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イチゴの露地栽培

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イチゴの露地栽培
自家消費分のイチゴを毎年少々ですが栽培しています。
親株2~3本から殖えた苗を秋に植えます。
親株が病気になってしまったときのために、春に市販の苗も入手して植えて殖やしておきます。

1本の親株からこれだけの子株が・・・・
省スペース対策として子株が根付く前にランナーを引き寄せ、1メートル四方位の場所で1ヶ所に寄せ集めておいてから根付かせています。
いちごのランナーは暖かくなると次々と出てきます。イチゴの収穫の最盛期が過ぎる頃までは随時ランナーを摘み取ります。
その後、放任しますが、次作物を栽培するのに邪魔になります。
菜園計画をたてるときに、作物の場所を大体の見当をつけておき、イチゴの苗を2~3本だけ邪魔にならないところに残してイチゴの苗を育てます。

いちご苗.jpg


良い苗を選んだつもりですが、育てた場所が狭かったかな?

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■畑の準備
販売目的でなければ、半日以上の日照時間があれば家庭菜園で楽しむ程度なら大丈夫です。
我家の畑は日当たり抜群ですが、何年か前に育てたイチゴは半日だけの日照時間でもかなり収穫できました。

畝幅は2条植えで90cm、株間は30cmしています。
9月末~10月上旬には植え付けの準備として、1㎡あたりに苦土石灰100gを畝全面にまいて耕しておきます。(植え付けの約2週間前)
植え付け1週間前には元肥を入れて馴染ませておきます。
1㎡あたりの元肥
・いちご専用の有機肥料・・・100g
・堆肥・・・ 3Kg  
 (特にイチゴはふわふわした土がいいようで、私は自前のぼかし肥料も併せて入れます)
・熔成(ようせい)リン肥・・・30g(熔リン)・・・実つきがよくなり、イチゴが甘くておいしくなります。 

■イチゴの苗の植え付け
10月中旬~下旬頃を目安に畑に苗を植えつけます。
苗はがっちりして大きく根がよく張っている、見るからに健康な苗を選びます。
自前のイチゴの苗のときは、ランナーと呼ばれる茎でつながっているので、そのランナーを切り離し、植え付け用の苗とします。元の親株と次の子株は植えつけません。孫株(2~3番目の株を植え付け用の苗としますが、切り離すときは親株に近いほうのランナーを5~6cmほど残しておきます。

イチゴの苗の植え付けが終ったところ
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苗を植えるときは残したランナーと反対の方に花が咲くので、花の咲くほうを通路に向けると収穫の時にイチゴが通路に並ぶことになります。(ランナーを畝の中央部に向けて)

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新芽が出る3月ごろに、保温と乾燥防止、土のはね上がり予防のためにポリフィルムで土を覆っておきます(マルチング)。
黒マルチでおおうと雑草も生えません。ポリフィルムで土を覆う前に追肥 をしておきます。

・マルチングの方法
育っているイチゴの上から畝全面をフィルムで覆います。
そして風で飛ばされないよう周囲のすそに土を掛けます。
そのあとでで盛り上がっているイチゴの株の位置のところのポリフィルムに刃物でバッテン印の切り目を入れ、イチゴの葉を傷めないよう丁寧にフィルムの上に出してやるのです。
ところどころのポリフィルムの上にひと握りの土を置いておくと風でばたつくのを防げます。

トンネルをかけるともっと収穫が早くなります。
ミツバチなどがまだ来ない時期は花が咲いたら、午前中にやわらかい筆で花の中をなでて人工受粉をします。開花後と収穫時は雨に当てないように注意し、乾燥しないように充分に水やりします。

■追肥
苗が活着したころと、2月下旬から3月上旬に化成肥料を(目安として1㎡あたり50g)追肥します。 そのときイチゴの根の上に直接まくと、根が肥あたりして、場合によっては苗が枯れることがあります。私も最初は何回か経験しました。

追肥をする前にマルチをした場合は端の部分を少し外し、畝の肩の部分に追肥(例:一株当たり油かす小さじ1杯かぼかし肥料ひとつまみ、化成肥料小さじ2分の1杯ぐらい)し、通路の土をその上に覆います。

※畑でも活力剤を植え付けのときや時々水やりのときに与えたり葉にかけたりすると、超甘いイチゴになり、たくさん大きい実がなります。お試しあれ!

■収穫
赤く色づいたばかりのイチゴはまだ酸っぱいので、充分熟して温度が低い午前中に果実に触れないように摘み取ります。
トンネルをかけない場合は、花が咲く時期はもうミツバチやハナバチなどが受粉してくれます。
最初の花は受粉がうまくいかないので、変わった形のイチゴになるときがあります。
その場合は早めに摘んでしまいましょう。すぐに格好の良いイチゴができます。

このようにトンネルやポリフィルムのマルチングをしないで、花が咲く頃に芝の葉刈りしたものを敷くときもあります。
いちごの収穫  芝の葉刈りしたものをマルチング
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何らかのマルチングをしないと雨の時にイチゴの葉や実が汚れて病気にもなりやすくなります。
マルチングをしたり、摘果するといいのはわかっているのですが、この時期は忙しくてついつい・・
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イチゴの病害虫
・灰色カビ病
イチゴの花や実を腐らせる病気です。灰色カビ病は我家でもよくみられます。
湿気の多い時期に発生し、病気にかかった部分は腐ったようになり、表面に灰色のカビができます。発見したらすぐに取り去ります。放っておくと、同じ株のイチゴに移ってしまいます
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・アブラムシ
気温が高くなる4月下旬から増加します。葉裏につく小さな虫ですが、多発すると葉や実がべとべとになります。早期の薬剤防除が効果的です。
我家ではアブラムシの殺虫剤はツボミが見え始めたころに殺菌剤と合わせて一度だけします。
※2009~2010年は忙しさにかまけて殺虫剤、殺菌剤をしませんでした。
アブラムシはウイルス病になるので、殺虫剤をしたほうがよいのでしょうが、 イチゴのプランター栽培や畑には、必ずといってよいほど、ヒラタアブの幼虫やカマキリがいます。
徹底的にアブラムシ駆除をしないとウイルス病になるのでしょうか?

・ハダニ
乾いた状態が続く時期に発生が多くなり、多発すると葉が黄色くなり、放置しておくとクモの巣が張ったような状態になるそうですが、幸い我家はハダニはまだそれほど発生していません。
株間が離れていて、密植していないからかなと思うのですが・・・
窮屈なプランター栽培にもハダニはみあたりません。

・アリ塚
よく畑のイチゴの株元が土で盛り上がっています。
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これはアブラムシをアリがその中で飼育しているとかの情報がありますが・・・どうなのでしょう?
アブラムシは雌が雌を産み続けて、あっという間に苗や若い芽を埋めつくしてしまうのに保護や飼育なんて必要あるのでしょうか? 
虫に詳しくないので素朴な疑問です。
アリの気持ちになればそんなことはアリかな (* ̄▽ ̄*)~゚

その他
・チップバーン(葉先枯) 
水が足りなかったり、カルシウム不足、肥料過多などで発生するようです。
プランター栽培では不足でチップバーンが発生します。水やりをすれば大丈夫です。
イチゴの収穫時には切らさないようにしましょう。

■来年のためのイチゴの苗
来年もまたイチゴを栽培する場合は、最盛期を終えたイチゴを何本か畑に残します。
1株で何本かのつるが出て、それぞれのつるから子株ができ、さらに孫株・・・と 1本のつるからたくさんの苗ができますよ。

2010年秋にはグルメスイート、ビックスイート、レッドパールをプランターで育てました。
2011年秋はとちおとめ、桃香、宝交、蜜香をプランターで育てました。
これらは2012年秋から露地栽培する予定です。

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四季なりイチゴの露地栽培
苗の植え付け~収穫までの育て方は同じです。
ただ春~晩秋まで絶え間なく収穫できるので、月に1度肥料を与えています。
四季なりイチゴは、古株になってしまってもたくさん実が付きます。
でもならせすぎると粒は小さくなるので、摘果します。

ここ2年ほど植えっぱなしの四季なりイチゴ。肥料は時々施しています。
この秋は植え替えをしなくては・・・・
やはり年一度は株を更新したほうが良いいちごができます。
2011年には四季なりイチゴの夏姫、ドルチェ、紅茜、桃娘を入手してプランターで育てています。
これらは2012年秋から露地栽培する予定です。(ドルチェはどういうわけか枯れてしまいました)

※素人栽培ですので、参考程度に・・・