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ぼかし肥料の作り方 4種類のぼかし肥料

ぼかし肥料の作り方,発酵,籾殻(もみがら),米ぬか,油カス,EM菌,おから,落ち葉,鶏糞

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ぼかし肥料を使って栽培した夏野菜(ナス、キュウリ、トマト、トウモロコシ、チコリ類、レッドビートなど)

ぼかし肥とは、有機肥料を発酵させて肥効をぼかし(穏やかにしした)たものです。
油カスや米ヌカなどの有機質肥料に山土や籾殻(モミガラ)などを混ぜて麹(コウジ)のように醗酵させたアミノ態肥料のことです。 土、モミガラなどで肥料分を薄め、さらに発酵させてぼかすところから、ぼかし肥料と呼ばれています。
ぼかし肥料の窒素成分であるアミノ酸が、直接根から吸われるため野菜自身が糖分を貯めやすくなります。アミノ酸が美味しい作物を作ります。

昔から米ぬかを入れて作物を作ると甘いとかおいしいとか言われてきました。
今までは発酵させないで、ヌカそのものを畑に撒きましたが、ぼかし肥料のほうが断然効き目があるようです。家庭菜園や花壇などにぼかし肥料を入れると、化学肥料だけで施したものとは葉や花の様子が違うのは一目瞭然です。
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昨年(2006年)初めてぼかし肥料を作って野菜、ブルーベリー、バラ、花壇、花の鉢物に施したところ、今までとはまるで違う生長に驚きました。これに気をよくしてまた今年(2007年~2008年にかけての冬)も作りました。
ぼかし肥料の作り方はいろいろあるようで、私は今年は4種類のぼかし肥料を作りました。
なぜ冬の厳寒期にぼかし肥料を作るかというと、寒いので雑菌が入りにくいためです。
材料がまちまちの4種類のぼかし肥料は、一斉に作ると掻き混ぜるのが大変なので、作り始めの時期をずらしました。最初は掻き混ぜるのがをまめにしますが、中から終わりの頃は間隔を空けても大丈夫なのです。


①のぼかし肥料の材料

・籾殻(もみがら)と枯れ草主体(夏の雑草を積んでおいたもの) 
 ・油カス(1/2袋)  
 ・米ぬか(3袋)
 ・市販のEM菌小袋1袋の4分の1。ほんの少々
 ・昨年のぼかし肥料少々  
 ・竹やぶの堆肥  
 ・畑の土・・・スコップで2~3杯
 ・納豆(1パック)  
 ・ヨーグルト(500mm×2) ・・・・賞味期限切れのもの
 ・水・・・総重量分といいますが、いつも量ってはいません。
 今年はすべての材料をいい加減な割合でしてみました。
 バラ栽培をしているかたに聞いたぼかし肥料の材料の割合を参考にしました。

 昨年の大成功だった割合
 油粕1: 米ぬか1: モミガラ:2 (モミガラの代わりにおがくず、落ち葉などでもよい)
 (数字は重量です。でも測ったわけではありませんから、実際の重量は?です)
  
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2007~2008年冬のぼかし肥料
12-27
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雑草の枯れ草を積んでおいたもの(左下側に篠の葉の腐葉土少々とハンペンも)とモミガラ(右下)は半々ぐらい。納豆やヨーグルトの残り少々
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竹やぶや篠ヤブの落ち葉のハンペン。微生物のかたまり?  
この辺では昔は笹の葉では堆肥をつくりませんでした。
笹の葉を混ぜていたら通りがかったじいちゃんが、笹の葉はだめだよ~なんて・・・
真意のほどは?です。
※笹の葉は殺菌力があるそうで、それでぼかしは菌の力を使うのでたくさん使うとだめなのかと自己解釈しています。

また一方である資料によるとササは、稲わらなどに比べて繊維が硬く分解しにくいので堆肥としてあまり利用されてはいないが、ケイ酸分を多く含んでいて有害な物質は含んでいないので、稲作にササを肥料としてそのまま施していた時代もあったとあります。
ケイ酸は、キュウリなどでは丈夫に生育して耐病性が高くなることが知られているみたいで悪い影響がないということです。

よく分からないのでのササの葉の腐葉土一掴みとハンペンだけ利用することにしました。
でもキュウリが丈夫に育つならササも魅力ある材料ですね。 
今度ササの葉の腐葉土を積んでおいてキュウリに試してみようかな。

12/27   ①のぼかし肥料を作り始める。

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1)上記材料をジョーロで散水して混ぜます。
  最初は米ぬかに発酵菌を混ぜてから全体を混ぜるようにするとよいと思います。
 (左側はもう混ぜてある。右側はこれから)
2) しっとりした状態になって、混合したものを手で握ると、すぐに壊れる程度にしました。
  水分が多すぎると腐りやすく、少ないと高温になるようです。
3) 混ぜ終わったら毛布などの通気性のよいものを被せておきます。
  EM菌の割合が多いほど早く発酵します。
  
今朝カーペットを取ったら白いカビが生えていて、中が結構暖かくなっていた。
ヨーグルトや納豆を使うと早く発酵する感じです。昨年もそう思ったのですが・・・
我家のぼかし肥料はいつも2~3日経つとこういう状態になります。
ただ昨年の失敗のように発酵が早すぎて、熱すぎる状態が長く続くと菌が駄目(?)になってしまうといけないので、今日から朝夕2回掻き混ぜます。
(昨年は1回目は大成功! 2回目のは失敗。ヨーグルトや納豆を使った2回目は掻き混ぜるのを2日間サボってしまい、白いカビが青カビになってしまいました。途中まではよかったのですが・・)
12/29
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きのうよりたくさん白カビが出ていた。
中の様子も昨日より熱い。厚いゴムの手袋をしていても熱く感じる。
掻き混ぜながら中から外にだすようにすると中が空いて自然にドーナツ型になる。
12/30
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全体が乾いているのでジョウロ2杯分、水を足して掻き混ぜる。
いつもしっとり状態にしておくと発酵しやすいようです。

1/1  
順調に発酵しています
一日に2回掻き混ぜています。この掻き混ぜる意味というのは多分温度を上げない、空気に触れさせる、水分の補給、均等に醗酵させるためだと思っていますが、本当のところはよく分かりません。

微生物は空気が好きなのと嫌いなものがあるらしい。ここで使っているのはきっと空気が好きな微生物なのだろう。空気に触れているところは上と回りですが、そこはカバーを取った時カビが生えています。
水分が足りないようなのでジョーロに1杯分足しました。

トマト栽培農家の友人は空気が嫌いなボカシ菌を使っているみたいです。空気に触れさせてはだめだよと言われてしまいました。
2種類のぼかし肥料の作り方があるのを知らないみたい。この友人のトマトが評判がよくて、直販所に並べるとすぐ売れてしまう。キュウリも作っているが食べてビックリするくらい味が良い。
どちらも食べるのがもったいないほどの味なのです・・・私のキュウリも美味しいけど,まだまだかなわない。(そりゃあ、当たり前だよね)
やっぱりプロは研究しているのだろうね・・・
やはり企業秘密?で詳しくは教えてもらえない。あとでこっそり盗んでしまおう(笑)

1/4  
一日に2回掻き混ぜたのは3日間だけで、そのあとは一日に1回の切り返しでした。
①の材料は草などが多く入っているので籾殻よりすき間がある。空気があるせいか、温度が低くなっているのか中心近くまで白くふわふわとカビが出ている。でも草はまだ分解されていなくてそのまま残っている。この草は私はハグサといっていますが、繊維が多く最後まで分解されませんでした。
でも草が早く分解するのが良いのか否かは?です。

面白いことに高い温度で活発になる微生物と中ぐらいの温度くらいで活発になる微生物と低い温度で活発になる微生物がいるらしい。温度でカビの種類が交代で発生するみたいです。
ぼかし肥料を作る過程で初期、中期,後期とカビの様子が違います。
最初の段階はこんな微生物が現れる

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1/10
これまでの毛足の長いカビとは違い、きょうは細かい白いカビが沢山付いていた。大きな塊もでき、また塊がフワフワしてくる時期もあります。
温度が大分低くなっているので、賞味期限切れの500㎜のヨーグルト1箱をまぜた。
1/10までは1日1回の切り返し、それからは2~3日に1回の切り返しをしました。
(温度があまり熱くないようならまめに切り返しをしなくてもいいのではと思い・・)

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切り返しが2~3日おきになった頃、骨粉を上記油粕と同じ重量の割合で加えます。
(骨粉は重いので思いのほか少量です。)

今年は全体が真っ白くなっている。昨年の成功ぼかし肥料とは出来具合が違う。
どちらがよいかは永遠のなぞ?  実験して植物を比べて育ててみないと分かりません。
途中から籾殻燻炭を適度に加えると完璧らしいですが・・・ 芝の葉を焼いたのを少々入れました。

昨年の成功ぼかし肥料。土のようになっています。

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それにカキがら、カニがら、卵のカラ、海草なども入れるといいそうですよ。(最初の段階で入れる)
卵のカラはいつもビニール袋にためておき、まとまったら細かく砕いておきます。捨てるなんてもったいない!
今年は知り合いの料理店でカニがらも貰おうと思っている。でもホームセンターで見たら有機石灰が案外安く売っていたので、それを購入する予定。

1/19~22 熱、少し
1/23   熱、全く無い
  やっとできました!!  27日かかりました。
1/26 早速バラの寒肥としてぼかし肥料を施しました。
    ぼかし肥料はちょうど寒肥の季節にできるのですぐに役に立ちます。

ぼかし肥料は出来たら直射日光に当たらないようにします。
使うときも表面に置かないで土の中に入れるようにします。
このできた4種類のぼかし肥料は最終的には全部混ぜて肥料の空き袋に入れて保存します。
最近は寒肥や春~初夏にかけてほとんど使い切ってしまいます。


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№①~④の材料はみんな違いますが、②~④は①と作り方は同じなので省略します。
どのタイプも米糠(コメヌカ)はたくさん入れました。
それぞれのものに先にできたぼかし肥料を少し混ぜました。
(熱のある途中のものでも、出来上がりのぼかし肥料でもどちらでもいいのでは?)

測ったわけではありません。大体の目安として
②の材料  油カス、米糠(コメヌカ)+籾殻主体
③の材料  油カス、米糠、鶏糞+おからは多め+落ち葉主体 モミガラは無し
④の材料  油カス、鶏糞、米糠は多め+おから、畑の土+芝草主体

ぼかし肥料はそんなに材料をきっちり量らなくても、熱が出ればできるものです。
そして高い熱がでたら、冷ますためと空気を入れ替えて水分の補給のために切り返しを続ける。もし最初に作ったとき発熱しなかったら、市販のEM菌を多めに入れます。2回目は最初のぼかし肥料を利用します。2回目が発熱しなかったら、前のぼかし肥料を多めに入れる・・・の繰り返しです。あとは水分を入れすぎず、乾燥させずにときどきかき混ぜます。

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いろいろな方法があると思いますが、発酵菌を使わず落ち葉を集め、米ぬか、油かすなどに水を混ぜて積んでおき、切り返しを1~2度すれば一冬でできます。切り返しのとき水分がなければジョーロなどで散水します。
発酵菌を使わないと時間はかかりますが、上記のぼかし肥料のように手間がかかりません。完熟でないようなら、早めに(1ヶ月以上前に)畑に好きこんでおきます。土の中で有用菌が働いてくれています。
※注意
私はその道のプロではありません。いろいろなサイトや本で調べてくださるようにお願いします。
昔、子供のころはどこの農家も落ち葉に肥え溜めに入れてある人尿・人糞をまいて作っていました。肥え溜めに入れてあるのではなく、直に新しい尿を撒いていたのか記憶が曖昧ですが・・・

肥え溜めに入れてあるのは人尿・人糞を自然発酵させてそのまま使ったのかも?です。
人尿・人糞というとえ~っという人も多いでしょうが、最高の材料なんですぞ!
そのころは回虫が誰もお腹にいて、学校で薬を定期的にもらい飲んでいました。
回虫の卵は人尿・人糞→野菜→人間が食べる→人尿・人糞と循環していたのです。
でも回虫がお腹に住んでいたから花粉症がなかったという話もあるし・・・

現代では人尿・人糞というわけにはいきませんから、その場合は石灰チッソを混ぜておいても分解が早くなります。