セイヨウニンジンボク(西洋人参木) 育て方・利用法
セイヨウニンジンボク(西洋人参木),利用法,育て方,ホルモンのバランスを整えるハーブ,コショウの代わり
花色は淡紫ですが、白花もあるそうです。7-22
手前の黄色の花は宿根姫ひまわり(ヘリオプシス)、白花は宿根フロックスです。
セイヨウニンジンボク(西洋人参木)
クマツヅラ科:シソ科 (以前はクマツヅラ科
落葉低木~小高木2m~8m
別名:バイテックス、チェストベリー、イタリアニンジンボク
原産地:地中海沿岸地方
セイヨウニンジンボクは原産地がヨーロッパなのでセイヨウ(西洋)の名が頭に付いています。
近縁種に中国原産のニンジンボク (葉の形がチョウセンニンジンに似る)やアジア南部に自生するタイワンニンジンボク があります。 日本には明治時代に渡来したそうです。
花期が長く花穂が次々と咲き、盛夏にも香りがある花を咲かせるので人気があります。
夏から秋にかけて薄紫色や白の2~3mの涼しげな小花を穂状に咲かせます。
また花ばかりでなく、枝葉や果実にも香りがあります。
利用法
セイヨウニンジンボク(西洋人参木)は古くからホルモンのバランスを整えるハーブとして活用されたり、果実の風味はコショウに似ているので乾燥して香辛料として使われたそうです。
香料として用いられるほか、女性ホルモンを整えたり、母乳の出を良くするなど古くから利用されていたとのことです。
※(注意)
ハーブを薬として使用する場合は、医師のアドバイスが必要です。特に妊娠中の人や過多の使用はかゆみ、発疹、吐き気を起こします。
セイヨウニンジンボク(西洋人参木)の育て方
耐寒性があり、寒冷地以外では露地で越冬できます。(つくば市では◎)
◆適した場所
日当たりの良い場所が適していますが、半日陰の場所でも育ちます。
鉢植えのものも、冬は霜や寒風の当たらないベランダなどがよいでしょう。
夏の暑さには非常に強いです。
◆植え付け
植え付けは春に芽が出る前の落葉期の2月-3月が適しています。
(花木苗・果樹苗の植え方 植え付け・植え替え)
◆用土
地植え・鉢植えとも水はけが良ければ土質を選ばずよく育ちます。
(上の画像は畑です)
◆剪定について
セイヨウニンジンボクの剪定の適期は落葉期の2月-3月です。
小さなうちは自然樹形にしであまり枝を切る必要はありませんが、樹形が乱れた場合や長く伸びすぎた枝を切り落とします。
スペースが十分でないときは、冬期に樹形をコンパクトに剪定します。
新しい枝に花芽が付くので、 切り戻しておくと再び花が楽しめます。
鉢植え
成長が早くないので、生長に合わせて鉢の大きさを変えながら、最終的に10号鉢の深鉢くらいで栽培し、剪定も長く伸びすぎた枝を切り落とし、短い枝を残して樹形を整えます。
◆水やり
やや乾燥気味の土壌を好みます。
地植えの場合、根付いたら特に水を与える必要はないでしょう。
鉢植えの場合、土の表面が乾いてから水を与えるようにし、過湿に注意します。
◆ふやし方
花後にできる果実をとってタネをまくか、さし木でふやすことができます。
さし木は3月頃に前年伸びた枝を用いるか、9月頃に本年伸びた枝を用います。
◆肥料
寒肥をしますが、それほど必要はありません。