用の土に植えます。
または有機物が多く(腐葉土、堆肥、ピートモスなど)水はけ、水もちがよい用土。
例として
赤玉土5:(腐葉土、堆肥、ピートモス)4:バーミキュライト1
酸性土に弱いので石灰が入っていないときは、植え付ける2週間前に施してから1週間前に元肥を施しておきます。葉菜専用の土

◆植えつけ
休眠がおわって芽が伸び出すころになってから植えつけます。
種球を残しておけば次の年からはそれを植えつけることができます。
株間は8cm前後、畑より密植ぎみにしてみました。
収穫期になったら種球ごと収穫しようと思ったからです。
植え付け後はすぐに水やりをしないで、土の湿り気で発根してから水を与えたほうがよいとのこと。

病原菌などがあった場合に備え、外皮をきれいに取り除いたほうがよいとのことですが、このまま植えてしまいました。
この辺りでは根深ネギも真夏(土用のころ)に植えつけるときは、外皮をきれいに取り除いて植えつけています。やはり病原菌の関係でしょうか。昔からそうしているので何も考えずに外皮を取り除いていました。

購入したワケギを植えつけるときはこのぐらいに芽が出ていました。
↓2008-9-3
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植えつけは先端が土から少し出るくらいに浅めで深植えにならないようにします。

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10日もするともうこんなに育ちました。春に大きくなるものだと思っていたのでビックリ!
どうやら早生種(秋冬どり)のワケギのようです。(20日ワケギとありました)  
早生種(秋冬どり)は植え付けから1ヶ月後には収穫できるみたいですね。
根際から刈り取らずに3†4cmぐらい残します。1ヶ月後というわけではなく、草丈が25†30cmくらいになったら適宜収穫します。プランターなら刈り取って何回も収穫したほうがいいですね。

刈り取り後、化成肥料あるいはぼかし肥料・発酵油粕などをばらまいて軽く土に混ぜ込みます。 様子を見て葉色が淡いようならさらに液肥か化成肥料を少々与えてみます。
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以前のワケギは晩生種(春どり)を栽培していて、春に柔らかく育ったワケギを収穫していました。2008年秋に購入のワケギも春どりのつもりでしたが、このワケギは早生種(秋冬どり)のようです。
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プランター栽培のワケギ 
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右側の株が様子がおかしいのに気がつきました。  
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アップするとワケギの茎葉が何かの虫に食われてしまい、蛹(さなぎ)らしきものがいます。(右上あたり)

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ワケギの茎の部分を割いたら小さな虫が入っていた。 
以前栽培の春どりのワケギは虫の心配がなかったので、油断していました。早生種(秋冬どり)は虫に注意!
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さてどのような成虫になるのか・・・コップに入れてさなぎを観察。
さなぎなので餌は必要ないので、そのまま放置していたらすっかり忘れてしまいました。
ある日気がついたら小さな蛾(が)?になって天国に召されていました。
写真は撮るのを忘れてしまいました。幼虫も小さいので成虫も小さく細長く茶と白の混じったような感じでした。
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※調べてみると蛹(さなぎ)の様子からネギコガという虫のようです。
 コナガとも似ていますが、ネギの中に入るからネギコガとひとり合点・・

◆病害虫
・病気
 我が家ではベト病にはなったことがないのですが、まれにあるようです。
・害虫
 アブラムシ、スリップス 、ネギコガ(ネギハモグリガ)、ネギアザミウマ、
 ネギハモグリバエなど


そんなわけでワケギのプランター栽培はあきらめて畑に植えることにしました。
ワケギの虫害はないと思っていたのに意外でした。
今度早生種のプランター栽培するときは、植え付けのときから不織布や防虫ネットをすればこういうことにはならないかもしれない。それらを使えばプランター栽培も簡単にできると思います。畑だって早生種は不織布や防虫ネットをしないと同じことになるかも。
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9月に植え付けしてから約2ヶ月で球根も大分増えた感じ・・・
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ワケギの中は虫にほとんど入られた状態なので、葉の部分をすべてカットして畑に・・・
畑ではなくても防虫対策をすればいいのですが、寒くなると畑ではネギが収穫できるので、ワケギは一時休止して、水やりの手間がかからないように地植えにしたわけです。
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畑に植え付けてから17日経った状態のワケギ
モミガラ燻炭(くんたん)を作ってあったので、ワケギ、タマネギ、アサツキ、ニンニクなどにまく。
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年が明けた2009年、真冬のワケギ   
2009-1/25

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早生種(秋冬どり)のワケギは春になっても、奥のアサツキと比べると勢いがありません。
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元気になったのはワケギの中に生えてきたこぼれ種からのビオラです。
やっぱり早生種のワケギは秋冬どりとあるように、春の収穫は無理みたいです。
それより球根を太らせて種球としたほうがよいと思います。
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でも手前のアサツキが枯れたのにまだそのままの状態でいます。
春は球根を太らせるために緑のままでいるのかな?
春早めに化成肥料を一度施しました。
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休眠期に入ったと思ったらもう根も出ているし、葉もチラホラと・・
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ワケギは茎葉が枯れてから7†8月頃まで休眠しているため、新葉は伸びなくなります。
5月には休眠に入りますのでもう新葉は伸びなくなってしまいます。

夏を越し、9月8日現在もそのままです m(>o<)m ごめんなさい、ワケギちゃん
今年の夏は体がバテてしまい、畑がほったらかしの状態で、草が茫々です (´_`;)トホホ...
まっ、自然農法といたしましょう・・・

乾燥、加湿に弱いそうですが、我が家のワケギは今年(2009年)は春に枯れてから掘り起こしたのですが、それからその場に放置したまま夏を越してしまいました。
今年は旧盆のころまで梅雨のようなお天気で雨が降ったり、台風の影響で大雨が降ったりとしていました。

雨にも負けず風にも負けず夏の暑さにも負けない我が家のワケギ・・・
このワケギは休眠の時期が早く破られる品種なのか? それとも休眠しない品種なのか?

7/28のワケギの状態↓
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少し暖かいところ(関東南部以西)なら、庭先やベランダのプランター栽培で、10月下旬ごろから4月上旬ごろまでに、同じ株から4†5回は楽に収穫できます。
さらに、寒いところでは防寒を工夫することにより、それに準じた多回刈り取りを達成できるでしょう。

良質のワケギを取り続けるコツは、刈り取った後すぐに、株と株の間に化学肥料と油粕を1株あたり2†3つまみずつばらまき、軽く土に混ぜ込みます。
葉色が淡いようなら途中でもう1回、液肥か化学肥料を少々与えると良いでしょう。

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露地植えのワケギの育て方  
早生種(秋冬どり)も晩生種(春どり)も植え付けの時期が多少違うだけで、栽培方法は同じだと思います。
◆畑の準備
たい肥を施した有機質の多い肥沃なところが適しています。柔らかな葉になります。
植え付けの畝に2週間前に苦土石灰をうっすらと白くなる程度に撒き、1週間前には元肥(完熟堆肥を1†あたり2kgと化成肥料1†あたり100g程度)を入れて良く耕しておきます
◆ 植付
種球の植付は、7†9月上旬までに。
株間と条間を15†18cmぐらいにします。 一ヶ所に2†3球づつまとめて、球の先端が少し出るぐらいにして浅く植えつけます。

◆追肥
葉が10cm位に伸びてきたら(植え付けから約20日後)追肥をします。
そのとき中耕、土寄せを行い、更に2週間後に2回目の肥料を施します。

◆収穫
早生種(秋冬どり) 9†10月
晩生種(春どり)  翌3月下旬†4月下旬
1ヶ所の葉が20本位となり草丈が20cmになれば順次収穫できます。
根を引き抜かず葉だけを切り取ると、その後に新葉が伸びて次々と収穫できます。

◆球根の保存
5†6月に自然に枯れるまで球根を肥大させておきます。
枯れてきたら、球根を掘りあげて風通しの良い場所で植え付け時期まで陰干しにします。

コンパニオンプランツ
レタス 良い組み合わせ
ウリ科のツル割れ病や立枯れ病などを防ぐ

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ワケギの栄養・効用(効能)
血圧降下作用のあるカリウムやアリシンが含まれていて、活性酸素を除去、発汗、血行促進、疲労回復などの効能があります。
さらに腸内の善玉菌を活性化、コレステロールの体外排出を促進する食物繊維もあります。
活性酸素を除去、細胞の老化抑制のあるβーカロチンもあります。


料理
薬味やゆでて味噌和えにしたり、煮物、汁の実、お好み焼きなどに幅広く利用できます。

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