●テントウムシの種類と画像 天敵(てんてき)としてのテントウムシ

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ナナホシテントウ

テントウムシ
テントウムシ類には、アブラムシやカイガラムシを捕食する肉食性、植物を食べる草食性、菌類(うどん粉病菌)を食べる菌食性がいる。ナナホシテントウばかりではなく、テントウムシはいろいろいるのですよ!
テントウムシ類は完全変態(卵 - 幼虫 - 蛹 - 成虫)を行います。


今までなにげに見ていたテントウムシ。
2009年はアブラムシの天敵であるテントウムシのスゴさをしかとこの眼で見ました。

玄関前の庭に地植えでピンクのつるバラが1本と原種のバラが2本あります。全部につぼみが付いている状態で、葉っぱがアブラムシのためベタベタして光っていました。殺虫剤を散布するのが億劫でそのままにしていたら、ある日テントウムシがかなりいるのを発見しました!
テントウムシの写真が毎回うまく撮れないので、チャンスとばかりにカメラを構えて何枚も何枚も撮りました。
最初はテントウムシの成虫だけがいたのですが、何日か経ってから孵化した幼虫がたくさんでてきました。幼虫もこれまた親に負けないほどの凄い食欲なのです。それこそ4†5日でテントウムシの成虫と幼虫はバラのアブラムシを全部といっていいくらい退治してくれたのです。バラは消毒をしないと絶対ダメと思っていましたが、ピンクのつるバラに関してはアブラムシが全滅したらツボミも葉っぱもスッキリしてきて、きれいに花が咲きました。咲く時期もアシナガコガネが来る時期とずれたので、植えてから初めてバラを楽しめました。

テントウムシ一匹で何匹のアブラムシを食べるのでしょう? わからないけれどかなりの数を食べてくれると確信しました。残念なことにその画像が全部消滅してしまいました。このバラの場合はほとんどがナミテントウでした。


ナナホシテントウ
幼虫、成虫共にアブラムシを食べる益虫。テントウムシはさわると黄色い体液を出します。
IMG_5543-1.jpg
 
ナナホシテントウの成虫や幼虫はいろいろな果菜や葉野菜にいます。
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ネギの花の上で
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飛翔前
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マンネングサ(セダム「アカプルコゴールド」 )の花の上で
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ナスの葉の裏に産みつけられたテントウムシの卵
ナスの葉の裏にはよく卵があるのを見つけます。アブラムシがたくさん付いてしまったら必ず天敵がやってきて卵を産み付けます。アブラムシが好きなバラにも卵が葉裏に付いています。
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卵から孵(かえ)ったばかりのテントウムシの幼虫で、若齢幼虫は共食いもするそうです。
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ナナホシテントウの若齢幼虫で動きが素早くていつも忙しそうです。このくらいの時期は多分たくさんのアブラムシを食べてくれるのでしょう・・
我が家の畑の野菜もおかげさまで無農薬でよいものができるようになりました。
これはバラです。
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食べるから出ます。生理現象です。
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終齢幼虫のときは体色も薄くなり、あまり動かないでじっとしています。まもなく蛹化するかと思います。
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ナナホシテントウ? ナミテントウ? 脱皮したてでしょうか?
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蛹(さなぎ)
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立ち上がっているのか?逆立ちしているのか?  はたまた蛹(さなぎ)になりたてか、羽化の前なのか?  水仙の花で
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ジャガイモの葉にもこんなに!と思うほどテントウムシとその幼虫がいました。そのテントウムシの幼虫をアブラムシのいるバラやユリに引越しさせて退治してもらいました。成虫は飛んでいってしまうけれど、幼虫ならアブラムシがいる限り移したその場所にいるようです。
テントウムシ幼虫作戦は結構うまくいっていますよ。5月†6月はトマトやナス、ユリ、バラ、インゲンマメに放しています。

の花の上にもテントウムシ幼虫がいました。細かい花の一つ一つに潜りながらアブラムシを食べているようです。
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ナナホシテントウの幼虫の特大画像です。
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ナナホシテントウを外で見かけたのは12月中旬までで、春は3月下旬の暖かい日に畑で草むしりをしていたら沢山いました。集団で冬越ししているところはまだみたことがありません。


ナミテントウ
食性は成虫も幼虫もアブラムシ。我が家の畑や庭で一番多く見かけるテントウムシです。

ナミテントウの模様
黒地に赤紋2つ。「二紋型」後ろ向き
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黒地に赤紋2つですが少し模様が違うのとへりがやや出っ張っています。これはナミテントウではなく、ダンダラテントウでしょうか? 
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赤地に黒紋がたくさんある「紅型」
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前半分のところに小さい紋「紅型」
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前から見たところ
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変形四つ紋。「四紋型」
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赤地に紋無し
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赤地に紋無しタイプは後から画像を見てヒメカメノコテントウかもと迷ったのですが、多分大きさの記憶からナミテントウかな・・ぐらいの曖昧さです。
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交尾中のナミテントウ。二紋型同士のカップル
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地色も模様も違っているカップルはどんな模様の子ができるのかしら?
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ナミテントウの幼虫
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上から見たナミテントウの幼虫
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脱皮ホヤホヤか?
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ユリにもアブラムシが付くのでナミテントウがよくいます。
カサブランカにいるアブラムシを食べているナミテントウ
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翌日見に行ったら、ナミテントウの成虫や幼虫は2†3匹しかいませんでした。かなり旺盛な食欲です。カサブランカの様子がすっきりしてきました。
幼虫はアブラムシがいなくなったので、よそへ移動したみたい。頭上を見上げたらシダレモモの葉の裏にアブラムシがビッシリ付いていて、ナミテントウとその幼虫がかなりいました。
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2011年春はナミテントウが卵を産んでいるところを初めて見ました。なかなか見られないので特大画像で。
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このナミテントウの卵は次の日に見たら風が強かったせいか葉が地面に落ちていました。家に持ち帰って孵化するところを観察することにしました。すぐに忘れてしまうので目に付くキッチンの蛇口に近い出窓におきました。やはり観察を忘れてしまい、気がついたときはもう固まった状態ではなく散らばっていました。夜なので急いで玄関のところのつるばらに放しましたが、その後何回見ても姿は発見できませんでした。


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ヒメカメノコテントウ
テントウムシ科の小型テントウムシ。気がつかないほど小さくても食性は同じで成虫も幼虫もアブラムシです。

基本型のヒメカメノコテントウ。
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ジャガイモの葉にいることが多いヒメカメノコテントウ
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色違いのカップル
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模様がないヒメカメノコテントウ。
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鉢植えのホウレンソウ(サラダあかり)
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ナス(泉州水なす)の葉の上で
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縦筋に紋がある
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横から見る
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キイロテントウムシ
菌食性のテントウムシです。
キイロテントウはいままで見たことがなかったので、この辺にはいないと勝手に思い込んでいました。ところがルドベキアの花に集まっている虫の写真を撮っていたら、その中にキイロテントウがいたのです! 
図鑑やネットで見てはいましたが、まさか我が家の庭にいるとは驚きました。実際に見るとキイロテントウは小さくて可愛いテントウムシなので、ふだんその辺にいても見過ごしていたかもしれません。

キイロテントウとの出会いの元のなったルドベキアの花。ハナミズキの下にこぼれ種で出た1本ですが切ってしまおうかと迷っていたものです。切ったらキイロテントウと出会わなかったかも知れません。
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このキイロテントウはカメラを近づけると飛んでしまい、そばにあるハナミズキの葉に止まりました。見上げるとビックリしたことに、そこにはたくさんのキイロテントウがいたのです。幼虫や蛹(さなぎ)までの数え切れないほどです。

ハナミズキはうどんこ病の発生しやすい樹木です。ここ数年怠けて殺菌剤をしていませんでした。うどんこ病が発生しないのを気にも留めていませんでした。
まさかキイロテントウちゃんに助けてもらっていたなんて・・ (^∀^)ありがとう!

ではキイロテントウムシの登場です。
はじめまして! キイロテントウです・・ トコトコ・・
わたしがうどんこ病菌を食べていたのを今まで気づかなかったの?
2010-7-2
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可愛くて美人なのに、あまりよく撮れていませんね。
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逆光で撮ったのでこんな色に・・
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毛むじゃらのルドベキアの茎や葉で遊ぶ(?)キイロテントウムシ
ときどきルドベキアの花に降りてきています。
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キイロテントウムシの幼虫と蛹(さなぎ)
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いままではナナホシテントウやナミテントウの幼虫しか見たことがなかったから珍しいので、ジロジロ見てしまいました。
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キイロテントウの蛹(さなぎ)
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これは何を話しているのでしょうね・・聞いてみたいものです。 まさか共食いではないでしょうね・・・
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7月2日はキイロテントウの出現で、ときめきの一日でした。
畑では京野菜の「鹿ヶ谷かぼちゃ」と加賀野菜の「打木 赤皮甘栗南瓜」のうどんこ病が広がりつつあります。選抜キイロテントウ隊(約10匹)に応援に行ってもらいました。キイロテントウ隊の効果の程はハッキリしませんが、どちらも上出来の収穫になりました。8月はうどんこ病がみられなくなったので、活躍してくれたのでしょうか? 

ちなみにカボチャ(ほとんどの野菜)は自前の ぼかし肥料主体で、葉に石灰防除や米ぬかも散布しました。何もしなくてもうどんこ病は自然に消えたのでしょうか? それともこの記録的な猛暑でうどんこ病菌がノックダウンしたのでしょうか? ・・なぞです (´・・`?
↓オレンジのカボチャ「打木 赤皮甘栗南瓜」
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8月はキイロテントウムシの姿が見られなかったのですが、9月上旬に斑入りのハイビスカスに1匹止まっていました。デジカメを向けると飛んでいってしまいました。斑入りのハイビスカスなので白い部分をうどんこ病と間違えたのでしょうか? それにしてもこの暑さのなか朝とはいえ活躍してくれているのでしょうか。見渡しても我が庭には目だってうどんこ病になっている植物はないようですが・・・
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2013年はズッキーニにたくさんいるのを発見しました。
キイロテントウと「うどんこ病」 虫に学ぶ知恵

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コクロヒメテントウ
食性は成虫も幼虫もアブラムシです。
コクロヒメテントウも初めての出会いです。勿論いままでもいたのでしょうが、気が付かなかったのです。虫の写真を撮り始めてから新たに気が付いた虫のひとつです。
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ボケの葉にて

コクロヒメテントウが白色のトゲの洋服を身にまとうのは、カイガラムシに似せてアリからの攻撃を防ぐためらしい。
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コクロヒメテントウ 
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まだ白い洋服が完成していないコクロヒメテントウ
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こちらは葉から落ちて、白い洋服が取れてしまったコクロヒメテントウ 
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1週間後に見たら、ほとんどのコクロヒメテントウはいなくて空の白い洋服が残っていました。
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この他にヒメアカホシテントウベダリアテントウムシも発見しました。 それにテントウムシそっくりなハムシの仲間も見つけました。 ヘリグロテントウノミハムシ

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ニジュウヤホシテントウ
テントウムシ科マダラテントウ亜科マダラテントウ族
農家にとっては害虫になっている草食のテントウムシ
ナス、ジャガイモ、トマトなどのナス科に多い
名前の由来の28個の斑紋がある。
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葉をさざなみ状に食べる。横へと食べていくみたい。
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ジャガイモの葉だけではなく花も食べるニジュウヤホシテントウ
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これは赤く写っていますがニジュウヤホシテントウかと?
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マリーゴールドの花はニジュウヤホシテントウムシが嫌うので被害を軽減できるといいます。2009†2010年はマリーゴールドをたくさん畑に植えてあります。そのせいかどうかはわかりませんが、ジャガイモの葉にはほとんど見かけませんでした。2010年は偶然にナスの近くにマリーゴールドを何本か植えました。いつもの年は葉だけではなくなすの実までかじってしまうのに9月20日現在キレイなままでいます。これからどうなるかわかりませんが・・


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トホシテントウ
テントウムシ科マダラテントウ亜科マダラテントウ族
草食のテントウムシ(カラスウリなどのウリ科植物の葉を食べる)

カラスウリにいたのではなく、アオイ科の「オカノリ」に葉に1匹だけいました。食べているわけではなく遊んでいたのかな?
7-18
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体の背面全体に毛が生えています。
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