ユキヤナギの育て方 剪定など
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ユキヤナギ 2007年3月下旬
ユキヤナギ
英名 thuberg spirea
バラ科 シモツケ属 落葉低木
原産地: 日本~中国
別名: コゴメヤナギ(小米柳)、コゴメザクラ(小米桜)
花言葉: 「殊勝」「愛嬌」
日本では古くから庭木として馴染みの深い落葉性の低木です。生け花にも古くから利用されている植物で、大衆的な花木でもあります。
ユキヤナギは白い小花が雪に、葉が柳に似ているところからこの名前がつきました。弓なりに伸びた細い枝が地際からたくさん伸びて、満開の時期は株全体が真っ白い花に覆われてきます。株の勢いが強い植物なのでそれほど手間をかけずに育ちます。
ユキヤナギやサクラ、チューリップが咲くと、本格的な春到来です。
ユキヤナギの育て方・管理
■適した場所
日当たり、水はけの良い肥沃な場所に植えます。
■ユキヤナギの植え付け・植え替え・株分け
・植え付け時期
移植や植え付けは適期は2~3月ですが、9月下旬~入梅までに行うことができます。
・植え付け・植え替えの方法
植え付ける前に腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおき、浅めに植え付けします。
でもユキヤナギは丈夫な植物なので、やせた土地でも気にしなくてもそれなりに育ちます。
植え替えは特に行う必要はありませんが、株分けのときや他の場所に移動させるときに行います。
掘り上げる際に多少根を傷めても枯れることなく簡単に根が付くほど丈夫な植物です
・株分け
株分けは掘り上げて地際からでている枝を分けますが、多少傷んでも根は付くのでそれほど心配いりません 。
■ユキヤナギの剪定
枝の伸びの勢いが強い植物なので、ほおっておくと枝がたくさんでてきて、まとまらない感じの株になってしまいます。剪定の仕方により、大株にでもあるいはコンパクトにでも楽しめます。
この花後の剪定を怠るとますます大きくなり、そのまま伸ばしていると樹高は2メートルにもなります。
作業の適期は花の終わった頃~5月下旬です。
植え付けてから数年は放任しても美しい大株に生長します。
ユキヤナギの剪定はいろいろな方法があるのでお好みで・・・
・花後には株元まで切り詰める方法もあります。
切り詰めても秋までには十分、枝を伸ばします。
・公園などは何本も植えてあるからか、一定の高さで揃えて四角に剪定しているのを見かけます。
・我が家は1本なのでユキヤナギらしく枝が垂れるように剪定します。
枝が密に重なり合うと風通しが悪くなり株が蒸れたり、株の内部まで充分日が当たらなくなり枯れ枝や生長の弱い細い枝がでやすくなり、病害虫も発生しやすくなります。
重なり合って混み合った部分を間引いて、風通しをよくすると同時に樹形を整えます。
また、株が古くなると花付きが悪くなる上に、枯れた枝も目立つようになり見苦しくなります。
古株は思いきって株元から30cmほど残してばっさりと刈り込んで、新しい枝を出させることにより株を若返らせます。
この花後の剪定を怠るとますます大きくなり、9~10月には春の花芽がでつくられるので、それ以降(秋の剪定)の切り戻しは花芽がなくなってしまうので避けます。
ただし、古い枝や枯れ枝は花の咲く前の冬に切っても差し支えません。
■ユキヤナギの肥料
2月ごろに寒肥として油かすと骨粉を7:3や腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
■ユキヤナギの繁殖
挿し木、株分け、花後のこぼれ種からでも出てきます。
■ユキヤナギの水やり
基本的に地植で育てますので、真夏に極端に乾くときや植え付け直後以外は水を与える必要はありません。
小苗を鉢植えにしている場合は土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えます。
■ユキヤナギの病虫害
風通し良くして病害虫の発生を防ぎます。
・病気 うどんこ病
・害虫 アブラムシ カイガラムシ
日陰や多湿、風通しの悪い場所では病害虫の発生が多くなります。病害虫の発生が見られたら適した薬剤で消毒します。
ちなみに我家では毎年アブラムシが大発生します。
■防寒対策
寒さには強く霜に当たっても枯れることはないので防寒対策をする必要はありません