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サルスベリの花 サルスベリの育て方

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サルスベリの花 2007-7-25

サルスベリ
別名: 百日紅(ヒャクジツコウ)
ミソハギ科の落葉中高木
原産:中国南部

サルスベリは幹肌から枝ぶりまで、庭木として一年中楽しむことができます。
庭を明るい洋風にもまた和風にも似合います。
サルスベリの名の由来は、幹の肥大成長に伴って古い樹皮が剥がれ落ちてツルツルになり、猿でさえすべるということから。さわると本当にすべすべしていて猿滑りというのも納得です。

夏を代表するような花で、新しくのびた枝の先端に円錐形の花序をつけます。
約100日間、ピンクの花を咲かせるのが別名の百日紅(ヒャクジツコウ)の名前の由来。

明るいブラウンのすべすべしたサルスベリの幹肌も観賞価値があります。
幹の皮は部分的に剥げ落ちて、複雑な斑模様をつくります。
パステルカラーの幹肌をした庭木にはプラタナスやシラカバなどがありますが、いずれも庭に彩りを与える貴重な樹種といえます。
サルスベリを庭に植えると、明るい洋風の雰囲気になるのは、この幹肌の色が要因でしょう。
2007-7-28
サルスベリの木肌 2007-7-28.jpg
剥がれているサルスベリの木肌 2007-7-28


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剥がれているシャラの木肌 2007年1月31日


サルスベリはできるだけ日当たりが良く排水良好な場所を選んで植え付けます。

花は春から夏にかけて伸びた枝の先端に花芽を分化し、その年の夏に開花するので、剪定は落葉期に行えば花芽を切除することはありません。

サルスベリの枝は弓のように湾曲しながら伸びていきます。
自然樹形では幹がまっすぐに伸びず、横広がりの樹形になります。
頃合いの高さになると、枝が広がり、よく葉が茂り、樹冠がちょうどよい日陰をつくります。
香りの高い花に包まれて夏の午後をサルスベリの木陰で過ごす・・・
そういうところを選んで計画して植えるのもいいかと思います。
近所の林の中のサルスベリ

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太い枝のところで切ったサルスベリを見かけることがありますが、無骨な枝ぶりより自然樹形で素直な枝ぶりのほうがいいですね・・・・
狭い庭でやむをえず枝を切る場合も、幹模様をなるべく自然樹形に近い横張り型にしましょう。

そういう我家のサルスベリはその無骨な枝ぶりです(笑)
何年も前からそういうやり方なのです。今どうしたら自然風になるか考え中です。
コブになっているところを毎年花の咲いた枝を剪定しています。
ですからサルスベリの高さは何年も変わっていません。

病害虫では、アブラムシやカイガラムシが多発すると、すす病が発生するので殺虫剤で防除します。2007年はうっかり防虫対策をしなかったので、すす病が大発生してしまいました。

サルスベリの被害 2007-9-9.jpg
サルスベリのカイガラムシによるスス病の被害  2007-9-9


2008年は前年のすす病に懲りて、春に念入りに殺虫剤「ランネート」をかけておきました。
在来品種では梅雨頃から開花期にかけてうどんこ病が発生します。
サルスベリはうどんこ病に弱く、夏の後半には葉を落としてしまいます。
我家のサルスベリはウドンコ病は必ず発生するので、6月ごろに殺菌剤と殺虫剤を一緒にすると、きれいな花と葉でいられます。今年は我家でもそうしたらすごくきれいでした。
殺菌剤、殺虫剤はその6月の1度しかしなかったせいか、9月になって見苦しくない程度のうどんこ病が発生。8月下旬から9月にかけて雨が多かったせいもあるのかどうか・・・
2~3回は殺菌、殺虫は必要かもしれませんね。


しかし、サマーシリーズの品種やアメリカで育成されたタスカローラ、ナチェなどの品種は、うどんこ病への抵抗性があるために落葉が少なく、残った葉は秋に美しく紅葉するそうです。
・・・いいですね、花と幹肌に加えて紅葉を楽しむこともできるサルスベリなんて・・・


サルスベリの剪定について
■サルスベリの花後の剪定
早い時期に花の咲いた枝は、花後に半分ほどの長さに切り縮めます。
8月中旬に剪定すれば、新芽が伸びて、秋にもう一度花を咲かせることができます。

■サルスベリの剪定の適期
樹形を整えるための本格的な剪定は、翌春に枝が伸び出す前に行います。
普通は2~3月が適期になります。
サルスベリは案外寒さに弱く、厳寒期に行うと、枝先が枯れこむことがあります。
サルスベリの花がよく咲くようにするには、密生した小枝を思い切り強く剪定し、通風と日当たりをよくしてあげることです。

■サルスベリの剪定の仕立て方
①自然形仕立て
 不必要な枝だけを剪定して、自然な形に仕立てた樹形。やわらかな感じがします。
 小枝は多いが、花房が貧弱になります。
②にぎり仕立て
 太い枝を切り詰め、毎年その周辺から伸びる枝を剪定するのでにぎりこぶしのようになります。
 思い切って剪定すると太い新梢が出て、大きな花房がつきます。

■サルスベリの移植
11月か、翌年まで待って3~4月に行います。

サルスベリの花
  

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サルスベリの花弁

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サルスベリの雄しべと雌しべ
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サルスベリの花は、縮れた花弁と黄色の雄しべが目立ち、他の花にはない変わった形をしています。
アメリカでは、鮮明な花色が好まれるため、よりクリアな色彩を求めて、品種改良が行われています。
個人的には昔の淡いピンクがいいなぁと思いますけど・・・ そして自然風な仕立てかた・・・
このごろなんでも自然風のものがほっとします。・・心が和みます・・・

8月中旬に咲き終わったサルスベリの枝を適当なところで切り戻ししました。
下旬には新芽が出てきました。

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サルスベリの木の下の剪定したところだけ、また花が咲いています。  2008-9-19
花が終わり次第すぐに切り戻しすると、サルスベリの花を2度楽しめます。

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鉢植えのサルスベリの夏~秋の管理
■サルスベリの鉢の置き場 
サルスベリは日光を特に好みます。鉢植えの置き場も日当たりを第一に考えます。室内より戸外で観賞するほうがサルスベリにはふさわしいようです。

■サルスベリの水やり 
高温乾燥の季節ですので毎日与えます。猛暑の日には、根元付近の表土の乾き具合をよく見て、必要であれば、朝夕2回の水やりを行います。

■サルスベリの肥料 
花が咲き終わる9月に追肥を行います。6号鉢あたり大粒の化成肥料を5~6粒、庭植では20~30粒を置き肥します。


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2010年のサルスベリ

今年の春は全然手入れができませんでした。それでモジャモジャ状態・・
ただ花は沢山咲きとてもきれいでした。これから憧れの自然樹形にしたいなぁ・・
2010年 我が家のサルスベリの花

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近所の畑の中のサルスベリ。
画像では大きく見えませんが、かなりの高さです。我が家のサルスベリより少しブルーがかっています。

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こんなに見事になるにはあと何年かかるでしょうか。