シャラノキ 夏椿(ナツツバキ)の育て方・管理、ヒメシャラ
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清楚なシャラノキ(ナツツバキ)の花
シャラノキ(娑羅の木)
仏教で聖木とされる沙羅双樹(さらそうじゅ)にちなんだ名前ですが、沙羅双樹という別の木があり、このシャラノキとは違います。
地方によってはサルスベリ(猿滑り)というところもあります。
ツバキ科の耐寒性落葉高木
ツバキ科の中でも数少ない落葉樹です。
栽培適地:北海道南部以南
原産地:日本
樹高:10~20m
開花期:6~7月
シャラノキ(ナツツバキ)は夏に清楚な花を咲かせ、涼しげな風情が好まれます。朝に開花し、夕方には落花する一日花です。
我家のシャラノキの花も咲いているのを気づかないでいて、花が落ちてから初めて気づかされます。
そのころ草取りが忙しいので下ばかり見ているからと、私の背丈より高いところでひっそりと咲いているからです。
ひっそりと咲くという自己主張をしない花ですが、よく見ればなんてすてきな花でしょう・・・
今、シンボルツリーとしてシャラノキを植えている家が多く人気があるのもうなずけます。
1本のホウキ立て仕立てより、株立ちに仕立てたシャラノキが好きなので、小さい苗を植えて2年ぐらい経ったときに地際をバッサリ切り、そこから何本か出た芽を育てました。
畑に植えたので育ちがよく今は4~5mになっているでしょうか・・・
庭に移植をしたいと思っているのですが、この大きさでは無理かな。最初から庭に植えておくべきでした。
最初は5本の株仕立てだったのですが、今は3本にしてしまいましたが、なかなかいいものです。
この辺ではシャラノキを通常シャラと呼んでいます。
ある程度大きく育つとシャラノキの幹の皮がめくれ、美しい模様を見せるようになります。
シャラノキは樹姿もいいし、明るい幹肌がはがれた後がサルスベリみたいにスベスベしていて好きです。
シャラノキの幹の皮がめくれ、サルスベリみたいにスベスベした木肌が現れたところ(もう1本は隠れています)
このシャラノキの樹皮の雰囲気がいいですね。
11-27
シャラノキは春の芽吹き、夏の清々しい葉の色、枝ぶりまた秋の紅葉、落葉後の姿など年間を通して楽しめます。
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シャラノキの紅葉は派手な色ではないのですが、そこがまたいいものです。
8月中旬のシャラノキの実
シャラノキ(ナツツバキ)の育て方・管理
■シャラノキ(ナツツバキ)の植える場所
シャラノキは大きくなると移植を嫌いますので、植え場所は慎重に決めてください。
夏の強い日差しを嫌うので、夏場に根元まで西日が強く当たるような場所では、乾燥するためシャラノキの木が衰弱して枝枯れの原因になります。
夏場は潅水の回数を増やし、根元をマルチングしたり、低木やグランドカバープランツを植えたりして、根元に直接西日が当たらない様にして下さい。
また強風や潮風にも弱く、枝先が枯れ込むことがあります。
シャラノキは半日陰でも生育は良好です。
■シャラノキ(ナツツバキ)の植え付け時期
基本的に植え付けは10月~入梅までに行いますが、落葉期(厳冬期を避け、10~12月、2~4月)が最適です。
■シャラノキ(ナツツバキ)の植え付け用土
肥沃な土が理想で、バーク堆肥や完熟の腐葉土を多めにすきこんだ土に浅めに植え付けします。
■シャラノキ(ナツツバキ)の剪定方法
シャラノキは雑木林風の自然な樹姿にしたほうがいいので、整枝・剪定はあまり行わない方が良いのですが、行う場合は芽吹く直前の落葉期に樹形を整える程度に刈り込んでください。
強剪定したり、夏場に行うと枯れ込む場合があります。
込み合った枝を間引く程度にとどめ、枝の根元から切り取り、切り口が大きい場合は癒合剤等で保護します。
■シャラノキ(ナツツバキ)の肥料
2月ごろに寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
8月下旬~9月上旬に根元に緩効性肥料を施します。
■シャラノキ(ナツツバキ)の病害虫
害虫はあまりつきませんが、ツバキ科なのでまれにチャドクガがつくことがあります。
我家のシャラノキも一度だけチャドクガが発生しました。
これは「ワビスケ」の木です。
カイガラムシがつくようでしたら、予防には落葉期にマシン油を散布します。
※2011年には名前がわからない虫が発生しました。
名前がわからない虫(ハバチの一種のようです)
葉にこのような食痕
シャラノキ(ナツツバキ)は種まき、挿し木で殖やすことができるそうです。 繁殖は実生で、取りまき、または春まきできるようですが、私はまだしたことがありません。 シャラノキを実生で試してみるのも面白いかな・・・ 盆栽で実生のシャラノキの雑木林などいいのではと思っているのですが。