« 画像 »
真夏のモロヘイヤ 2008/8-17
モロヘイヤ
モロヘイヤは古代エジプトで「王様の野菜、宮廷野菜」といわれた熱帯原産の野菜で、上流階級の人々の重要な栄養源でした。
日本には1980年頃、モロヘイヤは導入されたそうです。
モロヘイヤはビタミン、ミネラルを多量に含んでいて栄養価が高く、クセのない味です。
モロヘイヤ の育て方 露地植え
我が家では毎年モロヘイヤ を1本だけ栽培しています。1本でも食べ切れません。
後の画像をごらんになれば納得してくれるでしょう・・
◆種まき
遅霜の心配のなくなった5月上旬に、9cmのポリポットに数粒播種し、発芽後間引いて一本にします。本葉4枚ほどになれば定植します。
高温を好むので、初期の生育はゆっくりですが、ハウスで育苗すると早く大きくなります。
モロヘイヤ はもちろん苗でも出回っています。
家庭菜園ぐらいでしたら、苗から求めたほうがよいでしょう。
春に購入した苗で小さくても花芽がある場合があります。花芽は摘み取っておきます。
花芽は温度の関係かしら? そのうち、花芽が出なくなり茎葉が伸びてきます。
植え付け後はまだ気温が低くてなかなか思うように大きくなりませんが、やがて時期がくると見る間に大きくなっていきます。
◆植え付け
植え付け2週間前に1†当たり、苦土石灰100gをまいておきます。(うっすら白くなる程度)
元肥として1†当たり化成肥料100gと発酵させてある油かす、鶏糞、牛糞、堆肥などを合わせてバケツ1杯ぐらい入れ、株間70†80cm前後で定植します。
私は自前のぼかし肥料を元肥にバケツ1杯、1本のモロヘイヤに入れています。
草丈が1†1.5mになるので、まわりの野菜の草丈や日当たりなどを考えて植えつけます。
◆ 水やり
土が乾くと生育が悪くなるので、乾燥するようなら水やりします。
草丈が少し伸びたら、芽先を摘んで脇芽を何本も出させるようにします。
◆収穫
緑黄色野菜の少ない真夏にも高温と湿り気を好むモロヘイヤはどんどん収穫ができます。そういう条件下では面白いほど伸びるのが早いです。
収穫は先端から10cm程度の柔らかい茎葉を摘み取って利用しますが、摘み取ったあとに葉がないとわき芽がでません。
そのわき芽が伸びて再び収穫できるようになりますので、1本でも相当収穫できます。
« 画像 »
↑
モロヘイヤとゴーヤ
これらを食べていれば夏バテなんかしませんよ!
愛用の一輪車で夏野菜の収穫
タネなしスイカ、カボチャ(鹿々谷かぼちゃと打木赤皮甘栗南瓜)、キュウリ、ハグラウリ、トマト(サマーキッス、桃太郎ゴールド、桃太郎)、ナスも泉州水なすやグリーンなすを栽培しました。
竹製のざるにはモロヘイヤとミニトマト、暑いので苦味が増したサニーレタス、オクラが入っています。
関連記事 ミニトマト
2010-8-13
« 画像 »
◆追肥
収穫開始後から20日おきに化成肥料を100g程度株まわりに施し、軽く土をかぶせておきます。
別に油かすや鶏糞、牛糞、有機肥料を株まわりに施し、軽く土をかぶせておくと秋まで柔らかなモロヘイヤが収穫できます。
私は自前のぼかし肥料を元肥に入れて、もう一度梅雨明けごろモロヘイヤのまわりを少し掘って入れておきます。
モロヘイヤは肥料切れすると茎葉が硬くなります。
◆害虫
マメコガネやハスモンヨトウの幼虫がつきますが、初期に捕殺すれば無農薬でも栽培できます。
そのほかにはオンブバッタが食害しますが、しばらく前になりますが、カマキリを捕獲してモロヘイヤのところにいたらそれ以後オンブバッタが全くいなくなりました。
その他の天敵にニホンカナヘビやテントウムシなど結構いるし、いまのところはモロヘイヤに対して農薬を使用したことがありません。
« 画像 »
↑
1本でもこんなに大きくなります。 2008/10-3
こうなるとすぐに摘まないと硬い茎になってしまうので、食べる予定のない日でも摘んでいます。
捨ててしまうのが多くなってしまい、乾燥してフリカケにしたりしました。
9月にはいると、黄色い花が咲きだし、そのままにしておくと細長いさや状の実がなります。
つぼみや花は摘んでしまい、枝を更新させます。どんどん摘んで若い葉をださせるのです。
花芽は短日条件により形成され、本州では9月始めごろから開花・結実しますので、この頃からの収穫は注意してください。
モロヘイヤの種子は有毒ですからで口にしないように注意してください。
モロヘイヤの種子には『ストロファンチジン』という毒性物質が含まれていて、牛が食べて中毒死した事例があります。
2009/10-31
« 画像 »
↑
モロヘイヤの種(鞘)と花(黄色)です。
*******************************
プランター栽培
プランター栽培もできます。
上記のポット苗をプランターに1†2株、植え付け、根がついたら油かすを株元に少量与えます。
また、プランターに直にすじまきすることも出来ます。
追肥は2ヶ月に1回程度施します。収穫は梅雨が明ける頃から行います。
◆容器と用土
野菜専用のプランターで1†2株まで栽培できます。
野菜専用の用土(肥料が入っていない場合)にや発酵油かす、鶏糞、牛糞を加えます。
乾燥が苦手なので水もちのよい用土にします。
◆種まき
プランター栽培なら種まきからより苗を求めて栽培するほうがよいと思います。
私はいつも1本と少ない栽培なのでそうしています。1ポットに2†3本ぐらい入っているので、その中の元気の良い苗を植えます。またはそのままの状態で植えてしまってもよいでしょう。
種まきの場合は発芽適温が28度と高めなので、5月になって暖かい日を選んでまきます。 種は一晩水につけてからまくと発芽しやすくなります。
種まき後は薄く土をかぶせ、たっぷりと水やりします。
◆間引き
葉が触れ合うようになったら、良い芽を選び間引きをします。
◆摘心
細長く伸びだしたら側枝を伸ばすために、草丈15cmぐらいになったら、主枝を摘み取ります。
◆水やり
乾いたらたっぷりと与えます。葉が茂る夏には朝夕の水やりが必要です。
◆追肥
薄めの液肥を週1、施します。
生育が盛んになったら、水と肥料は切らさないようにしましょう。
◆.収穫
草丈が40†50cmほどになったら収穫できます。葉だけでなく葉を3†4枚付けて枝先ごと摘み取って収穫します。
わき芽が出るようにその枝の下の葉は残すと、追肥すればわき芽が伸ぴて、どんどん収穫できますよ。
*******************************
健康野菜のモロヘイヤ
若い茎葉を利用します。葉を刻むとオクラやトロロに似たぬめりが出てきます。
クレオパトラも好んで食べたといわれる高ビタミン、高ミネラルの健康野菜です。
カロチン、カルシウムが豊富で、独特の粘りがあり、血糖値の上昇を抑える働きもあります。
食べ方は葉や茎をさっと湯がいて、お浸しや和え物、酢の物、お味噌汁の具、天ぷらななどで。
細かく刻んでスープに入れたり、フリカケにする食べ方もあります。
我が家は塩・コショウ、鳥ガラスープを入れ、卵とじにした中華風スープが多いです。
とても簡単でおいしいですよ。
●カテゴリ
Template by WEB2.0的ラボ