●ヒメシャラの魅力 ヒメシャラの育て方

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ヒメシャラ (姫沙羅 )
ツバキ科  ナツツバキ属   
落葉高木  高さ:5†8m 
花期:5月 
分布:本州(神奈川県箱根†近畿地方)  四国,九州(屋久島まで)

ヒメシャラやシャラノキはシンボルツリーとしてよく用いられています。
美しい樹形や樹皮、葉(新緑はすばらしい)は主木として十分な魅力を持っています。<
ヒメシャラはシャラノキの小型版といった感じで、シャラノキと比べて葉が細かく花も小さく、また成長も遅いようです。ヒメシャラのほうが木肌がいくぶん赤いような感じがしますがどうでしょうか?
ヒメシャラは木肌の美しさが魅力で、和洋どちらでも調和して、雑木として美しい木のひとつです。
すくっと1本伸びている単木タイプと何本も株元から出ている株立ちタイプがあります。
最近は株立ちタイプが好まれるみたいです。我家のヒメシャラも株立ちタイプです。
この冬に植えたばかりなのでまだ小さく、株元をで芝の葉刈りしたものでマルチングしています。
(防寒対策と乾燥防止)
※追記 6年経った2014年冬のヒメシャラの木肌は、ずいぶん赤くなりましたよ。

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2008年11月に植えつけたヒメシャラの木



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根が寒さで傷まないように冬の間マルチングしたヒメシャラの株元。
幹の数が6本なので1本を根元から切って、5本仕立てにすることを考えています。

ヒメシャラの樹皮は成長とともに薄皮状にはがれます。シャラノキと同じです。
樹勢がよいほど樹皮がたくさんはがれ、光沢のある美しい木肌になります。
樹勢が悪いと、樹皮がはがれにくくなり、木肌も美しくはなりません。

ヒメシャラは神奈川県以西の山地に分布し、植栽適地は関東北部までとなっています。ただ年々暖冬になるためもう少し北に広がるかもしれません。

このあたり(関東北部)はヒメシャラがとても人気があって、植えたいシンボルツリーのナンバー5に入っているのではと思います。
ヒメシャラは幹も枝も比較的まっすぐに伸びて、葉張りも狭いので、狭い庭などには最適なシンボルツリーになります。剪定をしなくても端正な樹形を維持できるというのも人気があるひとつです。
狭い庭でも樹木を選べば、心休まる庭ができます。
ヒメシャラは6月ごろ、シャラノキの花にそっくりな直径2†3cmのかわいらしい白花を咲かせます。

ヒメシャラの花
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ヒメシャラの育て方
ヒメシャラの育て方はシャラノキと基本的に同様です。
シャラノキ 夏椿(ナツツバキ)の育て方・管理
■ヒメシャラの植え付けの時期
基本的に植え付けは10月†入梅までに行いますが、落葉期が最適です。
(厳冬期を避け、10†12月、2†4月)
■場所
ヒメシャラは大きくなると移植を嫌いますので、植え場所は慎重に決めてください。
バーク堆肥や完熟の腐葉土を多めにすきこんだ土に浅めに植え付けします。
日当たり、肥沃な土が理想ですが、夏の強い日差しを嫌うので、夏場に根元まで西日が強く当たるような場所では乾燥するため、ヒメシャラの木が衰弱して枝枯れの原因になります。

夏場は潅水の回数を増やし、根元をマルチングしたり、低木やグランドカバープランツを植えたりして、根元に直接西日が当たらない様にして下さい。私はコクリュウを植えようと思っています。

※2013年現在は山野草類(ホトトギス春蘭、)やシダ類やヤブコウジ、ナルコユリ、ホウチャクソウなどがゴチャゴチャとあります。

またヒメシャラは半日陰でも生育は良好ですが、花はいくぶん少なくなるようです。
■水やり
ヒメシャラは夏の乾燥に弱いので、最初の1年ぐらいは庭植えでも、晴天が続いたら水を与えてください。
■肥料
植えつけたばかりは必要ありません。2年ぐらい経って育ちが悪いとき、寒肥をすれば良いのでは。
※寒肥(2月ごろ油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与える)
■剪定
ヒメシャラは自然樹形で楽しみたいので、剪定はほとんど必要なく、落葉期に樹形を乱す枝を取り除く程度です。
私は雑木林風の自然な樹姿に憧れているので、なるべく剪定しないでおこうと思っていましたが、あまりに下のほうに細い枝が密集していたので、3月下旬に軽く剪定しました。強剪定したり、夏場に行うと枯れ込む場合があるそうです。

病害虫はあまりつきませんが、ツバキ科なのでまれにチャドクガがつくことがあります。我家のシャラノキも一度だけチャドクガが発生しました。ヒメシャラも注意が必要かと思います。
カイガラムシがつくようでしたら、予防には落葉期にマシン油を散布します。


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2009年のヒメシャラ
ヒメシャラの株元に虫のフン(食べかす?)を発見!   
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こんなに大きいモノが・・・
その辺においてあったジェット噴射の殺虫剤で穴を見つけ噴射した。
紛らわしい穴が3つあったので、全部に噴射した。
それ以後、フンか切りくずみたいなものは落ちていなかったので、中の虫は退治できたと思う。

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↓ついにヒメシャラにもこの虫が・・虫嫌いのひとはごめんなさい・・・でも気をつけないと大変です。
チャドクガの幼虫です。チャドクガは卵塊から成虫まで毒をもっているそうです。


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↓ (これはツバキの葉)
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2009年のチャドクガはジェット式の殺虫剤(キンチョール)でシューッと。

それから植え付け後の活着がうまくいっていなかったようで、2本から新芽がでていません。
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5本仕立ての予定でしたが、仕方がないので枯れたような2本の根元をばっさり切って、もう1本は健康な枝を1本切り、3本の株仕立てにすることにしました。

枝と枝がくっつきすぎてバランスが悪いので、こんな風にして枝の曲がりぐあいを調整しました。
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まだ3ヶ月ぐらいなのに、もうこんなにへこんでいます。
少しずらしてまたヒモをかけておきました。
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ヒメシャラの紅葉は鮮やかではありませんが、今年はどのような紅葉をみせてくれるでしょうか・・・
鮮やかでない紅葉もまたよいものです。


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2010年のヒメシャラ

我が家では冬に剪定をしなかったので、細かい枝数がかなりあります。
今年は花が初めて咲きました!
この画像では花が咲いているのがわかりませんね。
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近づくとこのように花が咲いています。
これは花がそろそろ終わりになるころですが、かなりの花数が咲きました。シャラノキと同じようですが、ヒメシャラのほうが花が小さく、枝にまとまって咲いています。葉の影に隠れて咲いているので目立ちません。
6-18
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2010年もチャドクガが木の上のほうに発生しました。下から見ると2†3枚白く透けて見えますが、ついついそのままにしてしまいました。後日脚立を持っていき、改めてよく見たら葉が白くなっているだけで、何もいる様子がありません。拍子抜けしてしまいましたが、これは天敵に食べられたのではないでしょうか・・・
食べたのは何者? 

カマキリが第一候補に挙げられますが、実際見たわけではありませんからわかりませんね。カマキリは夏にはこのヒメシャラでセミを捕まえて食べている現場を見ました。
ここに画像があります。
家庭菜園 天敵としてのカマキリ

天敵が活躍してくれれば消毒をしなくてもいいわけですが、現実はなかなか思うようにはいきません。
いまのところヒメシャラの病気は発生していません。

※その後、2011†2013年の3年間は害虫は発生していません。カマキリが毎年枝にいるので、虫を食べてくれているのでしょうか?

※2014年9月上旬のこと、ヒメシャラの下に置いてあるバラを眺めていたら、上のほうから何か小粒のものが落ちるような音が・・・
イヤな予感がして上を見上げると、葉が大分虫食いになっています。
2014-9-7
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ジェット式蚊取りでシューとかけたらポロポロと糸を引いて落ちてきました。
5ヶ所もチャドクガの集団がありました。カマキリが2種類いましたが、とてもとても食べ切れなかったでしょう・・・
気が付かないで全部サナギになり羽化したら、毒蛾だらけになっていましたね。

最近の気になること
花後に果実がたくさん付いていて、いつまでも落ちません。これは毎年こうなるのでしょうか?

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