●ショウガ(生姜)の育て方 効用&効能 プランター栽培

ショウガ科

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今年は上出来の我家のショウガ。これで2つの種ショウガです。2008年


ショウガは殺菌作用や薬効、料理の香りづけや魚類のにおい消しなど、古来より広く食生活に取り入れられてきました。


これを若いうちに収穫する葉ショウガはみそをつけてビールのつまみに最適です。
場所もあまりとらず密植できるので、家庭菜園におすすめの夏野菜です。
ショウガ作りは狭い畑や庭先、プランター作りにも向いています。


種ショウガの選び方
ショウガにも、いくつかの品種があります。
塊茎の大きさにより大ショウガ・中ショウガ・小ショウガの3種がありますが、家庭菜園には小ショウガが生育期間も短いのでおすすめです。 谷中(やなか)、金時、三州などが代表的な品種です。
大ショウガは主に漬物用に用いられるもので、葉ショウガや筆ショウガには不向きです。
よく充実してふくらみがあって病斑、カビがなく、分割した時に水浸状(ジクジクしていない)になっていないものを選びます。


ショウガは暖かい地方が原産地なので、暖かくならないと生長しません。
早く発芽させるには、20℃以上(最適は25†30℃度)の地温が必要です。
したがってショウガ(生姜)は早く植えつけても、地温が低いと初期生育が遅く、はじめのうちはほとんど芽が動かないものです。
地上に発芽するまでには、一ヶ月近くかかるのが普通ですから、気長に待つことです。
またはこんな方法もあります。
1)植え付け前にショウガの芽出しをすると早く穫れます。(水分と温度を与える)
2)早めに植え付けて、ビニールマルチをしてショウガの芽が出たらすぐに穴をあける
 これは近所の婆ちゃんに最近教えてもらってまだ試していません。
 婆ちゃんに6月25日に大きくなった筆ショウガをいただきました。
 柔らかくしかもピリッとおいしかったです。


ショウガは普通に栽培すると芽が出るのが遅く、育ちもゆっくりですから、畑を有効に使うには、他の野菜の畝の間に植えるとよいでしょう。
たまねぎやホウレンソウなど、地上の茂りの少ないものとの組み合わせが適しています。
間作にしておけば、これらの作物の収穫が終わったころ、ようやくショウガが伸び出してきます。

 

ショウガ(生姜)の育て方
◆植え付け
植えどきは5月上旬以降(関東南部以西)です。遅霜の心配がなくなってから植えます。
連作を嫌うので新しい場所で作ります。


種の植え付け2週間前ぐらいに苦土石灰を施して耕しておき、1週間前に堆肥か油かす、またはぼかし肥料をたっぷり入れておきます。 今年はぼかし肥料をたくさん作ったのでどうなるか楽しみです。
ショウガは夏から秋にかけて順次利用すると楽しみが2倍になります。


植えるときに有機化成肥料を1†あたり200gほど施して畝たてをします。
大きい種(塊茎)は手で分割して1つ50†70g程度にし、小さければ2つまとめにして芽を上に向けて7†8cm間隔に植えます。畝間は60cmにします。覆土は6†7cmとします。
植えつけ後は、たっぷりと水を与えます。


ショウガの植え付け。細かく分けないで大きいままで植えました。
若取りする場合はあまり細かく分けないようにしています。 
↓2008/5-5
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ショウガの芽が出て1ヵ月くらいしたら、根元に土を寄せます。
このときもう一度、堆肥かぼかし肥料などを入れるとよいでしょう。
半月ごとに2†3回化成肥料と油かすを、列の片側に溝をつけて追肥します。


ショウガは乾燥をきらうので、とくに梅雨明け後は土が乾いていたら、たっぷり水をやります。
乾燥が激しい時には潅水して梅雨明けからは株元に敷きわらをして下さい。
盛夏に入るまでに2†3回化成肥料(畝の長さ1mあたり大さじ1)を施し、土寄せします。


収穫は葉が2†3枚大きく開いたころから、順次、種を傷めないようつけ根からかき取るように行います。最初は株全体を抜かずに1本ずつ抜き取って若いショウガを味わってください。このとき株全体が抜けないように、ショウガの株元を手でしっかりと押さえてから抜き取ります。  
未熟なショウガを筆ショウガ、葉ショウガといいますが、この状態が私は一番美味しいと思う。
かき取ったあとの芽がまた伸びてきます。芽がたくさんつきますから、追肥をしながら育てると多数収穫でき、残芽を大きくして秋の新ショウガまで楽しめます。


ショウガの葉が黄色くなってきたら、株ごと掘り取ります。
このとき、新しくできたショウガを「新ショウガ」といい、漬物などに利用します。
植えつけたときの種ショウガを「ひねショウガ」といい、薬味などに使います。
考えてみればショウガは2度ではなく3度美味しいっていうことになりますね!

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ショウガの利用方
ショウガはダイエットにもよいようです。
石原式「朝だけしょうが紅茶」ダイエットの本も出ているくらいです。
詳しくは分かりませんが、しょうがと紅茶は強力に体を温め、代謝を上げる作用があるので、やせやすい体質に変えるらしいのです。
またココアにショウガを入れて飲むのもよいみたいです。

また風邪・花粉症にもショウガは効果があるようです。
ショウガの香りと辛みは、ジンゲロールやショーガオールという成分によるもので、これらの成分は、食欲をそそる働き以外にも、強い抗菌作用や抗酸化作用があるらしい。
ジンゲロールに大腸がんを予防する効果があるということです。


そういえば子供のころから風邪をひいたとき、ショウガ湯や葛湯(くずゆ)を飲んだ覚えがあります。ショウガには体を温める働きがあるから、風邪のときにピッタリなわけです。
体を温める働きがあるショウガを畑で1年分ぐらい栽培して、毎日の食事に大いに利用しようと思った今日このごろです。

ショウガの甘酢漬けや梅酢漬け 2008年

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その他の保存
ショウガをすりおろし、薄く板状にして冷凍しておきます。使うときに必要なだけ折って使います。
または厚くスライスしておき、冷凍のまますりおろします。昨年そうして使って結構便利でした。
それから天ぷらなどをした最後にショウガのスライスを入れるとにおい消しになるそうです。
薄切りしたショウガを天日干しにしてから粉にして保存しても便利です。

※2011-12-4のテレビから(途中からで詳しくはわかりませんが・・) ショウガは温めてから使わないと体を温める作用がないそうです。冷たいショウガのままでは期待できないとのこと。ショウガは皮膚からも吸収するそうで、足湯や湿布でも暖かくなるそうです。 冷たくても口の中で温めてから胃に入ればオッケイかな? つまりはよく噛むこと。のど飴やショウガの飴などは噛まないで甜めるのものなので温まるので理にかなっているのでしょうか。 生姜湯もお湯なので暖かいからいいのでしょうね。 ショウガの甘酢漬けや梅酢漬けはよく噛んで、温めてからということでいいのかな? (素人の思いつきなので善し悪しは?です m(_ _)m)

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2009年のショウガ(生姜)の栽培 畑

今年は谷中(三州かも?)と金時名前のわからない大き目の種ショウガを購入。
芽だしをしてから植えつけました。芽が育ちすぎたのとあまりでていないのがあった。
芽だしはプランターに種ショウガを入れて腐葉土をかけて暖かい場所に置きました。
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ショウガの植え付け  
今年はもみ殻燻炭(くんたん)を種ショウガの植え付けの溝にたっぷり入れました。
この場所は完熟でないかも知れない腐葉土が多いところ。
カサカサしているがもしかしたら完熟になっているかもしれない。
ショウガは乾燥が苦手なのでまめに水をかける予定。
子供のころの記憶ではショウガの栽培は田んぼの近くの畑ではよく育っていました。田んぼの近くの畑は低くて湿り気もほどよく、たしか畑の等級は1等地でよく肥えていたと覚えています。

2009/5-16
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6-3
まだショウガの芽が出ないときに、植えつけたところの上に米ぬかを振っておきました。
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まだ完全な腐葉土にはなっていなくても米ぬかをまくと早く団粒の土になるようです。
未熟な有機物と米ぬかで発酵して土の団粒化が進むみたいです。それと下には気持ちが悪くなるほどのミミズがいるのですよ。ミミズがいるおかげで土が植物が育つのに最適な状態になるようです。
ミミズが土を食べて排泄すると、この団粒ができると言われています。落ち葉とか枯れ草だけでもミミズが集まりますが、米ぬかをプラスしたほうがさらによい感じがします。
本当は団粒構造の土になったところに植え付けをすれば完璧なのでしょうが・・・


植え付けから約2ヶ月でこのくらいに育ちます(金時ショウガ)
7-15
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団粒構造の土に注目してください。
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8-23
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旧盆の前後がショウガの毎年特別おいしく食べられる時期でとても美味しかったです。辛みもうま味もほどよくあり、好評でした。
↓ 左は金時 右は谷中(三州?)
8-23
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2009年のショウガの甘酢漬け  
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2009年はショウガの甘酢漬けを10/6に作りました。
昨年は茹でなかったのですが、やはり茹でてから甘酢につけたほうが格段に美味しいです。
薄切りにして、芯まで火が通ったらザルにあげます。熱いうちに甘酢に入れます。
これは市販のらっきょう酢に漬けました。
次の日から食べられますが、2†3日過ぎてからがよいでしょう。


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2009年のショウガ(生姜)のプランター(鉢)栽培

なおパソコンにお茶をこぼしてしまい、大事な画像が約1年分消滅してしまったのでないのですが、プランターでも畑と同じぐらい見事なショウガが育ちましたよ。
画像が消えてしまったので植えた日などの詳しいことはわからなくなってしまいましたが、畑とほぼ同じか少し遅くなったかもしれません。

用意したのは径36cm、深さが18cmの丸プランター
(でも細長プランターのほうがよいと思います)

用土は市販の花専用の用土と自前のぼかし肥料を半々ずつともみ殻燻炭1握り。
(野菜専用の用土でよいのでは・・)

やはり鉢植えの場合も種ショウガを細かく分けないで大きいままで植えました。
肥料は地植えと同じような感じで与えますが、流れてしまうから少し多めにしたほうがよいかもしれません。

問題は水やりです。これは夏は朝夕かけました。コツはに水を沢山与え乾燥させないことです。
ショウガが見え出したら、用土を増しておきます。
食べる分だけ若どりして柔らかいのを召し上がれ!
 
たくさん収穫できたので、種用としてダメもとで部屋でプチプチに包んでダンボールに入れておいてあります。どうなりますかな?
2010年は2月になってから雪が度々降って寒くなりましたから心配です。今までは(2月初め)はいい感じできましたが・・・


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八郎ショウガ 【近江生姜】
2011年に近所で頂いた「八郎ショウガ」【近江生姜】 の美味しいこと!
種ショウガが手に入ったらぜひとも栽培したいです。
※後に【近江生姜】であることが判明しました m(_ _)m
10-8
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八郎ショウガ【近江生姜】 の料理を4種作りました。保存ができるので便利でしたよ。
2012年は近江生姜を我が家でも育てました!
近江生姜栽培 
ショウガ料理のレシピ(作成中)


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ショウガ効用&効能

デザイナーフーズ・ピラミットとは
1990年からアメリカ国立ガン研究所が中心となってガンになる要因は食生活によることが大きいので、天然の植物性食品でガン抑制作用のある成分を主体にガンの発生を未然に防ぐことが出来るのかを調べ、ガン予防効果の高い食品40種類をピックアップし、効果の高い順にピラミッドに表したものです。
なんとショウガ(生姜)はデザイナーフーズピラミッドの上部に位置しているのです。


デザイナーフーズピラミッド

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現在流行している新型インフルエンザに対しても免疫力を強くしておく必要があります。免疫力を高めるには、運動、睡眠、ストレスをためない生活のしかたとともにデザイナーフーズピラミッドを多く取り入れることだと思います。


ショウガを食べるとすぐ体がポッポッと熱くなります。ショウガで体温も上がって体によいのでしょうね。ショウガは食べると体の芯を暖めますが、お風呂に入れると体全体が温まります。
体温が上がると、血液の流れがよくなって免疫力が高まります。基礎代謝の量は1度上がると約12%上がるとされています。体温が1度下がるだけで免疫力は30%低下するそうです。

現代に多い低体温の原因のほとんどは筋肉量の低下と考えられ、皆さん運動不足なのですよ。
それにエアコンなどで快適に過ごしている生活ではいけません。

30分歩く、スクワット、ショウガを食べる、入浴(ショウガを入れるとなお良い)、体を冷やさない生活などをすれば免疫力が強くなります。


2010年4月中旬のテレビの話題から
動物園で特に寒さに弱いお猿さんが、ぶるぶると震えています。
それを乗り切るためになんとショウガを食べさせているのです。あんな辛いショウガを丸かじりしているお猿さんを見て感動しました。動物の勘でこれを食べると体が温まるとか調子が良くなるとか思っているのかしら? その点人間は頭で考える分、勘が働かないのかしら?
ついつい、好きなものだけ食べてしまいがちです。気をつけましょう!


ためしてガッテンでもショウガの放映がありました。
しょうが 使い方


多分、これからもショウガの効用や使い方がでてくると思いますが、そればかり食べるのではなく、栄養のバランスを考えて利用しましょう。

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