常緑樹 ワビスケ(侘び助)の移植
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ワビスケ(侘び助)はツバキ科で常緑樹です。真夏と厳寒期を除けば大丈夫ですが、そのうち最適期は春は4月いっぱいと梅雨時です。関東基準
我が家のワビスケ侘び助)は小さな苗を畑に植えてあったのですが、大きくなって思うように手間をかけられないようになりました。義弟が欲しいということで移植という事になりました。2か月前にはロウバイを我が家の庭に移植してもらったばかりです。
その時の移植の様子です。落葉樹「株立ロウバイ」の移植
↓さて作業を見た時には葉は少しだけでもうほとんど落としてありました。5月中旬になり適期より遅くなったためなのでしょうか・・ 左側にはさし木のツバキです。
2012-5-12
根回しをしておけばよかったのですが、突然移植が決まり、即実行なので。
これで樹齢35~40年といったところでしょうか・・四方八方に太い根がありました。
2012-5-12
エンピで細かい根を断ち切り、太い根はノコギリで切ります。葉を落としてあるので下部が安定していて倒れません。近づくとかなり太いので、こんな太い根を切って大丈夫なのかと心配になるほどですが、細い根もかなりあるので差し支えないとのことです。
2012-5-12
※常緑樹でも樹木によって違いますので、大切な樹木の移植は専門家に相談してください。見聞きしたところではツバキ類は移植に強いみたいです。樫(かし)の木もビックリするほど根が無い状態で大丈夫です。
2012-5-12
根巻きといって、根に定着していた土が崩れないように麻布や麻紐で根の部分をしっかり巻きます。
2012-5-12
再び立てて再び根の部分に乾かないように畳表を被せた後、今度は幹の下から上へと幅の狭い麻をくるくると撒いていきます。
上部の枝まで丁寧に撒いています。
今すぐではなく明日植える予定なので、根や枝から水分の蒸発を防ぐために被ったらしいです。
2012-5-12
葉を落とすときに見つけたチャドクガの幼虫です。最強の毒蛾です。
2012-5-12
翌朝、軽トラを取りに行きましたが、さらに根が覆われてありました。根を乾燥させないことが重要ポイントですね。
ワビスケ(侘び助)を降ろしてから、予め一回り大きく掘ってある穴に立てかけました。家の人やお客様がよく眺める場所が正面になるようにします。ちなみに生け花を短期間習いましたが、樹木の向きや枝の剪定が共通している感じがします。フラワーアレンジメントは寄せ植えに共通しています。
この庭は全部手作りなのですよ。後ろの赤松も山林で見つけて持ち主に交渉し自分で運び植えたものです。竹垣や右側のまだ未完成の瓦が乗っている塀も手作りで、このブロックを白く塗って白壁にするみたいです。我が家のワビスケ(侘び助)もきっと喜んでいるでしょうね。
2012-5-13
麻布も麻紐も外さずそのまま植えます。いずれ自然素材は土になります。科学的な素材は現時点では土には戻りません。
植え穴の周りに水が流れ出さないように水鉢を作り、そこに埋め戻した土を入れ、ホースで水を入れ続けると土が底のすき間に流れていきます。最後に棒で突くなどしてすき間がないようにします。水鉢は崩さず最初は2~3日後に、その後は根を乾かさないように注意します。
2012-5-13
2013年のワビスケ(侘び助)
移植から10ヶ月ほど経ち冬を越したワビスケ(侘び助)です。枝先に葉っぱが出ています。
2013-3-11
そしてところどころに花も咲いていますよ。移植は成功しましたね。
2013-3-11
ゴールデンウイークには新芽でふさふさしていました。その後、葉は整理したらしいです。
2013-4-27
その年の暮れには枝いっぱいに花が咲いています。
ワビスケ(侘び助)はここ関東では暮れと翌春に半分ずつぐらいに分かれて花が咲いています。
2013-12-29