ムクゲ
アオイ科:フヨウ属 落葉樹
原産 : 中国・インド・日本、朝鮮半島
別名 : ハチス、キハチス(木はちす)
花期 : 7†10月
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ムクゲの花
ムクゲは大韓民国の国花になっています。
漢名の木槿花(もくきんか)が韓国では無窮花(ムグンファ、永久の花)に通じるとされています。
無窮花(ムグンファ、永久の花)の由来は花が次々に咲き、花期が長いためと思われます。
ムクゲは6月になると新梢の節に花芽をつけながら枝を伸ばし、7月上旬には開花します。
着花習性なので、生育が旺盛なほど、花つきがよくなります。
25℃以上で、14時間以上の長日で花芽を形成します。
アオイ科のなかでは最も耐寒性が強く、北海道南部まで栽培が可能と言われています。
ムクゲの仲間にはハイビスカスやフヨウ、モミジアオイなどがあります。
ムクゲは枝が縦にすっと伸びて横にはあまり広がらないのでスペースを取りません。
そのため狭い場所に植えることができます。
ハイビスカスの花に似たムクゲは、ハイビスカスと違って冬の寒さにも強いので、庭植えにして夏の
庭のシンボルツリーにしてもよいかもしれません。
仕立て方としては自然樹形やスタンダード仕立てなどがあります。
また性質が強健で公害(排気ガス)にも強く刈り込みにも良く耐えるので、生け垣や道路沿いにも多
く利用され、夏の間ずっと咲き続ける貴重な花木の一つです。
放任すると大きくなって乱れてきます。上手な剪定で毎年ムクゲの美しい花を楽しみましょう。
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ムクゲは高さは2†4mになっているのをよく見かけますが、剪定しないと実際どのくらいの樹高にな
るのでしょうか?
このあたりではムクゲは昔はよくお墓に植えられていたが、現在は地面も石で覆われているお墓が
多く、ムクゲはほとんどない。そのかわり庭に植えられているのが目立つようになりました。
ムクゲは季語は秋だそうですが、夏中咲いているので、夏の花のイメージです。
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ムクゲの育て方
◆植え付け時期と場所
3月が適期です。日当たりと水はけの良い場所が最適です。
植えつけ場所には、腐葉土を十分施しておきます。
◆肥料
真冬には寒肥として完熟堆肥などを株から少し離してすきこみます。
7月上旬と9月に緩効性の化成肥料を追肥をします。
◆剪定
・落葉期には花芽がないので、望みの高さで切り戻すことができます。
強く剪定すると翌春、充実した枝が伸びてよい花が咲きます。
・比較的柔らかな枝なので誘引の仕方でお望みの形に仕立てることもできます。
・注意すべきは品種により、深く切りすぎると開花しないものもあります。
春から伸びだした枝は夏には50†60cmも伸びていると思います。
放置しておくと、ますます乱れて60†70cm伸びたあたりで生長が止まって、花が終わります。
これらの枝の付け根から4†5節で剪定すると下からまた枝が伸び始め花を咲かせます。
この再び咲いた枝は10月下旬まで咲き続けます。
真夏の剪定はこのように今咲いて高くなっている枝、日照がよくなるように密な枝、小枝、直立した枝は間引きます。
・株立ち樹形の場合は落葉期には枯れこんだ枝を取り除く程度にします。
株がふえ過ぎたときは長くなった枝を付け根で切ると、同じような樹高になります。
・スタンダード仕立ては、上部の枝を適宜間引いてやれば花は咲き続けます。
◆ふやしかた
ムクゲは梅雨の時期に挿し木ができ、比較的よく発根します。
早春には接ぎ木もできます。
ハイビスカスみたいにムクゲも異なる品種を高つぎをして、1つの鉢でも何品種か楽しむことが
できます。
◆
病害虫
アブラムシ、ハマキムシ、ワタノメイガ、テッポウムシがつきやすいので早めに駆除します。
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ムクゲの効用
ムクゲの幹皮や花は生薬として用いられています。
古書『本草綱目』(ほんぞうこうもく)にはムクゲの樹皮と花は、月経不順や腫瘍(しゅよう)、かいせんを治し、洗眼すれば目の病気もよくなり、肌の乾きをうるおし、体の調子をよくするとの記述があります。
・木槿皮(もくきんぴ)という生薬はムクゲの茎、幹、根の樹皮を乾燥したもので、抗菌作用がある
といわれ、水虫、たむし、 胃腸炎に用いられていたようです。
解熱(げねつ)、利尿(りにょう)、解毒(げどく)、かゆみ止めに効き目があるとされています
・槿花(チンファ)は花を乾燥したもので、木槿皮(もくきんぴ)同様に皮膚炎、胃腸炎、下痢止め等に
用いられているようです。
・木槿花(もくきんか)は少し開きかけた蕾を採取して天日で乾燥させ、生薬にしたもの蕾を天日乾燥
したもので下痢によいようです。
・木槿子(もくきんし)は天日乾燥させた未熟果実で解熱、利尿、解毒、下痢止め、かゆみ止めなどに
用いられます。内服には、少量を煎じてお茶のように飲むそうです。
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ムクゲの品種
ムクゲは品種間交雑が簡単にできるので、多くの品種があります。
ムクゲは同じ株の花粉では結実しない性質があります。他の株の花粉が付かなければタネができ
ません。
ムクゲの品種・花色は多種多様で、白花で中心部が赤色の「宗旦」=「日の丸」?など、品種の特定は難しいです。画像だけでは私には分かりません。
・宗旦(そうたん) - 茶花として良く利用される。花は白地に中央が紅である。
・日の丸(ひのまる) - 白地に中央が紅で宗旦に含められることもある。
・白一重(しろひとえ) ・白乱(しろみだれ) ・白花笠(しろはながさ)
・赤花笠(あかはながさ) ・角倉花笠(すみのくらはながさ)・須知花笠(すちはながさ)
・大徳寺花笠(だいとくじはながさ) ・鳥取花笠(とっとりはながさ) ・光花笠(ひかりはながさ)
耳原花笠(みみはらはながさ) ・薩摩白(さつましろ) ・赤祇園守(あかぎおんのまもり)
・白祇園守(しろぎおんのまもり) ・きじばと ・七彩(しちさい)
・紫盃(しはい) ・大徳寺一重(だいとくじひとえ) ・大紫盃(だいしはい)
・夏空(なつぞら) ・平家山(へいけやま) ・龍潭寺白(りゅうたんじしろ)
・アドミラルデューイ ・アンプリッシムス ・アーデンス ・コンテ・デ・エイモント ・コーレスティス ・シングルレッド
・ザ・バナー ・ドクター・ウエモト ・パープル・ルージュ ・ビコロル ・ブルーバード ・プルケリマス
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