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ホウレンソウ栽培 畑とプランターでの育て方や栄養

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畑のホウレンソウ

ホウレンソウはアカザ科の野菜です。
ホウレンソウの品種は、年ごとに増加し、最近では一代雑種の交配種がふえてきました。
剣葉系と丸葉系がありますが、交配種の良い点は、成長が早い、病害にかかりにくい、収量が多いなどです。
○秋まきホウレンソウ   
・東洋種・・・次郎丸、豊葉、若草、新日本、角種(つのだね)、赤根ほうれん草、日本ほうれん草、禹城(うじょう)、京ほうれん草、寒締めほうれん草

・西洋種・・・ スタミナ、オーライ、エスパー、ビロフレイ、黒葉ミンスターランド

・交雑種・・・ サラダほうれん草、赤茎ほうれん草、トライ、リード、アトラス、ミンスター、ターキー、パレード

※西洋種、交雑種の区別が間違っているいるものもあると思いますが、悪しからずm(._.)m
 その他にもホウレンソウの種類はたくさんあります。

葉の切れ込みの深く、タネは角形のとげがある日本種は、トウ立ちが早く秋まきに用います。
西洋種は一般的に種の形は丸く、春まきホウレンソウにつかわれます。
近年は生食用に改良したシュウ酸が少ない「サラダほうれん草」もあります。

ホウレンソウは年間を通して種まきができますが、露地栽培では最も作りやすいのは秋まきです。
9月中旬~10月上旬に何回かに分けてまき、それ以降はトンネル栽培にすると良いでしょう。
トンネル栽培にすると2月いっぱいはまくことができます。

秋から冬にかけて収穫するホウレンソウは、寒さにあたって甘みが増してくるので特に美味しいです。
ホウレンソウは高温に弱く、25℃以上では立枯病などの病気が発生しやすいのですが、冷涼地では夏まきもできます。
連作も可能ですが、1年おきぐらいのほうがよいかもしれません。


またホウレンソウと数種類(ミズナルッコラコマツナなど)をコンテナに蒔いて、そのベビーリーフを間引きしながら育てるのも面白いものです。
間引きした葉をサラダやおひたしにすると柔らかく美味しく食べられます。
間引きを前提に少し多めにタネをまいてみてはいかがですか?
関連記事 ベビーリーフの種類と栽培

夏にモロヘイヤのグリーンスムージーを毎日のように飲んでいたのですが、モロヘイヤがなくなったらどうしようと思っていました。
冬のグリーンスムージーはベビーリーフを育てて、ホウレンソウとコマツナにしようかな。



秋まきホウレンソウの育て方

■畑の準備
畝を少し高くとります。
ばらまきの場合はうね幅は自由にとり、2条まきの場合はうね幅は60cmぐらいにします。
私は適当に畑の空いているところに3回ぐらいに時期をずらしてばらまきにしていますが・・・

ばらまき
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たまには条まきにしたり・・・・ 気分次第です。

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ホウレンソウは酸性土壌に弱いので、種まきの2週間前には1㎡あたり苦土石灰100gを施しておきます。
または草木灰などで中和します。ホウレンソウはこの中和が特に大切です。
苦土石灰を施してから1週間後に完熟堆肥2kgと化成肥料80g~100g(窒素10:リン酸10:カリ10または8:8:8)を施し、良く耕して畑を平らにしておきます。

苦土石灰と化成肥料を一緒に施すと化学変化が起こるらしい(?)ので別々に施します。
※これは苦土石灰でなく消石灰でした。苦土石灰はそれほどでもないようです。
堆肥は苦土石灰より早めに植える場所に混ぜておいてもよいし、苦土石灰と一緒に施してもいいのではないかと。素人なので曖昧ですみません。

■種まき
秋は9月~10月までが種まきの適期です。(トンネルを使わない場合)
高温時の9月上旬にまく場合は芽出しをしてからまくと、発芽が揃います。
発芽温度は4~35℃適応するそうですが、発芽の適温は15~20℃です。(タキイ種苗カタログより)
一昼夜水に浸して、2~3回水洗いをし、濡らしたタオルに種を並べて覆って、日陰に置きます。
3~4日で白い根が出てくるので、根が1mm位に伸びたら畑にまきます。
※なおあらかじめ表面の固い殻を取り除いた「ネーキット種子」を使うときはこの必要はありません。

種は条まきかばらまきにして、1cmぐらいの厚さに土をかぶせます。
※通常は条まきにします。

■水やり 
種まき後、たっぷりと水をかけます。
地植えの場合は発芽したら水やりは必要ありませんが、あまりに乾燥がひどいときは与えます。
コンテナ(プランター)の場合は過湿にしないようにします。病気の原因になります。
土の表面が乾いてからタップリと・・・を繰り返します。

■間引き
本葉1~2枚のときと本葉3~4枚のときに間引きをして、株間5~6cm程にしますが、間引き間隔を少なくすると、細長く市販のホウレンソウぐらいになります。
しかし大株にして本来のホウレンソウの味を楽しむのも家庭菜園ならではのことです。

私の条まきの間引きの方法は1本ずつの間びきではなく部分間引きをします。
それは密になったと感じたら、鎌で一握りづつ刈り取ってしまうことです。(10~15cm間隔で)
残った株はすき間ができるので、またのびのび育ちます。

生育を早めたいときは15×15cm間隔に穴のあいたポリマルチ栽培にします。
1穴あたり8~10粒を種まきしますが、マルチ栽培のほうが病害も少なく、良いものがとれます。

■追肥
条まきでは化成肥料をうね間に少量ばらまき、土と混ぜあわせます。
ばらまきではぱらぱらとまくだけですが、強い雨のときに流れないように端の土を少しジョウレンなどで高くしておきます。
500倍液肥を与えてもよいでしょう。

■病害虫
秋まきホウレンソウは病害虫は少ないですが、あまり密生するとべと病は発生しやすくなります。
早め早めの間引きをして食べてしまいましょう!


我家の畑はこの頃ネキリムシが発生しやすく、畑を見回りするとき注意深く見ます。
草取りが間に合わなくて、雑草がはびこっているのでネキリムシも多くなったのかな?
若い株が倒れ、まわりを棒で突付いて掘ると大抵浅いところにネキリムシが潜っています。

■収穫
間引きをしながら、順次収穫します。
早くまいたホウレンソウは育つのも早く、大株にならないうちに収穫も早めに。
秋、遅まきして冬どりをする時には、竹ザサ立てやビニールトンネルなどで保護してやります。
ホウレンソウをトンネル栽培すると厳寒期でも葉の軟らかいおいしいものが収穫できます。
また厳寒期に2週間ほどわざと寒さにあわせる「寒じめほうれん草」は糖度が高まっておいしくなります。
冬採りは夏採りに比べビタミンCが3倍多くなり、シュウ酸の含有量は減少するとか・・・
ビタミンCは、水に溶けやすく熱によっても壊れやすいため、短時間でゆでたり炒めたりします。

ホウレンソウの収穫

秋のホウレンソウの収穫
間引くのを控えめにしていたのでスマートなホウレンソウになってしまいました。

ホウレンソウの保存法
ぬれた新聞紙にくるんでビニール袋にいれて保管すると3~4日はもちます。
固めに茹でてから小分けして冷凍庫で保存すると、1ヶ月程もちます。


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春まきホウレンソウ
春まきではミンスターランド、ビロフレイ、ノーベル、キング・オブ・デンマーク、パルク、アクティオン、サンライト、マゼラン、アンナ、おてもやん、オーライ、サマーキープ、エスパー、ベンチャー、おかめ、赤軸のサラダあかりなどの品種があります。

ホウレンソウは春先から初夏にかけて日の長くなる時期に花芽が出てきてトウ立ちします。
抽苔(ちゅうだい)といい、ほうれん草は長日植物なので、日が長くなると花芽分化を起こし、やがて花を咲かせて食用にならなくなります。
このトウ立ちの程度は品種によって早晩があります。


春は3~4月までにまき、トウ立ちの遅いホウレンソウの品種を選びます。
5~6月まきはトウ立ちが早くなるので、茎が伸びないうちに早目に収穫してしまいましょう。

ホウレンソウは春の遅まきは禁物です!
春まきでは生育期間が短かいので少量ずつ何回にも分けてまくよう畑を作ります。
収穫の方も、小さいうちから間引き収穫しましょう。


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  赤茎ほうれん草のプランター栽培

「サラダあかり」というほうれん草をプランターにまいてみました。名前のごとくサラダに使えるほうれん草で茎が赤くなるようです。
画像消滅のため、種をまいた日などは分からなくなってしまいました。
多分3回目にまく10月上~中旬ぐらいかと思います。サラダに利用するためにプランター栽培にしました。身近において少しずつ葉を収穫の目的です。

ほうれん草 プランター(コンテナ)栽培記もあります。

用土に早くから石灰を混ぜておき、肥料も1週間前には入れておきました。
種を水に浸してからまきました。乾かさないように発芽まで受け皿に水を張っておいたら発芽が揃いました。
※ネーキッド種子の場合は水に浸す必要がないです。
11月23日の「サラダあかり」の様子

赤茎ほうれん草



元旦の赤茎ほうれん草「サラダあかり」
多少混み合ってきたので、ベビーリーフとしてサラダに利用しました。
2010年1月1日

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アップにすると赤茎がわかります。

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古い葉が黄色くなり、根詰まりしているようだ。用土も少ないかも知れない。ホウレンソウは案外深く根が伸びる。根を崩さずにそっくりプランターから抜き取り、植え替えをすることにした。
1月24日
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根のアップ

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上から見た赤茎ほうれん草「サラダあかり」

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底の部分に野菜専用の用土に自前のぼかし肥料を混ぜたものを入れた。
そしてそっくり上の赤茎ほうれん草「サラダあかり」をその上におきました。
ふつう増し土は鉢上に用土を足すのですが、これは底とまわりに足したことになります。


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増し土より1週間後に化成肥料をパラパラとまいておきました。


寒い最中なのによく育った「サラダあかり」。あまりにも寒い日は玄関の中においている。
畑では株間があるので、ガッチリした「サラダあかり」が育っています。
2月9日

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「サラダあかり」はアクとシュウ酸が少ないためクセがなく生食サラダに最適です。
根を傷めずにそっくり植え替えをしたので、みるみる育っていくのがわかる。

このあたりの美味しいところで食べきってしまうのがいいのでしょうが、葉を少しだけ摘んで賞味しただけで、プランターではこのまま育ててみることに・・・

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暖かくなるとアブラムシが出てきてしました。
ホウレンソウの風通しが悪くなってしまったからでしょうか。それともチッソが多かったのでしょうか・・
すごいですね、アブラムシの繁殖は。
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アブラムシといえばこのかた・・ テントウムシさんです。小型の ヒメカメノコテントウです。
アブラムシをきれいに食べてくれます。
関連記事 テントウムシの種類と画像 天敵(てんてき)としてのテントウムシ

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抽苔(とうだち)が始まる。ホウレンソウは日が長くなってくると、抽苔(とうだち)します。
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鉢いっぱいに抽苔(とうだち)しました。
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ホウレンソウの花茎は長く伸びます。
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ホウレンソウは雌雄異株で、雄株と雌株があります。
葉柄に花が咲くのは雌株です。

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なぜか雄株は見受けられませんでしたが、よく見ればあったのでしょうね。
種ができていましたから・・・
5-22  「サラダあかり」の若いタネ

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ホウレンソウの茎にこのような白い粒がたくさん付いています。
これはいったいなんでしょう?
とても気になります。虫ではないようです・・
葉先や若い茎に付いています。アブラムシがたくさん殖えてしまったのも、この白い粒がたくさんできてしまったのも肥料のやり過ぎからでしょうか?

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オクラにもついている粒より小さく数も多いような気がします。

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翌2011年のことです。
昨年、種取りをした場所で、芝生の間から「サラダあかり」の芽が出てきました。
赤いのですぐサラダあかりとわかりました。
そのままにして観察していたら、これが雄の花を付けました。 ラッキー!
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雌花は葉柄に花をつけますが雄花は違います。
ボケていますが、花が咲き始まりした。

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サラダあかり

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こちらはサラダあかりの太い茎のほうです。
5-3 夕方です。

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「サラダあかり」
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夕方の写真だから花がしぼんでいるのでしょうか?
それともこんなものでしょうかね。日中に写真を撮ればわかるけれど、気がついたときは寿命を全うしていましたから、また来年のお楽しみとしておきます(⌒O ⌒*)/~

それしても「サラダあかり」の茎はきれいな赤ピンクですね・・・

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ほうれんそうの栄養
各種ビタミン、鉄分、カルシウム、葉酸、カリウムなどのミネラル類、「胃腸のほうき」といわれる食物繊維が豊富なほうれんそう。

ビタミンAは120グラム(約6枚分)も食べれば、1日の必要量をカバーでき、目や皮膚を健康に保ち、風邪の予防にも効果があります。油を使って料理をすると、ベータ・カロテンが吸収しやすくなります。
その際強火でさっと炒めて食べると、ビタミンなどの栄養が壊れにくく美味しいです。

カリウムは体内の塩分を排出して血圧を下げる効果があります。

葉酸は鉄分の吸収を促進するので、それらを含むほうれんそうは、造血作用が高い緑黄色野菜といわれています。

腎臓結石を作るといわれるシュウ酸も含まれているが、茹でると溶け出しますので、たっぷりのお湯で茹でるとよいでしょう。


日本のほうれんそうは葉肉が薄くあくの少ない東洋種で、おひたしにむいています。
一方、西洋種は葉肉が厚くくずれにくいのでバターいためなど高熱の調理に適しています。


昔からのほうれんそうの料理はおひたし、白和え、味噌汁の具、ゴマ和え、鍋ものなどですが、現代風にいろいろな料理に利用できます。
茹でてから、ツナとマヨネーズで和えたり、麺つゆとカラシでハムと和えたり。