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シュンギク(春菊)栽培 畑やプランターでの育て方

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シュンギク 11-8

シュンギク(春菊)  2007/11-8
原産:地中海沿岸地方
関西ではキクナ(菊菜)と呼ばれる

シュンギク(春菊)の品種
●「大葉系」、「中葉系」、「小葉型」・・・・・葉の切れこみとか大きさ
●「株張り型」「立性」「中間型」 ・・・・・ 草姿によって
 最近はクセがなく、長~い茎まで食べられるスティック春菊もあります。
 

シュンギク(春菊)は香りのよいハーブ野菜で、独特の香りとほろ苦さが特徴で、鍋には欠かせません。
おひたし、天ぷら、和え物、味噌汁など色々な料理に使えます。

シュンギク(春菊)のあの独特の香りは自律神経を刺激し、胃腸の働きをうながし、消化を助ける効果があります。

またシュンギク(春菊)は風邪、がんの予防になるβ-カロテンが豊富で、骨や歯を丈夫にしたり、イライラを鎮める働きがあるカルシウムも多いのです。
このほか、ビタミンB2、C、カリウム、鉄分も豊富な栄養価の高い優れものの野菜なのです。

シュンギク(春菊)は病害虫に強く、無農薬でも栽培は可能です。
年間を通して出回っていますが、11月~3月にかけての冬季が旬です。

大葉種:関西で多く栽培されている。
 葉の切れ込みが少なくて厚みがある。香りが弱く、味にクセがなくやわらかいので、サラダや酢味噌和えなどでもおいしい。

◆中葉種:現在栽培されている春菊のほとんどが中葉種。
    葉の切れ込みが中ぐらいで香りが強い。

スティック春菊(株立ち型) 
  伸長した茎葉を順次摘み取る品種(関東に多い)。

◆株張り型 
   株ごと抜き取る品種で根付きのまま流通する(関西に多い)。
   摘みとり収穫には不向きで、草丈が20cmぐらいになったら株ごと引き抜いて収穫する。

◆小葉種:葉の切れ込みが深く、香りが強いが収量が少ない為、あまり栽培されていない。<

シュンギク(春菊)の育て方
比較的涼しい気候を好みますが、冬期はハウスやトンネルによる保温、夏期は遮光による温度上昇の防止が必要になります。
生育適温は15~20℃。生育条件が整えば一年中栽培できるけど、秋がいちばん育てやすいし美味しい。
秋採りや、冬採りの栽培では下葉を残し摘みとって収穫すれば、わき芽が伸び長期間収穫することができます。
春まきは気温が上昇するとトウが立って花が咲いてきます。
たくさん蒔いて小さなうちから間引きながら収穫したほうがよいかも。

露地栽培
シュンギク(春菊)は連作障害の出の出にくい野菜です。2~3年なら連作可能です。
■畑の準備
種をまく2週間ほど前に1㎡当たり苦土石灰2握りをまいて耕起しておき、1週間ほど前には元肥として完熟堆肥2kg~3kg(ピートモスやヤシがらでも可)と発酵油かす、化成肥料を2~3握り施しておきます。
堆肥を入れると水持ちがよくかつ排水がよい土になります。
■肥料
私は自前のぼかし肥料を元肥として1㎡バケツ2杯ぐらいたっぷり入れ化成肥料少々、元肥中心に育てます。
生育中(10cmくらい)は育ちを見ながら色つやが悪いときは追肥として化成肥料をうね間に施し、軽く中耕します。
元肥を中心にするとシュンギク(春菊)が育つのが早く柔らかく美味しいものができます。

■種まき
 一般的な露地栽培では(夏・秋)まきと春まきがあります。
・秋まき
8月下旬~9月上旬には蒔かないと、寒さに向かうためだんだん育ちがにぶくなります。
少し遅れるとあまり収穫できないままになってしまいます。
ビニールハウスやトンネルの場合は育つでしょうが、露地栽培では寒さで枯れてしまいます。
※秋まきは早めに蒔くことがポイントです。

・種を蒔く前に半日ぐらい水に浸しておくと発芽しやすくなります。
・種をバラまきにしても、幅60cmぐらいにしてスジ状にまいてもどちらでも。
・種をまいた後はうすく土をかぶせて、たっぷり水をかけます。
・発芽するまで乾燥しないようにします。(茨城南部)

※15cm間隔の穴空き黒マルチを張って、そこに10粒ほどのタネを蒔き、不織布をベタ掛けすると収穫のときにアブラムシやハモグリバエなどの被害を防げます。

・春まき
早い時期は少量ならプランター、ポリポット、卵の空パックに蒔いて、暖かいところで管理します。
そして暖かくなってから外で菜園とかプランターで育てます。
最近は早い時期・遅い時期はプランターにまく方法で少しだけ作っています。


トンネル栽培
早春に露地で直播きするときは保温が必要で、トンネル栽培なら2月中旬に蒔くことができます。
少量ずつでもよい場合は他の野菜といっしょにまきましょう。
(トンネル栽培・・・コカブ、ミズナ、コマツナ、春用ホウレンソウ、リーフレタスなどと)
2009年はこの方法でしてみます。


シュンギクは高温・長日条件で抽苔・開花します。
日長が長い5~8月は特に抽苔(トウ立ち)しやすくなるので、花が咲くまでの収穫となります。
※トンネル栽培でない露地まきは早くまいてから寒さに合わせるとトウ立ちしてしまいます。

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プランター栽培
プランターでも簡単に育てることができます。
大葉シュンギク(春菊) プランター栽培記

プランターは深さ15cm以上のものを用意します。
有機物を多く含む野菜専用用土などを利用します。プランター栽培は限られた土量なので、私はタネまき時に元肥として自前のぼかし肥料を両手一杯分入れます。

株立ち型のシュンギク(ステック春菊)を蒔いて摘みとりながら育てる方法があります。

秋まきで8月下旬~9月上旬にプランターに直播きします。
発芽するまでは乾かさないように水やりをして下さい。

少しずつ間引きしながら育てます。間引いたものはもちろん食べることができます。
株数がたくさんあるとわき芽が出にくくなります。
最終的にプランターに3~5株ほど残し、あとは間引きます。
株元に葉を7~8枚残して摘み取ると、すぐにわき芽が伸びて次々と収穫できます。
収穫したらその後に液肥を与えます。

プランター栽培は霜が降りるようになってからも暖かいところに移動できるので、露地栽培より遅くまで収穫できます。

シュンギク(春菊)栽培は簡単なので、是非挑戦してください。
農薬なしでもできるので、安心です。心配なら不織布や防虫ネットを使用します。

鍋料理のイメージが強い春菊ですが実は間引きした新芽はとても美味です。
また、海外ではハーブに分類されるぐらい香りの強い野菜のため虫が付きづらいのも春菊の特長です。