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ボリジの可愛い星型の青い花・・・
昔、画家が聖母マリアの青い衣を描く際に使ったことから「マドンナ・ブルー」とよばれている。
ボリジ
ムラサキ科
学名: Borago officinalis L.
原産地 :地中海沿岸 北アフリカ
別名: ルリヂシャ(ルリジサ)
草丈: 30cm†1m
開花時期 :春†夏 (秋まき4†6月、春まき6†8月)
ボリジは、種からでも育てやすいハーブで、我が家では、何年か前に畑にタネをまいて育ててからは毎年秋になるとこぼれ種で発芽しています。
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こぼれ種で発芽したボリジ
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寒い冬をローゼット状になって過ごします。
ボリジは比較的耐寒性がありますが、凍ると葉が傷みます。
茨城南部では寒さで傷んでも、春になれば持ち直して大丈夫ですが一部は枯れてしまうのもあります。
たくさん出るので庭や畑にそのままにしてありますが、ポリポットに蒔いて軒下などで霜よけをしたほうがよいかもしれません。
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4月のボリジ
春になると一気に大きくなります。
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5月のボリジ
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大株に育ったボリジ。次々と花を咲かせています。 我家の猫のキーちゃんと一緒にパチリ・・・
花茎が倒伏しやすいので支柱を立てます。
■種まきからのボリジの育て方
基本的にはタネをまいて育てますが、春にまくより秋にまく方が大きな株に育ちます。
プランターでも育てることができます。
ボリジの発芽適温は15†20度くらいなので、種まきの適期は秋まきで9月中旬†10月頃と、春まきで4†5月頃になります。
〇ポリポットに種をまく場合
種まき用土を入れたポリポットに、種を2†3粒点まきにして薄く覆土をします。
発芽後は良い苗を1本選んで、ほかは間引きをします。
本葉が4†5枚になったら、根を切らないよう注意しながら定植します。
※移植する場合は苗が小さいうちに行います。
〇直まきの場合
日当たりと水はけの良い場所を選び、20†30センチほど間隔をあけて2†3粒くらいずつ点まきにして、薄く覆土をします。寒害が心配な地域は不織布などをかけます。
春になったらよい苗を選び、蒸れに弱いので株間を50cmぐらいにとり間引きします。
ボリジは性質は強健ですが、原産が地中海沿岸なので、夏の高温多湿には弱いです。
枝や葉を間引いて風通しを良くしてあげます。
我家のボリジは秋のこぼれ種のものなので、6月に大量に咲いて株はそれで終わりになります。
■苗から育てるボリジ
購入の際はヒョロヒョロしていないしっかりとした株を選びます。
秋の苗のほうが株が大きくなり、花つきもよくなります。
苗から育てる場合はタネからの育て方に準じます。
日当たり、水はけの良い場所に50cm間隔に植え付けます。
プランター植えにする場合は、ハーブ用土など水はけの良い土を使いましょう。
水やりは鉢土が乾いてから、たっぷりと与えます。
庭植えの場合は、特に水やりの必要はありません。
■ボリジの肥料
植え付け時に土に緩効性の肥料を混ぜ込むのと、花茎が伸びてくる頃に窒素(チッソ)の多い化成肥料を与える程度で充分です。
■ボリジの収穫
随時できますが、手で折り取ったりすると切り口から腐りやすいので、清潔なハサミを使って収穫しましょう。
※(注) ボリジの白い剛毛に触れると、体質によってかぶれる場合があります。
私はボリジの花だけを収穫するときは、花の中心を引っ張っています。
花だけポロっと取れます。
■コンパニオンプランツとしてのボリジ
また、ボリジはベリー類と相性の良いことでも知られていますので、コンパニオンプランツとして、菜園に取り入れてみるのも良いですね。
ボリジをトマトのそばに植えると害虫を防ぎます。
■ボリジの利用法
若葉や茎にはキュウリのような香りがあります。天ぷらやサラダ、おひたしに利用できます。
ボリジにはカルシウム、カリウム、ミネラルが豊富で、副腎を強化する働きがあり、民間薬として強壮、強心、血液浄化に用いられてきました。
天ぷらはこのボリジの新芽(葉)に薄く衣をつけて揚げます。
花も砂糖漬けにしたりケーキの飾りやサラダの彩りに利用できます。
最近、ボリジのタネに各種疾病に有効なγ(ガンマ)リノール酸があることが確認され、高価な月見草オイルの代用となっているそうです。
※γ(ガンマ)リノール酸は別名ビタミンFといわれ、必須脂肪酸になっていて、EPAと共に免疫機能や若さの維持に欠かす事の出来ない栄養素です。
・γ-リノレン酸の効果があると思われるもの
免疫力強化・アトピー性皮膚炎・アレルギー疾患・生理痛緩和・高血圧・基礎代謝の向上
・ボリジには美肌効果もあり、入浴剤にも利用されています。
・花と葉は一緒にフレッシュハーブティーにして飲むと、初期の風邪や喉の痛みに良いそうです。
・ボリジの花はドライフラワーやポプリにしても素敵です。
ボリジの花はポタシウムという成分を含み、憂鬱を取り除いてくれるそうです。
ラテン語で、コル(cor=勇気・心臓)とアゴ(ago=もたらす、働く)を組み合わせた言葉の訛りがボリジの名前の由来と言われています。
そこから、ボリジは勇気のシンボルとされ、古代ケルト人の戦士や聖地エルサレムに向かう十字軍の兵士達も出陣前にはボリジの花を浮かべたワインを振舞う習慣があったそうです。
なおワインに浮かべると、花は青からピンクに変わります。
現代の企業戦士もボリジの花を浮かべてワインを飲むと、ストレス解消になりうつ病などの予防にもなるかしら? お試しあれ!
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這性ボリジ
我家にはボリジの仲間だと思うのですが、昨年から畑に這性ボリジがあります。
文字通り這って伸びていきます。
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這性ボリジの苗
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這性ボリジの葉・・・
アップするとトゲが痛そう・・・ ちなみに茶色のものは別の葉の枯れたものです。
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長く横に這って伸びる茎を切り戻すと、このようにこんもりして立ってきます。
まだどのような育て方がよいのか分かっていませんが、多分切り戻した方がたくさん株元から花茎が出てくるような気がします。
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ど根性這性ボリジ 2008/4-11
ことしは塀と道路のすき間に這性ボリジが出てきてビックリ!
昨年這性ボリジがあった畑より20mぐらい離れていて、しかも高い場所なのにどうしてだろう?
よくテレビのニュースに出てくる野菜などのど根性○○みたいだね・・・
ただ今このように生育中です。
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ど根性這性ボリジ 6/17
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這性ボリジの花
普通のボリジより淡い水色で上品な色です。
ごつい感じの葉や茎に似合わず花はとても可憐です。
ふつうのボリジと同じようにエディブルフラワーとして扱ってもいいのかしら?
こちらは夏の暑さに強く昨年は夏の炎天下でも大丈夫でした。
這性ボリジは宿根草で、一旦枯れても春になったら芽がでてきました。
そして畑ではこぼれ種でもまわりに何本かでてきました。
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