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センリョウ(千両)の育て方

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センリョウ 12-11

センリョウの実  2007/12-11

センリョウ  
センリョウ科 常緑広葉小低木
別名: クササンゴ  
花期: 7~8月  


センリョウ(千両)は本州中部以西から朝鮮半島、中国、インド、マレーシアなど広い範囲に分布する常緑性の低木で、常緑広葉樹林の下のような一年を通して直射日光の当たらない半日陰の場所に自生しています。
センリョウ(千両)はマンリョウ(万両)と並んで正月飾りに欠かせない縁起木のひとつで、主に冬に色づく赤や黄色の実を鑑賞します。仙蓼(せんりょう)~千両に変わっと思われます。
センリョウ(千両)はセンリョウ科に属し、マンリョウ(万両)はヤブコウジ科に属します。
マンリョウ、ヒャクリョウ、ヤブコウジはヤブコウジ科で葉の下に実をつけます。
花や木姿を見るとその違いが分かります。葉の上に赤い実をつけるのがセンリョウです。
なおヒトリシズカ(一人静)やフタリシズカ(二人静)などもセンリョウの仲間です。
園芸種に熟すとオレンジ色っぽい黄色に実が色づく黄実千両(キミノセンリョウ)紫千両(ムラサキセンリョウ)があります。
センリョウ(千両)は冬の季語になっています。


マンリョウ(万両)・センリョウ(千両)・カラタチバナ(百両)ヤブコウジ(十両)・アリドオシ(一両)をご存知ですか?
どれも小さな赤い実をつけますが、この実のつく量に準じて 万、千、百、十 の順番がつけられたようです。
特にマンリョウとセンリョウとアリドオシを寄せ植えして
万両、千両有り通しといって縁起物になっているそうです。

センリョウの花 7-8

センリョウの花 2008/7-8

センリョウの青い実 8-15

センリョウの青い実  2007/8-15


センリョウ(千両)の育て方
センリョウの植え場所
センリョウは半日陰 木漏れ日が当たる場所を好みます。
耐暑性は強いが、強光と乾燥に注意 します。直射日光がきついと葉が焼けます。
耐寒性はやや弱く、霜が直接当たると葉の傷みが起こるので、寒冷地では霜や寒風を避ける冬期防寒をします。

■ センリョウ(千両)の実がなるコツ 今年枝の頂部の花芽が翌年萌芽し成長、開花・結実します。 徒長を避けるため、骨粉や草木灰等を施します。

実のなった枝は、根元から切って、新梢を芽吹かせます。
開花しない枝や若い枝は、翌年の開花に備え大事に育てます。


チャノミガ 2007-9-9

チャノミガの被害 2007-9-9

病害虫防除 病虫害は、いままでは殆どなかったのですが、 昨年は隣りに植えてあるボケ(木瓜)の木からミノムシが大発生して、センリョウ(千両)に移ってきて危うく被害に遭うところでした。 
近くのナンテン(南天)は大被害に遭い思い切って株元に近いところでバッサリ切ってしまいました。
我家はこのところミノムシが大発生しています。


害虫・殺菌対策 アブラムシ、ヨトウムシの防除には薬剤を散布したり、手で取ったりします。
ミノムシは気がついたら取るを繰り返しました。


■センリョウ(千両)の植え方
春、植え穴に腐葉土や堆肥をすき込み、肥沃で水はけ、保水性もよいようにしておき、根鉢を大きく掘り、水ぎめで植えます。
センリョウ(千両)の植え替えは、枝を切り詰めないで、根を崩さないよう浅めに植えます。

植え付け時期
3月下旬~4月上旬、5月中旬~6月下旬、9月中旬~10月中旬のいずれか

※センリョウ(千両)は根を切られるのをとても嫌うので注意!

■株分け
春は3~4月、 秋は9月頃


■剪定
剪定をしなくても自然な樹形になります。センリョウは枝先に開花・結実するので切り戻し剪定は控えます。切花として枝を切り詰める程度にします。
強剪定は株が著しく弱るので避ける。
実の付いた枝は株もとから切り、未結実枝や若い枝を大切にする。

株が混み合って来たら開花しない細い枝を12月上旬~中旬に根元から切り取るか、切り花を兼ねて枝を切ります。
または2~3月に枯れ枝や貧弱な枝を切るなどの剪定をします。
大株は、結実した枝を根元から切り、新しい枝に更新します。
枝の途中で切っても芽吹きにくいので、不要枝は必ず根元から切る。                 

・施肥・・・肥料は控えめにすると締まった株になる。
      葉の様子を見て、2月と8月下旬~9月上旬に、リン酸、カリ成分の多い肥料を施す。
      もしくは花期直前の3月と花後にリン酸、カリ成分の多い肥料を一握り施します。
・実がなったら、あまり肥料をやりません。肥料をやるのは5~6月のみがよいでしょう。

肥料が過多にならないように注意しましょう。
切り花用に毎年利用する場合は、発酵油粕を株元に埋め込む。

殖やし方
挿し木または種まきで増やせます。

■タネまき
冬によく熟した果実を採取、果肉を取り除いて水洗いし、赤玉土などにまく。
タネの外側にある果肉の部分には、発芽抑制物質があるので、発芽しやすいように水の中で実をこすって果肉を取りのぞいておきます。
実が熟す3月ごろに採り蒔きしたほうが発芽率がいいという説もあります。
屋外で水を切らさないように管理すれば4、5月に発芽します。

■挿し木
春先、5月中旬~7月上旬、9月
春に挿し木する時は前年枝を、7月頃になると新梢枝で挿し木できます。 
2~3節つけ、葉は一葉の半分程度切って、水に浸けておきます。
赤玉土小粒に割り箸などで穴を開け、丁寧に差し込みます。最初に充分潅水をすれば、あとは霧吹きなどで数回葉水をします。

中国では センリョウ(千両)の全株を「九節茶」「接骨木」などと称し、打ち身などに用いていますが、日本では専ら鑑賞用です。