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ブルーベリーの育て方

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ブルーベリーの育て方

ブルーベリーが色づき始まった6月上旬の様子
6-28
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ブルーベリーの苗木を購入するときの注意
自分が住んでいる地域に合った同系統異品種を選ぶようにします。
関連記事 ブルーベリーの系統別品種 ブルーベリーの苗木購入の際のポイント

庭植え(露地植え)
●ブルーベリーの植え付け・植え替え
作業適期
厳寒期を除く休眠期(遅くても3月中)に行います。乾燥に弱いので気を配ります。
購入したら植えつける前に不要な枝を軽く剪定します。

◆ブルーベリーを植えるのに適した場所
風通しがよく日当たりのよい場所ですが、西日はさけ、夏場は半日陰になるようなところです。
なお植えつけた翌年は蕾がついても摘蕾をしたほうがいいのです。
実をつけるとブルーベリーの木がエネルギーを消耗してしまい、株が大きくなれません。
ブルーベリー産地のこの辺では、1年生苗木を植えてから4~5年間は果実をつけずに、ひたすら木を育てることに専念します。
でも趣味で何本か楽しむ場合は待ち遠しいでしょうから、何粒か味見の実を残し、残念でしょうが摘蕾してくださいね。
楽しみは翌々年に残して、まずはブルーベリーの木を育ててくださいね。
3年生苗を購入すると、翌々年から果実をならせることができます。ちょうどさし木苗から5年目になります。

◆ブルーベリーの植え付け方法
ブルーベリーは好酸性植物なので酸度未調整のピートモス15~20リットルほど用意します。
径40~50cmで深さ40~50cmの穴を掘ります。
それから用意した半分のピートモスを植えつけ場所にすき混んでおきます。
(前もってピートモスのほか、腐葉土堆肥なども入れて混ぜておくとよい)
苗木の根鉢を軽くほぐし、根を広げるようにして土を戻し残りのピートモスを加えて植えつけます。
(根のまわりにたくさんのピートモスがある状態)
ブルーベリーのまわりに土手を作って水鉢を作り、たっぷりと水やりをします。
この土手は根付いてからも崩さずにおくと夏の水やりのときに重宝します。
関連記事 花木苗・果樹苗の植え方 植え付け・植え替え

※なおピートモスはよく湿らしてから、使いましょう。少量でしたら水を入れたバケツに入れておきます。
植え付けが済んだら、株のまわりをバークチップ、樹皮、モミガラなどでマルチングしておきます。
この辺りは芝の産地で葉刈りしたものがたくさん手に入るので、それでマルチングしています。ブルーベリー栽培農家は樹皮のチップを全面に敷き詰めています。トラックで持ってきても安いと聞きました。あるいは雑草を生やしておいて、収穫時には短く葉刈りしたりしています。
数本ならマルチング材代わりに這うような草花を植えてもよいと思います。
我が家の庭のブルーベリーにはグランドカバー(地表を覆うために植栽する植物)としていろいろな植物を植えてみました。
グランドカバー(ブルーベリーの木の下で)

◆水やり
ブルーベリーはこの水やりが重要なポイントの一つです。
普通の果樹は庭植えの場合はよほど乾いたとき以外は水やりは必要としませんが、ブルーベリーの場合には、庭植えであっても、乾燥すると良くありません。
特に、収穫間近に乾燥すると、果実が成長できなくなるので、梅雨明けや乾燥時には水やりに気を配る必要があります。その乾燥から株元を守るために「マルチング」が必要になってくるのです。
◆ブルーベリーの肥料
12月(寒肥)のほか、春の発芽の時(3月)と6月~7月の計3回。
冬に施す寒肥は私は自分で作ったぼかし肥料を施しています。
ぼかし肥料はモミガラや落ち葉、芝の葉などに糠(ヌカ)、アブラカス、おから、竹やぶの腐葉土、ぼかし菌などを混ぜてつくります。
寒肥の場合はじわじわと効く遅効性肥料(油かすなどの有機質肥料)などを施しても。

ブルーベリーの専用の有機肥料もあるので、それを利用すると甘くおいしい実がなりますよ。
施し方は根の先端あたりに何ヶ所か穴を掘りそこに入れます。
即効性の肥料は濃度が高いと根が傷み、枯れる場合もあるので注意します。
ブルーベリーは根が浅いところにびっしりと張っています。
何年も経っているブルーベリーの場合、根が張っている上に直にぼかし肥料をおきます。
年々、そのために少しずつ高くなります。さらにその上に腐葉土などでマルチングしています。
ぼかし肥料を入れると、甘くて味の良いブルーベリーになりますよ。
その他には単独で魚粉だけや米ぬかだけ、生の米ぬかと砂糖水を2日ぐらい置いたものなど毎年試しています。

◆ブルーベリーの剪定
7月初旬に勢いよく伸びる新梢を摘芯し、側枝を発生させます。
上に伸びる枝は分枝させるために腰の高さで葉芽の1cm上を切ります。分枝に果実がなります。
①3年生の苗木を植えた場合、翌々年に果実をならせますが、冬(12~2月)の間に株元の込み入った枝を剪定します。
大きな実がなるのは1~3年目の若い枝なのでそれを残し、古い枝はつけ根(または太い枝の途中から新梢の出たところ)から剪定します。
内側を向く枝、込み合う枝、細く弱いシュートなどは切り捨てます。

②または植え付け後2~3年後は剪定を行なわず、十分に生長してきてから主幹が5~6本になるように剪定しても大丈夫です。剪定は上の方法に準じて行ないます。


ブルーベリーのシュート
ブルーベリーのシュート(手前の茶色がシュートで、細い枝や右側の太い枝は3年以上になるので切り取ります)

◆ブルーベリーの病害虫
我家のブルーベリーの木には6~7年間に一度だけイラガが2匹ほどいただけで、イラガは触ると劇的な痛さなので注意します。
イラガは普通はサクラ、ウメ、ケヤキ、カキなどにいるのですが、ブルーベリーはツツジ科なのにいたのです。
※近年はイラガは毎年のように発生しています。イラガは葉裏にいるので、下から覗くと見つかりやすいです。 ブルーベリーに限らず木の下の地面を見るようにすると、虫がいるときは糞がありますから、それで虫がいることに気が付きます。
それから冬、見回りにいくとミノムシがいました。

注)年々害虫の種類が増えています。
2009年はマイマイガ、それから名前が分からない大きなテンサンみたいな虫です。
何の虫か興味があるので、ただいまブルーベリーの枝を折ってきて家で飼っています。(寄生蜂か寄生蝿が産み付けられ、死んでしまいました)

ボクトウガ? 株元やその近辺に穴があり、大きな丸い糞がたくさん落ちています。
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IMG_1299 ボクトウガ-9-10-2.jpg


こちらは小枝にいました。ピンボケですが、ボクトウガかと思います。
IMG_5115ゴマフボクトウブルーベリー.JPG


◆ブルーベリーの収穫
ブルーベリーは果房についた果実は一度には熟しません。完熟したものから順次収穫します。
完熟したブルーベリーは付け根まで濃い藍色で、簡単に摘み取ることができます。
その場で摘まんで食べるのが一番おいしい食べ方です。ケーキのトッピングやたくさん収穫できたときはジャムやなどに。



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鉢植えの育て方
関連記事
ブルーベリーの寄せ植えの画像 植え付けから収穫まで
ピンクのブルーベリー 「フロリダローズ」

未調整ピートモス・鹿沼土を等分混合土等で植えつけます。
または ・市販のブルーベリー用培養土
・未調整ピートモス6:鹿沼土4
・未調整ピートモス5:赤玉土3:鹿沼土2の割合でも可
鉢植えの場合もあらかじめ用土を混ぜて馴染ませておきます。

3年生の苗木でしたら、10号鉢を用意します。
鉢底にネットをおいてから鉢底石(軽石など)を敷き、上の割合で混ぜた用土を3cmほど入れます。
そこに緩効性有機肥料(アブラカスやぼかし肥料または市販のブルーベリー用の有機肥料)を入れます。さらに上の用土を少し入れながらポットのままブルーベリーの苗木を入れて高さを調整します。

高さが決まったらブルーベリーの苗木の根鉢を軽くほぐし、用土をすき間無く押しつけながら入れていきます。
鉢の上に4センチ前後のウォータースペースをとって、乾燥を防いで根を直射日光から保護するためのウッドチップを入れマルチングをします。ラベルに名前を書いてさしておきます。その際鉛筆で書くと消えないで何年ももちます。あとから追加で植える場合にはブルーベリーの品種は重要になります。(結実に必要な条件は同系統異品種であること)

◆水やり
とても乾燥を嫌うので、土の表面が乾いたら、鉢底からあふれるまでたっぷりの水を与えます。
※注意 水切れさせると来年の実付きに大いに影響を与えます。

◆鉢植えのブルーベリーの肥料
3月の追肥(芽出し肥)、6~7月の追肥の2回与えます。
ブルーベリー専用の固形の緩効性肥料を規定量施します。


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ブルーベリーのふやしかた(露地植え・鉢植え共通) 
ブルーベリーのふやし方としてはさし木(休眠枝挿しと緑枝挿し)、接ぎ木があります。

さし木
○休眠枝挿し
一般的なブルーベリーの増やし方がさし木です。休眠期の12~2月の間に剪定した中の充実した枝を利用して穂木をつくります。20cmに長さを揃えて冷蔵庫に入れておき、暖かくなってから(3月中旬~4月にかけて桜の開花時期)挿し穂を地上部に2芽残るようによく切れるナイフで斜めに切ってすぐ切り口を水につけておきます。挿し床に予め2~3cmの深さで5cm間隔の挿し穴をあけておきそれから挿します。
またはさし木直前に採取したものを利用しても大丈夫です。いずれも前年に伸びた若い枝を使います。
(木質化したものは発根しにくい)
挿し床は鹿沼土または赤玉土とピートモスを同量混ぜたもの、またはピートモスだけでもOKです。
置く場所は強い風が当らない明るい場所におきます。その際用土を絶対乾燥させないようにします。用土表面の乾き始めを目安に潅水します。

○緑枝挿し
夏季の剪定で切った枝を利用します。(新梢の成長が止まったもの)
葉を付けた新梢を10cmの長さに切り、葉を2枚残し、蒸散を防ぐためにその葉を半分に切ります。下部をナイフで斜めに切り、休眠枝挿しと同じ要領で挿し床に挿します。

接ぎ木
ハイブッシュ系は、土壌適応性があって丈夫なラビットアイを台木にすると生育がよくなります。
台木を10cmに切り詰めて切れ込みを入れ、穂木は5cmぐらいにします。
台木の上端から側面を切り下げてできた形成層断面に穂木をなるべく多く密着させて、接ぎ木用のテープを巻きます。この方法は私はしたことがありませんが、難しいようです。

知人のブルーベリー園にて
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↓ そのほかに根の上にシュートが自然に出ます。(品種によっては出ないのもあります)

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ブルーベリーの鳥害
ブルーベリーの鳥害


ブルーベリーは美味しいので必ず鳥害に遭います。特にサクランボ同様カラスがひどいです。
鳥よけネットで防ぐのが一般的ですが、本数が少ないときはブルーベリーが色づき始めてから白い袋をかけてもよいようです。ブルーベリーは一度には熟さないので何回かに分けて熟したら袋を取ってから袋をかけておきます。ビニール袋をかけると日焼けや高温障害を起こしやすいので、ブドウ用の網袋などが適しています。もちろん手作りで新聞紙などもOKです。

ホームセンターで購入した少し大きいネットで覆いました。収穫のときにヒモを緩めます。目でタイミングを確かめられるので、よかったですよ。
被害はモチロンありませんでしが、ヒモを緩めたり、縛ったりが面倒でした。
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この年はラメ入り糸の防鳥糸を何本も張りました。効果はカラスが寄ってきませんでした。小さな鳥は下ががら空きだったので、そこから進入して少し食べたようです。気になるほどではありませんでした。
テグス糸などでも効果があるかもしれません。収穫が終わった後、糸を外すのが大変でした。
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※追記
2018年の庭のブルーベリー
今年は何もしなくても鳥害に遭いませんでした。どうしてか不思議です。
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数日してから、その原因がわかりました。
なんと昨年春と秋に相次いで保護した猫たちのせいだったのです。
我が家の住人になった猫たちはもうよそには出かけずに、私が庭にいるときだけ外に出て一緒にいます。
スズメ、ヒヨドリなどの鳥が庭に降りると飛びついているらしく、最近は怖がっているのか鳥の姿が見えなくなってしまいました。
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これで2本のブルーベリーの木で、1.5㎏の収穫でした。右はヤマモモです。
猫の恩返し・・なんちゃって (*⌒ー⌒*)