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カンツバキ(寒椿)のこと カンツバキの育て方

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カンツバキ(寒椿) 1-25

カンツバキ(寒椿)の花が1月下旬の空の下で咲いています。
厳寒の時期にも咲くカンツバキ(寒椿)を見ると、気持ちが和み元気をもらいます。


カンツバキ(寒椿)
ツバキ科ツバキ属
開花:12~2月

カンツバキ(寒椿)は大きく分けて、カンツバキとカンツバキ群に分けられます。
1933年以降にシシガシラ(獅子頭)を関東ではカンツバキとよぶようになったそうです。
シシガシラ(獅子頭)は日本に自生するサザンカとツバキとの交雑によって生まれたと言われるが、諸説あるようです。
シシガシラ(獅子頭)はツバキと同様に新梢に毛がなく、這い性のため「這いカン」と呼ばれます。
カンジロウ(勘次郎)はシシガシラ(獅子頭)のタネから生まれた品種で、立ち性のための「立ちカン」とよばれています。


中国から渡来したとする説、中国産のユチャとツバキとの雑種とする説、サザンカのみから生まれた園芸品種とする説など「シシガシラ」の起源については異説もあるようです。


カンツバキ(寒椿)の特徴
・サザンカに比べ、カンツバキ(寒椿)は花期が冬で、花には香りが無い。 
・若い枝や葉にはサザンカ同様毛が生えている。 
・サザンカのようにいっせいに咲くのではなく、長い間に次々と咲く感じである。 
・雄ずいの一部または多くが花弁に変化して八重咲きや獅子咲きの華やかな品種が多い。


カンツバキ群には11~1月に開花の白の千重咲きで横張り性の「フジノミネ(富士の峰)」、開花が12~2月で獅子咲きの「昭和の栄」や乙女サザンカ、日の出富士、朝倉などたくさんあります。
真冬の花の少ない時期に咲くので好まれ、低い刈り込みなどによく使われています。
 

寒椿(カンツバキ・寒つばき・獅子頭)は、花びら(花弁)と雄しべが合着する点はツバキ(椿・つばき)と同じで、花びら(花弁)はサザンカ(山茶花・さざんか)と同様一枚ずつばらばらになって散るということは、ツバキとサザンカの両種の特徴を併せ持っているということになります。
またハルサザンカと同様、カンツバキもサザンカの園芸品種群の中の一系統とされるそうです。
厳密には、雌しべの子房に密毛があることを基準に、サザンカ(山茶花・さざんか)に分類するのだそうです。


カンツバキ(寒椿)の育て方
◆栽培場所
水はけのよい土に植え、日当たり~半日陰で栽培する。
日当りの場合は葉焼けを防ぎ、葉を美しく保つためにやや遮光したほうがよい。

◆剪定
開花後、3~4月(大きく切り詰める場合は2月~3月上旬が最適)。
5~6月ごろに花芽ができるので、それ以降の剪定は樹形を整える程度にとどめる。

◆植え付け・植え替え
バーク堆肥や腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。
梅雨時が最適ですが、3~4月、9~10月も可能。(秋の場合は寒冷地では8~9月)

◆肥料
寒肥として乾燥鶏糞を少量与える程度。

◆病害虫
チャドクガに注意し、発生したらスミチオン乳剤などを散布。
冬に葉の裏を点検し、卵塊を焼却する。

◆鉢植えの用土
赤玉土・鹿沼土・日向土・桐生砂のうちの数種を混ぜたものを用いる(アルカリ性の土壌を嫌う)。

◆殖やしかた
6~7月に挿し木で殖やす。
全体をポリ袋などで覆う「密閉挿し」なら、冬季でも可能です。
この場合、6月ごろになったら少しずつ外気に慣らしながらポリ袋を取り除く)。
3~8月の取り木もできます。