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つるバラの手入れ 夏の管理・冬の剪定と誘引

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バレリーナ2009-6-3
↑ バレリーナ2009/6-3
つるバラとしてフエンスに絡ませて楽しんでいるバレリーナ。刈り込んで、木バラのように楽しむこともできます。管理がうまくいくとこんなに沢山の花が咲きます。
たくさんの房で株全体が花で覆われるほどです。 

バレリーナ


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つるバラの夏の管理
★★新梢(シュート)を育てる★★
花後は結実させないよう、早目に花がらを切りとります。
花がらを処理後、残した枝の途中からそれぞれ1~3本の枝が長く伸長してきますから、風などで枝が折れないように支柱などに固定して、大切に育てます。


6~7月になると、春の花がらを切った部分から新芽が伸びるほか、株元や太い枝の途中からは勢いのよい太い新梢(シュート)が伸びてきます。
特に一季咲きのつるバラは、来年の開花枝であるシュートの枝が伸び出してくれば翌春は花いっぱいになるでしょう!
これらのシュートは翌年・翌々年の花を沢山咲かせる枝になります。
株に充分肥料を与え、シュートを沢山ださせるようにします。


つるバラのシュートは木バラのように適芯はしないで、長い支柱をたて、曲げないようまっすぐに誘引します。
シュートが長く伸びてきても、枝を横に倒さずにまっすぐ上に伸ばしておいた方が、来春用の良い花芽になるようです。

つるバラの場合、シュートが2~6m位まで伸びますが、台風などにより折れやすいため、伸長に従い支柱や構造物に縛りつけ固定して下さい。

★★シュートを風雨から守る★★
つるバラのシュートは軟らかく、風や雨で大変折れやすい構造になっているので、枝が傷ついたり折れたりしないように気を配ります。
つるバラの枝葉についた雨水はかなり重くなるので、耐え切れず根元からぽっきり折れてしまうということがあります。

対策としては、シュートが30cm程に伸びたら、その都度まめに結んでいきましょう。
こうしておくと、たとえ折れても枝の途中からで、折れたところからすぐに芽が伸びだし、成長を続けます。
結ぶ時は8の字に結んだほうが枝が擦れず保護できます。
こうしてシュートを伸ばしてから冬に誘引します。

※8月末の夏の剪定は行いません。


つるバラの冬の剪定と誘引

つるバラ  2007/6-3

つるバラ  2007/6-3

冬のつるバラの手入れの剪定と誘引は12月、遅くても1月までには済ませましょう。
12月は長く伸びたつるを整理し、剪定して誘引しなおすのに最適な時期です。
冬のつるバラの剪定と誘引などの手入れは、つるを水平近く誘引することが花をたくさん付けるためのポイントです。


つるバラに限らず植物は枝の頂上付近がよく芽が伸び、花が咲きやすくなっています。
これを頂芽優勢といいます。ツルをまっすぐにしておくと頂上付近にしか花がつきません。
枝を横にするのはそういうわけがあったのです。つるバラを育てるまで知りませんでした。
枝を横にするとすべてが頂芽の状態になり、花を多く咲かせる事ができるというわけです。


つるバラは普通の木バラより、新芽の動き出しが早く、年を越すと新芽が膨らんできます。
新芽が膨らんでくると、作業がやりにくいだけでなく、作業中に花芽に触ってしまうとポロリと落ちてしまいます。
ですから早いうちにつるバラの長く伸びたつるを整理し、剪定して誘引しなおすことが手入れのポイントになります。

■つるバラの剪定、誘引の手順
①アーチ、フェンスなどから、つるバラの枝を全部外します。


②古くなったシュート、弱々しいシュートなどは根元から剪定し新しいシュートに更新します。
 栽培して数年経過したつるバラは大きく成長し、枝葉を多く伸ばして枝の数が多くなります。
 枝が密生すると風通しや日当たりが悪くなり、病気にもかかりやすくなります。
 不要の部分は剪定し、込んでいる枝はつけ根から切除して、風通しや日当たりを良くします。


③今年伸びたつるバラの枝を水平近くに誘引します。
 太い枝は下のほうで無理に曲げたりしないで、上のほうで水平近くに誘引します。
 下が空いている時は、細い枝を水平に誘引すると下のほうも花が咲きます。
  つるバラのポール仕立ては60度以下に誘引します。


④古い枝の途中から出た強勢のシュートが伸びてきた場合は、そのシュートを生かして伸ばします。
 分かれた上の部分の古いシュートは切り落としておきます。


⑤つるバラの誘引が終了したら、シュートの先端を20cm~30cm剪定します。
 すべての枝については、30~50cm切り詰めます。
 枝が短い場合は枝先だけ切り詰めます。
 シュートの本数が少ない時は、春に花が咲いた枝も2~3芽ぐらい残して切ると翌春花が咲きます。

■つるバラの誘引や剪定に必要なもの
 結束用の麻ひも、シュロ縄(結ぶ時は8の字に)やビニールタイ、プラスチック製のクリップ
 太い枝はノコギリを使います。
 細い枝は剪定バサミを使います。
 トゲが痛いので作業用皮手袋を使います。