●ダンボール容器のぼかし肥料の作り方いろいろ

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2010年春のぼかし肥料

2010年春から翌年の春までにダンボールで作ったぼかし肥料を3回作りました。
(ミカン箱より大きなダンボールで合計10個ほど完成しました)


第1回目 ダンボールぼかし肥料を作る (2010年春 2箱)
冬の間に使いきれなかった野菜を集めて細かくカットします。
ダイコン、ネギの皮、白菜の外側、トウガラシも
最初は残飯や野菜クズなどの生ゴミは入れません。
2010-3-20
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残っていた消し炭(枝を燃やしたもの)も入れます。
ダイオキシン問題が起こる以前に燃やした枝などで作った消し炭があります。
ダイオキシンは低温状態で燃やすと発生するのですが、自然の材料だから大丈夫と深く考えないでいたのですが、空気中浮遊塩素と結びつくと発生するそうです。

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細かく砕きました。
たくさんあった消し炭ももうこれでおしまい・・・

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基本はピートモス、米ヌカ主体で、そこにホームセンターで購入の1/3袋のEM菌を混ぜて水で湿らせてあります。
その他にはキムチの残り、甘酒、酒かす、味噌、醤油、納豆など少量ずつ入っています。
(すべて発酵食品ですね。効果があるかどうかはわかりません)
2†3日経って発熱し、ある程度高くなってから残飯、野菜クズ(乾燥無しでそのまま)などを入れ始めました。
最初に動物性の材料(鶏糞など)を入れなければ臭い匂いはしません。
あとから残飯の魚を入れてもイヤな臭いはしませんでした。
場所はキッチンの床の流し台のそばなので、生ゴミを捨てるのに大変都合が良かったです。

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次から次へと残り物の材料を入れ、混ぜていきます。面白いことに心までスッキリします。
野菜がたくさんあるので、どうしても量を多く作ってしまいます。
残飯を捨てるときは、食べられない人がこの世にたくさんいるというのに申し訳ないというためらいの気持ちがでます。
でもぼかし肥料の材料と思えばそれほど引け目を感じずに捨てることができるようになりました。これでまた美味しい野菜や花を咲かすことができる、ムダではないと思うようにしました。
嬉しくてぼかし肥料の替え歌まで作ってしまいました!


今回は小さな移植ゴテで混ぜました。
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そして温度計を用意して正確に温度を測りました。
2日目は30度ぐらいでしたが、徐々に上がってきます。
次の日は40℃ぐらい。切り返しをしました。
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次の日は52℃。切り返しをしました。
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同じ日の夕方は61℃。切り返しをしました。
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ある程度高くなり、それからは徐々に低くなりますが、米ヌカを入れると温度がまた上がります。« 画像 »


生ゴミを指定の日まで家に置くのは大変ですよね。
私はもう40年間、生ゴミをゴミ集積所に持ち込んだことがありません。最初の10年間は庭に生ゴミを捨てる場所がありました。農家ではどこの家でもありました。
それからはつくば市が負担してくれてコンポスターが登場しました。最初は1個でしたが、数年過ぎてからもう1個購入しました。
その電気を使わない単純なコンポスターが、2個ほどお勝手口の近くに置いてあるので、わざわざゴミ集積所に運ばなくても、そこに捨てていました。時々まわりの土を入れるだけで、分解が進みます。微生物がゴミの分解をしているなんてしばらくは知りませんでした。


冬は分解が遅かったので、口までいっぱいになってきますが、そうなってからもう1個を使っていました。夏は瞬く間に分解してしまいます。このコンポスターで土のようになったものはすぐ隣の狭い空き地に置くようにしました。夏の虫対策はジョウロで時々消毒をしていましたが、みなさんはこの虫で嫌になってコンポスターを使うのを止めてしまうようですね。
このようにコンポスターを使えば、ダンボール容器でぼかし肥料を作らなくても生ゴミ処理は簡単でした。

2010年はこのコンポスターの土で珍しいトマトを作ってみました。


さて、私がダンボール容器利用のぼかし肥料を作ったのは、留守番を頼まれることが多くなり、畑に行く時間がなくなってしまったからです。でもぼかし肥料は作りたい・・・
それで少しずつ生ゴミや使用済みのプランターの土を利用して作り、それをためて置こうと思ったわけです。
虫があまりいない晩秋から春にかけて作りましたが、その都度違う材料で作ったぼかし肥料になるので、ぼかし肥料の内容は違ってきます。ストックしたものを後で混ぜますが・・・・
2010-5-9
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ここまでは本当に便利でした。この時期は虫もいなかったし・・・
ところがかき混ぜているうちにダンボールに穴が空いてきてしまいました。
毎日かき混ぜるのと発酵熱や水分などで、途中で箱を取り替えないとボロボロになってしまうのです。
これより後はキッチンから下ろし、お勝手口から10歩ほどの軒下に置きました。
ダンボールで1箱のぼかし肥料を完成するのには、ダンボールを2†3度、取り替えなければなりません。何回も作るとかなりのダンボールの数になります。
5-25
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熱や水分、おまけに混ぜるときに移植ゴテでぶつけたりと・・・
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ぼかし肥料の仕上がりです。でもまだ完熟とはいえません。
後から後から残飯を入れたので、畑で最初に材料を一気に入れるのとは違い、時間はかかりました。
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以上のように、ダンボールぼかし肥料は、完成するまでダンボールが破けてしまい、今後の課題になりました。
完成したダンボールぼかし肥料は、最終的には大きなシートに全部広げて混ぜました。
このあとの2回目のダンボールぼかし肥料は細かく記録してあります。


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第2回目 使用済みのプランターの古土でダンボールぼかし肥料を作る 2010年秋 2箱

2010年秋のダンボールぼかし肥料の作り方は、最初から大きなダンボールで、底とまわりを2重にして補強し、さらに使用済みのスダレを使用しました。(上記の課題解消?)
そして今回はピートモスの代わりに使用済みのプランターの古土を利用することにしました。ピートモス代金もバカになりませんからね。
プランターの古土の再生になるので一石二鳥です。
11-15
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スダレは左右にはなく、底に通して上にダンボール片を乗せてあります。
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11/14
ダンボールぼかし肥料を 作る準備
使用済みのプランターの古土、米ヌカ、上記の残りのEM菌、食品のストック点検で古くなった小麦粉、ソバ粉、乾物のワカメなどや発酵食品の納豆やキムチ少々、?(こうじ)一つまみ、使用済みのスダレ、季節の果物の皮(リンゴ、カキ、ミカン、ユズ)

混ぜて上に古シーツやシーツで覆います。最初はこれだけ少ない量ですが、残飯や野菜くずなどを入れたり、米ヌカや使用済み培養土を足したりすると1箱では足りなくなってしまい、もう1個増やしました。
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11/17
前の日まで発熱しなかったが、今朝は38度になっている。
凝り過ぎて失敗してしまった「ぬか床」を両手いっぱいぐらい入れ、全体を切り返す。
このぐらいの発熱では切り返しをしなくてよいのかな?
11-19
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このぬか漬けに使うはずだった「ぬか床」は何とも不思議なのです。失敗してからそのまま放置なのですが、もう1年7ヶ月ぐらいは経っています。夏を2回越しているのですが、カビが表面にわからないぐらい少し出ただけなのです。
11-19
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11/19
熱が下がってきたので、米ヌカを2升ぐらい足す。
(温度が上がらなかった場合は、米ヌカを足したり、水分を適度にするとすぐに発熱する。)
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11/20
朝、見たら、47度。夕方も47度。容器に残っていたキムチを少し入れる。
野菜のクズや残飯や(いつもあるキムチ、甘酒、酒かす、味噌、納豆)などをたくさんの種類を入れる。
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11/21 
熱無し。昨日はたくさん入れすぎてしまったかな。米ヌカと少々(一掴み)のEM菌を加える。


11/24 
43度になる。切り返し。


11/25 
53度になり、台所の野菜クズや米のとぎ汁を入れる。米のとぎ汁はそのほか乳酸菌防除液も作っていて無駄なしです。
つかむとパラっと崩れるぐらいがよい。切り返しをする。

     
11/26 
熱無し。昨日、冷まそうとしてバスタオルで覆うのを忘れてしまったからか?
糠と少々(一掴み)のEM菌を入れる。水分量も多いような・・・


11/27 
熱無し。
糠と三つかみのEM菌、 収穫済みのプランターの土を足す。


11/28 
朝、見たら61度の熱があり、米のとぎ汁と残飯を混ぜて、切り返す。


11/29 
朝、56度、切り返しをすると47度になる。きょうは残飯など混ぜるもの無し。


11/30 
朝、54度。切り返してそのまま混ぜるもの無し。


12/1 
正午 熱少し。


12/2 
†は柔らかいスポンジみたいな塊になっている。
†は塊は少しだけ。切り返し。


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12/3 
†は熱少し 
†は暖かい。
どちらもスポンジみたいな塊で、柔らかくふわふわです。
でも完熟かどうかわからない。一応切り返ししておく。もうしなくてもいいのかも・・・


12/10  
プランターのイチゴ、葉野菜や花の寄せ植えの株間に入れます。
廊下のミニトマトにも入れました。ミニトマトは春から季節外れの冬まで栽培できました。
日中は暖かいので調子がよいのです。長いですがここに出ています。
ベランダ菜園 プランターでミニトマト栽培 育て方や料理

 
※途中で、熱が全く出なくなってしまったら、糠(ぬか)と少々(一掴み)のEM菌を入れるとすぐ発熱する。
畑で作るときは後半からは気長に熱がなくてもそのまま積んでおけばよいけど、残飯整理の為に作るぼかし肥料なので、絶えず発酵していたほうが残渣の形がすぐ分解できると思ってそうしました。


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第3回目 ダンボールぼかし肥料を作る 3箱
12/12
夕方†を1箱つくる。
材料は上記と同じようなもの。
12/13†12/14
まだ発熱無し。
米ぬか、古土を足したりしたら増えてしまったので、もう1箱†を作り、†の中身を入れる。
発酵途中のぼかし肥料を別のダンボールに分けると、いくらでも増殖できますよ (⌒▽⌒)V
または完熟したのを足したりしています。


12/15
††共、熱はまだ無し。
もどかしいので2箱に甘酒を作るための麹菌やヌカ、油粕、再利用の土を入れ、一掴みのEM菌を入れる。さらに量が増えたので他にもう1箱†を新しく作った。†に糠、油粕、使用済みの古土、飲み残しのジュース、クロマメの残渣少々、†を両手に3杯ぐらい入れる。
飲み残しのジュース類(糖分のあるもの)を積極的に水分調整のときに入れます。糖分は微生物を活発化させるみたいです。


12/16
††2箱とも朝見たら52度。
切り返して後、野菜の残渣を††に入れる。野菜の残渣などは熱が出てから入れているが、最初から入れるのとどちらがよいのでしょう?
昨日作った†は熱無し。


12/17
†は中心45度、外側40度。
†は中心57度、外側52度。
†は熱無し。


12/19
††は温度は忘れてしまった。
†は57度。 野菜クズをかなり入れる。


12/20 
††は熱無し。水分を足す。
†は54度。


12/21
†は45度。
†は47度。
†は47度。


12/22
計っても記録しなかったので、忘れてしまい温度は?


12/23
†は57度。
†は29度。
†は47度。
3箱とも水を足す。
†は特別乾いてしまった。湿り気がないので、熱をださなくなってしまったのか?


最後の古土を3箱に足して、米ぬかも入れる。もう箱に余裕がないので、このまま残飯や野菜クズは入れないで、乾いたら水分だけ入れて完成させることとします。
熱が少しだけになったら切り返しは3†4日おきにするのであまり手間はかからなくなります。


このあとも4回目のダンボール容器を3個作りました。(同じようなので省略)


完熟ぼかし肥料は根を傷めませんが、完熟でないのはガスがでて根が傷むということです。
完熟程度がわからないときは植え付け直前ではなく、早めに直射日光に当たらないように軽くすき込んでおきます。(直射日光に当てると微生物が死んでしまうらしい?)
または多少未熟かなと思うときは根に直接触れないように横に離して植えつけます。


保存する場合は完熟ぼかし肥料はそのまま乾燥した状態でダンボールに入れて。
未熟かなと思う場合は、水分を時々補給して切り返すとかして保存します。
そうすると完熟になり、苗を傷めることがないと思います。(素人判断です)

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