花木苗・果樹苗の入手法
園芸店、ホームセンター、種苗会社の通信販売など
成木などは植木専門業者やホームセンターなどの造園業に。
宿根草や落葉樹は葉を落とした晩秋から春の芽の出る前、常緑植物は4月中旬以降から梅雨までの間、または9月中旬から10月中旬の根の回復しやすい時期に植え替えします。
根鉢を崩さずに植え替える場合だと、いつでもできます。
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植え付け・植え替えのポイント 関東、中部、近畿地区を標準
・まず地植え・鉢植えどちらも、接木苗のテープをはずし、根に十分水を施します。
・接ぎ口は必ず地表に出すようにし、丈の高いものには支柱を添えます。
・後に雨でくぼむことを考慮してやや高めに盛土をします。
・やや浅植えにした方が落ち着いてからの根張りが良くなります。
※ただし、ボタン(牡丹)は自根が出るように台木との接木部が4†5cm隠れるように深めに植え位置を決めます。
(牡丹(ボタン)の自根は接木部のすぐ上から出る)
★★落葉樹の花木苗・果樹苗の植え付け・植え替え★★
◇植え付け・植え替えの適期 11月†3月
一般的に花木苗・果樹苗は落葉樹が多いです。
落葉している間の芽が動かない間が適期ですが、真冬は地温が低く、植えつけている間に乾燥したりして根を傷めたりするので、落葉直後か2月下旬†3月になってからのほうが安心です。
根鉢を崩さずに植え替えるポット苗の場合は、いつでもできます。
※バラや梅などは冬が適期です。
ポリポット苗の花木苗・果樹苗の植え付け・植え替え
ポット苗もポットで育てられた苗と鉢あげしたばかりの苗があります。
通常ポリポットで育てられた苗は、根が回っていなければ、そのまま植え付けます。
ポリポットで一定期間育てられた苗は草やコケなどが生えてます。
ポットで育てられた苗は植え付け時に根を痛めないため、いつでも植えつけることができます。でも真夏の植え付けや寒い地域で地面が凍結する真冬に植えるのは避けたほうが無難。
基本的に土を落とさないで植えつけますが、抜いたとき根が回っていた場合には、まわりの根を
軽くほぐして植えつけます。
鉢あげしたばかりの苗は、細長いポリポットに植えられているものが多く、土の状態が新しいので分かります。入れてある土に根が張っていないので、ポリポットから出すと土がポロポロと落ちてしまいます。
その場合は基本的には根がむきだしになっている「裸苗」と同じなので、下記の裸苗の植え方に準じます。
◇ポット苗を鉢植えにする
・苗木の根鉢より一回り大きな鉢を選びます。
・鉢から抜いて、根鉢の表面や周りの土を落とします。
・長すぎる根は鉢に収まる程度に切り詰めておきます。
・鉢底石を入れ、苗を鉢の中に据え、すき間に新しい土を箸などで突きながら足します。
・最後にたっぷりと水やりをします。
◇ポット苗を地植えする
・根鉢(植わっているポット、根巻きの大きさ)の一回り大きい穴を掘ります。
・掘り上げた土に3割の腐葉土を混ぜておき、ポットから出した苗木を根鉢を崩さずに、そのまま植えつけます。
(そのとき根鉢が地表と水平かやや高い位置にします)
・腐葉土を混ぜた土を戻したら、軽く踏んでおきます。
・発酵済みの堆肥を混ぜた場合は、根が直接当らないように10cm以上は離します。
・水鉢を作り、その中にたっぷりと水を入れます。※水鉢の説明は下にあります。
・自然にしみこんで落ち着いたら、木の大きさに応じた支柱を立てます。
※苗が風などでぐらつきと、根もそのたび動くので活着が悪くなりますが、小さな苗なら支柱を使わなくても大丈夫です。
根巻き苗の花木苗・果樹苗の植え方
■根まき苗は根鉢を縄や麻布などで巻いてあります。
露地植えの苗を根の周囲にショベルを入れて長い根を切り、細根を出させてから掘り上げているので、植え付けの際に麻やわらをはずす必要はなく、そのまま植えつけることができます。
※腐らないビニールなどで巻いてある場合は、取ってからして植え付けをしてください。
・根鉢の一回り大きい穴を掘ります。
・根鉢の下や周囲に棒でつつきながら2/3ほど土(上記のように腐葉土を混ぜた土)を入れ、さらに 残りの土を入れてから水鉢を作り、その中にたっぷりと水を入れます。
・最後に水が引いたら残りの土を水鉢に入れ、根の周囲の地面を踏んで平らにならします。
※ 「根まわし」済みの根まき苗は、ほぼ年間を通して植え付けできるようになっていますが、真夏の植え付けや、真冬に植えつけは避けるほうが無難です。
また春の新芽が出る4月上旬†5月中旬はなるべく避けます。
※市販されている苗や樹木は、根の部分が小さく切り取られているために、少し強い風が吹くとひっくり返っってしまいす。
植えてから1年くらいは(背の高い木はもっと長く)倒れないように支柱をしておいて下さい。
※水鉢
土で株の回りに土手を作り、そこに水を入れると水が回りに流れずに植え込んだ根にしみていく。
1†2mの苗木なら、少なくともバケツ数杯分の水を入れます。
大量の水を流し込むと根と土を十分になじませることができます。
裸苗
バラなどの休眠期に掘り上げた植物の根を水洗いして、土をおとしたもので、根がむき出しになっている状態で、乾燥を予防するため、水ゴケやピートモスなどで包んだり、鉢に仮植えして販売されています。
購入後はすぐに根の部分を水に浸けて半日ほど吸水させてから植え付けます。
十分に吸水させておかないと、植え付け後に苗が弱ることがあります。
植穴は根の広がりに応じ、縦横 根の1.5倍以上ほど掘り、根を広げて植えます。
あとは上記のように植えつけます。
枝振りの良いほうが正面に来るように植えつけます。
★★常緑樹の花木苗・果樹苗の植え付け・植え替え★★
・常緑樹の植付け・植替えは4月中旬†5月上旬、梅雨の時期が適期です。
梅雨の時期というのは新芽の発育が落ち着いて気温・地温が高くなり、空気中に十分な湿度があるためです。
ツバキ、サザンカ、モチノキなど太い木は9†10月も適期です。
・根が直接当たらない深さに元肥として発酵油粕と緩効性肥料を入れます。
・50cm位の穴なら2つかみ程入れ、たい肥4†5リットルを土でよく混ぜます。
※植え付けの方法は落葉樹に準じます。
根とのバランスを考え、張りの細い枝、伸びすぎているは枝切り戻しをして、葉は整理すると活着がよくなります。
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鉢植えの常緑樹の植替え
花の終わった鉢植えや移植が必要な常緑樹は植え替えます。
3年前後を植え替えの目安としますが、毎年でも1年おいてからでも様子を見て植え替えます。
鉢植えでは2年経過したものは、鉢の中を根がぐるぐる巻きの状態になることが多いです。
底穴から根が出て根詰まりの状態になると水分、養分がうまく吸収できないので植え替えをします。
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