★ジャーマンアイリスの育て方
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我が家のジャーマンアイリス 5-15
ジャーマンアイリス
ジャーマンアイリスはドイツアヤメを元に数種類の種を掛け合わせて品種改良したものです。
ジャーマンアイリスは色彩の幅が広く、今も新しい色が作出されていて見るのが楽しみです。
数株を庭や花壇に植えると、5月には虹の花といわれる豪華な見栄えのする花が咲きます。
一度植えておくと宿根性の根茎をもつジャーマンアイリスは毎年楽しめます。
縦方向に伸び、横には張らないので狭い場所でも大丈夫です。
近年は二季咲きや芳香のあるジャーマンアイリスもあるようです。
ジャーマンアイリスの群生 5-13
ジャーマンアイリスは下の花弁にひげがあるのが特徴。
ジャーマンアイリスの育て方
◆ジャーマンアイリスを植える適した場所
風通しや日当たりが良く、水はけの良い場所が栽培に適していて、湿地は適しません。
水はけをよくするため腐葉土を多めにすき込み、やや「高うね」にして植えつけます。
湿地の場合はレンガ、枕木、連杭などでレイズドベット(上げ床花壇)にするとよく育ちます。
◆ジャーマンアイリスの植え付け(地植え)
寒さに強い反面、高温や多湿には弱いジャーマンアイリスの植え付けや株分けは場所によりいくぶん違います。多湿には弱いということが育て方のポイントになると思います。
・時期
○中間地
春に購入の蕾や開花の状態のポット苗はすぐに植えつけます。
7~9月に入手の苗や根茎の場合は梅雨後の夏~秋(7月下旬~10月上旬)までに行います。
株分けも同時期7月下旬~10月上旬です。
○寒冷地
蕾や開花の状態のポット苗は購入後すぐに植え付けます。(6月が適期)
株分けは花後~9月までの良いようです。
寒冷地では軟腐病も少なく、株も休眠しないためジャーマンアイリスが育つ条件が良いようです。
○暖地
植え付けは4月中旬~5月下旬
株分けは花後(5月下旬~6月上旬)もしくは9月下旬~10月上旬
・植え付け方法
1)植えつける場所にあらかじめ苦土石灰を1㎡あたり一掴みぐらい施し中和しておきます。
※連作を嫌うので別の場所に植えます。
2)親株から根を傷めないようにして子株を折り取ります。
3)葉からの蒸散と倒れるのを防ぐために葉は3分の1に切り詰めます。
切り分けた根茎をすぐに植え付けをしないで5~7日ぐらい乾かしておきます。(陰干し)
我家のジャーマンアイリスは花後、土の上に置いたまま忘れていたらいつのまに根付いていました。
4)根茎の背中半分が見えるようにして根を広げて植え付けをします。
植え付け間隔は、20縲鰀30センチにします。
※間隔が狭いと株分けをするのも早めになります。
5)植えつけ直後は土に多少の湿り気があれば水やりは必要ありません。
◆肥料
春先(3月)にチッ素分が少なく、リン酸分が多い緩効性化成肥料を施します。
チッ素分が多いと葉ばかり育ち、花芽が付きにくくなります。
◆病害虫
高温多湿の時期に軟腐病、モザイク病など。
チッ素分の多い肥料を施しすぎると軟腐病になりやすい。
芝の産地のこの辺ではアシナガコガネムシが大発生するのと、ジャーマンアイリスの開花と重なります。淡い色の花は特に被害がハンパではないのです。
そのため花壇や畑にて観賞できないので、毎年早めに切って家で楽しんでいます。
ジャーマンアイリスは一花茎に5~6個花が付いていますが、最後の小さなツボミまで花瓶でちゃんと咲きます。
ツボミのうちから切っても、花の大きさも地植えの時と変わらないので、長いあいだ家の中で楽しめます。ジャーマンアイリスは一生手間がかからないように生まれてきたおりこうさんです。
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アシナガコガネムシにたちまちこのように群がって食害されてしまう。 5-20
このままにしておくともっと飛んできてジャーマンアイリスの花びらが見えなくなってしまうのです。
それはほんとうにスゴイのです。初めて遭遇する人はビックリします。
バラの花でのアシナガコガネムシ。気持ちが悪くなってしまうでしょう (゚O゚;)
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そんな事情で早めに切り取り、家に飾ったジャーマンアイリス 5-20
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◆花後の管理
花が全部咲き終わったら、花茎を切り古葉を取り除きます。
花がらをこまめに摘み取りましょう。花が一通り咲き終わったらジャーマンアイリスはそれ以上その花茎から花を付けることはありませんので花茎の根元から切り落とします
我家には日当たりが悪いところで6~7年ぐらい植え替えをしていないジャーマンアイリスのグループもあります。それでも花の数は少ないのですが、毎年咲いています。そこは日当たりが悪くても小高く土盛りをしてあります。古い根茎がズラリと並んでいます。
でも今年こそは植え替えをしてあげなくてはかわいそう・・・
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ジャーマンアイリスのコンテナ植え(鉢植え)
◆植え付け
大鉢(9~10号)であれば3株。7号鉢で1株ぐらい。
その場合は赤玉土に腐葉土を加えた用土を用い、芽を鉢の中央に配して植える。
根茎の後ろ方向に新しい根茎が伸びるのでそのスペースをとって植え付けます。
地植えと同じく根茎の背中が見えるようにします。
◆手入れ
肥料はチッ素分が少なく、燐酸分の多い緩効性化成肥料を3月と花後に少量施します。
花後は花茎を切り、古葉を取り除きます。