★スズランの花のこと スズランの育て方
スズラン,ドイツスズラン,育て方,毒草,君影草(キミカゲソウ),株分け,植え替え
スズラン(君影草)の花
スズラン
ユリ科 多年草
別 名 : 君影草(キミカゲソウ)
花言葉 : 「幸福が訪れる」「純潔」「純粋」。
日本では本州中部以北、北海道に多く自生しているそうです。
スズランは北海道を代表する花として知られていますが、一般的に流通しているのは、「ドイツスズラン」という品種です。
「ドイツスズラン」は桃、紅などもあり、葉に斑(縞)の入った品種もあるそうです。
日本在来種はスズランの花茎が葉より短いのに比べ、ドイツスズランは大型で、花の香りが強く花茎が葉と同じ長さかそれ以上に伸びるそうです。
別名の君影草(キミカゲソウ)の名前が素敵です。
恋する人を思いうつむきかげんに寄り添う女性の姿・・・昔懐かしい日本女性の風情を感じられます。
川中美幸の持ち歌に「君影草~すずらん~」という曲があります。
その歌によってスズランが君影草(キミカゲソウ)というのをこの頃初めて知ったのでした。
別名の君影草(キミカゲソウ)は勿論日本原産のスズランなのでしょうね・・・
でもその可愛いらしいスズランの姿に油断しては大変です。
スズランは全草が有毒で、特に花や根に多く含まれているそうです。
摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの中毒症状を起こし、重症の場合は死に至ることもあるそうです。スズランを活けた水を飲んでも中毒を起こすことがあり、これらを誤飲して死亡した例もあるそうです。
特に小さな子供さんのいるご家庭では注意してください。
英国やフランスでは、5月1日がスズランの日だそうで、この日スズランの花束を贈るといいます。
贈られた人には幸せが訪れると信じられているそうです。
スズランはフランスでは「ミューゲ」といい、「ミュスク」のように香り高いことを表わています。
※ 「ミュスク」とは「ジャコウジカ」という植物から採種される香料のこと。
スズランの育て方
■スズランの栽培場所
夏の高温の弱いので、庭植えの場合は夏は半日陰、木漏れ日のような場所などが最適です。
我家のスズランは多分ドイツスズランだと思いますが、ユズの木の下にあります。
以前は家の東側に植えてあり、長い間植え替えをしていませんでした。
でも花は毎年ほったらかしでいても、とてもよく咲きました。
1畳分ぐらい隙間なく増えて、花が咲く時期は可愛い花と新芽が展開したばかりの葉がいい感じでした。今はユズの木のところに少しだけですが、やはり植えっぱなしの状態です。こちらのほうはほとんど日陰の状態です。
スズランは芽生えのあとすぐに花芽も出てくる。
葉は大きくて花が小さいです。それで君影草という名がついたのかしら?
2011-5-6
■スズランの肥料
スズランは地下茎で増えていくので、花が終わったらすぐにお礼肥えを与えるように書いてありますが、そんなに気を使わなくても毎年増えていきます。この庭はもともとは畑でしたから肥えているのかしら?
やせ地の場合は花が終わってから1ヶ月間程度、液体肥料を週に1回のペースでお礼肥えを与えます。
または化成肥料をパラパラと蒔いておくと毎年花が咲くでしょう。
■スズランの植え替え
込み入ってきたら10月下旬~11月または花の咲く前の2~3月に植え替えをします。
鉢植え
■スズランの置き場所
夏は庭植え同様、半日陰になるようなところに置きます。
■スズランの植え替え
庭植え同様、10月下旬~11月または花の咲く前の2~3月に植え替えをします。
鉢から取り出し根についた土を軽くおとし、根が伸びすぎているようなら切り詰めて新しい鉢に植え替えます。
生育が早いので、鉢植えのスズランはもとの鉢よりひとまわり大きめの鉢にします。
また植えつける場合は芽の頭が少しでるように浅めに植えつけます。
用土は赤玉土に腐葉土、日向土を入れてむ水はけをよくします。
■スズランの水やり
乾いたらたっぷり与えます。水切れを起こさないようにします。
冬も葉がない為に忘れがちなので気を付けます。
■スズランの肥料
庭植えと違い、限られた鉢の中で水やりをすると養分がなくなります。
花が終わったらすぐに液体肥料を規定に薄め、1ヶ月ほど(週2回の割合)お礼肥えを与えるようにします。
■スズランの株分け
スズランの地下茎にできる芽には葉芽(葉や茎となる芽)と花芽(花になる芽)ができます。
晩秋の頃には花芽が膨らみはじめ葉芽との違いが、はっきりとしてきます。
この花芽が必ず入るように株分けをおこないます。