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甘長トウガラシの収穫 2008/10-2
菊鉢で育てたカラーピーマンや菊鉢で育てたナスと・・・
細長く、辛くないトウガラシは次のようなものがあります。
・伏見甘長唐辛子 (辛味が少ない)
・万願寺とうがらし(辛みがない)
・タキイの「甘とう美人」
・ヒモトウガラシ
・ししとうがらし(小型)
甘長とうがらしは1†2本の自家菜園では苗を購入した方がよいと思います。
苗はゴールデンウィーク前後に、種苗店やホームセンター、あるいはネットなどで販売されています。苗を購入時にはなるべく午前中に行き、見るからにガッチリしたよい苗を選んでください。
我が家では甘長トウガラシを今までは畑に1本植えていました。種類は「甘長」とだけ書いてある苗を購入なので上記のどれかよくわかりません。
今回はプランター(菊鉢)で栽培することにしました。
プランターの場合は甘長トウガラシは保水力のある培養土で栽培します。
各社から販売されている元肥の入った培養土を使ったほうが手軽です。
野菜専用プランターで栽培するのが一般的ですが、袋栽培用培土もあって袋にそのまま苗を植えることができ、手軽に栽培できます。お好みで選んでください。
露地植えでの定植は、遅霜の心配がなくなったころで、関東以西では5月上中旬ごろになります。
でもプランターでしたら心配の日は手軽に不織布やレジでもらうビニール袋を掛けたりできるので、もっと早くてもいいでしょう。
プランター(菊鉢)栽培 甘長トウガラシの育て方
甘長トウガラシの苗(右端) 2008/5-1
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菊鉢に植えつける前に、購入時のポリポットより2回りぐらい大きいポリポットに植えつけました。ポリポットの穴はハサミで縦に切り込みを入れました。このようにすると根の育ちがよいのです。市販されているポリポットを選ぶときは切り込みのはいったのを選ぶとよいですよ。
2008/5-11
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↑2週間、このポリポットで育てました。
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鉢の中はアゼシートをくるりと巻き、ホチキスで止めただけの底無しの簡易ポットが入っています。
菊鉢の回りに甘長トウガラシの根がすぐ広がらないようにと素人おばさんが考えたものです。
こんな手間のかかった方法ではなく、徐々に大きい鉢にしたほうがいいかも・・草花でも花木でもいきなり大きな鉢に苗を植えるより徐々に鉢を大きくしたほうが育ちが良いのです。
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さらに2週間経ち、菊鉢全体に培養土を入れて、アゼシートを外しました。
ホチキスで止めただけなので簡単に外れます。
なお鉢は大きいほどよく、できたら10号鉢に植えます。菊鉢は8号です。
↓菊鉢に植えつけたところ。2008/6-8
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このときに限らず、培養土を入れるときは根を傷めないように新しく入れたまわりの培養土のところだけ太い棒(げん骨など)で付き固めるのです。
なお、我が家の培養土は市販の培養土に自前のぼかし肥料を半々近く(多いかも?)混ぜたので、ふかふかし過ぎています。だからそうしています。
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大きな甘長トウガラシだけ収穫。 2008/6-25
一番果の収穫始めのころから追肥を行います。なお支柱は最後までしなくても大丈夫でした。
甘長トウガラシやシシトウ、辛いトウガラシなどの細長い実のなるものは軽いので、支柱はいつもしたことがありません。
それからピーマンは3本仕立てにすることが多いのですが、甘長トウガラシは購入してからそのまま伸ばしています。わき芽も摘心もしていません。
あまりに垂れてしまったときは、太い枝ごとポキリと折ってしまいます。
その場合はわき芽を確認します。そのわき芽からまた茂ってきますから大丈夫です。
昨年のピーマンの画像では9月中旬に太い枝を折ってわき芽を出したのがあります。それから霜が降りるまでなり続けました。枝を更新したほうが良い実が収穫できます。
その場合は8†9月上旬ぐらいのほうがいいかもしれません。何本かあるのならいつが良いか実験すると面白いでしょうね。
※ピーマン栽培記(畑)
追肥が遅れると甘長トウガラシの草勢が低下し、枝の伸びや果実の肥大が鈍くなります。
沢山実がなるものをプランターなどで育てる場合、肥料切れさせないようにすることがポイントです。
果菜用の500倍に薄めた液肥を10日に一度施すか、または、粒状の化成肥料を20日†1ヶ月に2度の割合で施します。ぼかし肥料を少し土をどかして入れて追肥にしたり、鶏糞を鉢上においてもよいと思います。
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甘長トウガラシ 2008/7-8
10日ほど過ぎるとまた甘長トウガラシは収穫ができます。1個を大きくしたい場合は数を制限するとこれより大きくすることができます。
↓2008/7-18
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この日(7-18)の甘長トウガラシの収穫はこのぐらい。トウガラシなのに食べても全然辛くありません。シシトウなどは辛味がある枝によってあるのですが、この甘長トウガラシにはありませんでした。それにしてもこの甘長トウガラシの正式な名前はなんでしょうね?
辛味がない満願寺とうがらしのような気がしますが・・・
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またすぐに次の甘長トウガラシが大きくなります。
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甘長トウガラシは水切れさせないようにします。
真夏など夕方までにグッタリするようであれば2回水やりをしてもよいでしょう。
乾かないようにチップなどでマルチングしたり、土が少ないようであれば増し土します。
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もうもぎ取るるのが大変になるほど後から後から・・・ 2008/9-10
そのまま置くと色が黒ずみ、やがて赤くなってきます。でも赤くなっていてももちろん食べられますよ。ピーマンと同じです。むしろ緑の甘長トウガラシより赤いほうがカラーピーマン(パプリカ)並みの糖度と栄養価を含んでいます。でも果実が適当な色・大きさになったら、どんどん収穫するのがいいのです。そのままにしておくと実のほうに養分がいってしまい花が咲くのが遅くなってしまいます。
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肥料を与えればまだまだいけますが、ここではもう肥料を与えませんでした。
※参考 同じプランター栽培のミニパプリカのコンテナ(プランター)栽培
↓2008/10-1
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年末に鉢の甘長トウガラシの根を見てみたら予想よりかなり細かく張っていました。
2008/12-26
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甘長トウガラシの根を下から見たところ
ピーマンの栽培が苦手なかたは、甘長トウガラシやシシトウなどを育てて、腕を磨いてから再挑戦してみてはいかがですか?
プランター栽培でも1本†2本あれば、飽きるくらい甘長トウガラシは収穫できます。
病害虫
梅雨明け後の高温乾燥時、またはなり疲れなどで草勢が低下した時に発生が多くなります。
追肥、水やり、収穫をこまめに行って、株を弱らせないようにすると病害虫が少なくなります。
病害虫が発生した場合は、できるだけ早く防除を行います。
(虫は薬剤散布か手で取り、病気は適した薬剤など)
無農薬にしたいかたは、木酢液、石灰防除、ニンニクトウガラシ液など色々あります。
このうち2009年は石灰防除に挑戦します。
我が家のプランター栽培のこの甘長トウガラシには病害虫の薬剤散布は1度だけだったような気がします。どうも物忘れがひどくて昨年のことがはっきりしないのです。多くても2度で済んだ気がします。
2008年は「ホオズキカメムシ」が発生しました。トウガラシ類はホオズキカメムシが発生しやすいです。
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カメムシがいたので甘長トウガラシの葉の裏を見たら、カメムシの卵が産み付けられていました。
卵の葉だけ取って処分し、カメムシは枝にビッシリと固まっていたので、枝ごと折って、足で踏んづけちゃいました。残りの2†3匹は手ではじいて落ちたところをやはり足で踏んじゃいました。普通はガムテープでとります。
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※カメムシの天敵はカマキリです。2012年に初めてカマキリがカメムシをムシャムシャと食事しているのを見ました。
家庭菜園 天敵としてのカマキリ
天敵
※クロヒョウタンカスミカメムシというカメムシはアリに似た外見でアブラムシ、アザミウマ、コナジラミなどを捕食する益虫だそうです。
タイリクヒメハナカメムシはアザミウマ類の天敵です。
コレマンアブラバチはアブラムシの天敵です。
※バラやジャガイモ栽培のときにテントウムシとその幼虫もアブラムシ、コナジラミをみんな食べてしまったのを間近に見ました。2009年からはほとんどの野菜で薬剤散布はしなくても大丈夫になりました。多分、天敵のおかげかと・・・
天敵を上手に利用して野菜を育てることができれば安心です。
トウガラシ類はキュウリやトマトと違い、病害虫に強いので、野菜を栽培するのが初めてのかたにおススメです。
栄養的にもすぐれていて、家族みんなで育てればお子様の偏食もきっと直るでしょう。
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