ヨウサイ(クウシンサイ)(エンサイ)(朝顔菜)の育て方 栽培記
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ヒルガオ科 サツマイモ属
つる性多年草(一年草扱い)
原産:東南アジア
名前がたくさんあってタイトルをどの名前にしようかと迷いました。
2010年購入のラベルには三つの名前が書かれていました。
「エンツァイ・空心菜・あさがお菜」です。(サカタのタネ)
2011年購入苗
「サラダエンサイ・空芯菜 メニータイム」(エムソン)
商標登録の関係上、野菜、種子、料理、飲料には「空芯菜」、「クウシンサイ」は無断で使用できないそうです。
また野菜の名称としては「莚菜」、「エンサイ」は無断で使用できないそうです。
料理、飲料などの呼称には「筵菜」、「エンサイ」、「ムシロナ」は無断で使用できないとのことです。
中国では「空心菜(コンシンサイ)」、「通菜(トンツァイ)」、沖縄では「蕹菜(ヨウサイ)(ウンチェー)」、「蕹菜葉(ウンチェーバー)」と呼ばれているとか。
ウィキペディア
こんなに名前がたくさんあるととても覚えきれないし混乱します。日本では一つの名前に統一してから、下の名前に「クウシンサイ夏菜ちゃん」や「クウシンサイみどりちゃん」「クウシンサイ空ちゃん」など各販売元が名前を付けるとかはどうでしょうか? これはすべての野菜や花に対してもお願いしたいことです。品種改良してまた別なものになっているなら仕方がありませんが・・・
サカタのタネさんのクウシンサイと後の購入のエムソンさんのクウシンサイは別のものかと思い購入しました。多分同じものなのでしょうね。これから育ててみれば分かることですが・・
クウシンサイ(サカタのタネ)
2010-5-9
サラダエンサイ・空芯菜 メニータイム(エムソン)
2011-6-12 購入(なんと昨年より一ヶ月も遅かったです。この様子は後ほど)
暑さに強いクウシンサイは青物が少ない夏によく育ちます。夏に少ない葉菜なので重宝します。茎の先を摘み取りながら晩秋まで収穫できますが、東南アジア原産なので、霜に遭うとたちまち黒くなり枯れてしまいます。。
タイトルにはいろいろな名前をつけましたが、育て方は「クウシンサイ」とします。
クウシンサイの育て方
◆適した場所
クウシンサイは東南アジアの原産なので、高温はもちろんのこと水分も好みます。
種まきは保温ができる場合は別ですが、直播きの場合は5月になってからにします。
家庭菜園では露地植え、プランター共に本数はさほど要らないので苗からのほうが簡単でしょう。種からまいて育てるのを楽しみにしているかたは別ですが(^_^;
◆水やり
乾きやすい畑では水やりはまめにします。
マルチングをすれば乾きにくくなります。我が家では葉刈りした芝を利用しています。
◆肥料
まだ苗を植えたばかりには化成肥料をひとつまみ、生長が盛んな時期は2週間~20日に一度の割合で化成肥料をひとつかみほど施します。液肥は1週間に一度の割合で。
マルチングをした場合には所々に指先で穴を開けて施します。
◆収穫
草丈が25~30cmに伸びたころから、芽先を15cmぐらいの長さで摘み取りながら収穫していきます。摘み取った下の葉からまた芽が出ます。その繰り返しです。
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「エンツァイ・空心菜・あさがお菜」栽培記 2010年
(サカタのタネ)
2010年はクウシンサイを苗から畑に植え付けました
多分種でまいたであろうクウシンサイが1ポットに6本植えてありました。
1ポット6本のまま畑に植えました。
5-22
植えてから間もないクウシンサイの2本が倒れているではありませんか!
5-27
そんな時は根元の土を細い棒で軽く刺しながら動かしてみます。
ほら! 案の定ネキリムシがいました。ネキリムシは表面近くの土の中にいます。
まだ被害が新しい状態なら必ずといっていいほどネキリムシはいるのですよ。
葉は細長形。
つる状に伸びる茎の中が空洞なのでクウシンサイ(空芯菜)と名づけられています。
7-3
一回目の収穫。一度芯を止めてあるのでわき芽から伸びたものです。
摘むときはその下に2~3葉を残しておく。残した葉のところからわき芽が出て伸びる。
7-3
一週間足らずでまたこのようになります。
この日は二回目の収穫で一番上の画像です。
7-9
最初の収穫は少ないですが、毎日摘むというわけではないので、私には1ポットの苗で十分でした。2~3ポットの苗を植えると、盛りにはマメに収穫できるでしょう。
7-28
暑いのが好きなクウシンサイは順調に育っていますが、葉をよく見ると穴があります。
8-17
オンブバッタがいました!
まだ小さいですが、かなりの数のオンブバッタがいます。ここでは左下と右上にいます。
見つけるたびに手で捕殺しています。少し心が傷みますが・・
そのときにはカマキリがいたらそこにいて番をしてもらうといいですよ。オンブバッタがきれいにいなくなります。2010年はクウシンサイにはしませんでしたが、モロヘイヤでは実験済みです。
8-17
摘まないでおくとクウシンサイは横にどんどん這っていきます。早めに柔らかいうちに摘んで利用したほうが美味しいです。
愛用の一輪車いっぱいの収穫です。少しの間ですが摘まないでいたので、隣の金時草を覆いそうになっていました。あまりに蔓延ってしまったので、短く刈り取りました。
この後に収穫したクウシンサイの柔らかな葉先だけを料理しました。
9-23
我が家の夏の健康葉っぱ3兄弟です!
この他にもケール、オカノリ、モロヘイヤなどが植えてありますが・・
真ん中はクウシンサイで左が長生草((チョウセイソウ))、右が金時草(きんじそう)
横に這っていった茎に土を被せておいたら根がでていました。最もこの時期は寒くなるので約に立ちませんでしたが、次に植える時の育て方の参考になるでしょう (⌒o⌒)v
10-20
クウシンサイは朝顔のような白色の花が咲きます。それで朝顔菜(あさがおな)の別名もついています。
10-26 花とつぼみ
寒さにはとても弱く、霜害で黒くなったクウシンサイです。
11-16
不織布を掛けておいてもダメでした。なお隣のキンジソウは不織布で無事でした。
露地栽培では毎年、種か苗を購入ですね。
クウシンサイは苗も安く、それほど問題になる病虫害もなく、育てかたが簡単でかつ健康に良いので、三重丸のおススメ夏野菜です。
是非育ててみてくださいな (⌒▽⌒)
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クウシンサイの栄養
クウシンサイの栄養価は高く、カルシウム、ビタミンA、B、C、タンパク質を豊富に含むそうです。それぞれがほうれん草やトマトの数倍あるそうです。繊維質も多く含んでいるので、腸内細菌のバランスを整えます。
クウシンサイの料理
日本国内でも沖縄県で従来より栽培されていたほか、九州などの温暖な地域で栽培が広がりつつあり、ヨウサイ栽培農家も増えている。消費者が入手または栽培するのも容易になりつつある。エスニック料理店や中華料理店でメニューに載ることも増えている。
沖縄ではニンニクいためが一般的らしいですね。
野菜炒めやチャーハンや焼きそば、焼きうどんなどの炒め物も。
熱湯にさっとくぐらせて、おひたしやごまあえなどの和風にも。
葉は茎は別にして熱湯にくぐらせます。(茹ですぎないように)
すぐ水にさらしから絞っておひたしやごまあえにします。
クウシンサイはクセがなく、ほかの食材となじみやすい感じですね。