オオタバコガの共食い
オオタバコガ,共食い,注)虫の苦手なかたはご遠慮ください!
共食いとは、生きている同種の他の個体を食べる(carnivorous)動物のことをいいます。
オオタバコガは普段は植物の葉や花などを食べていますが、今回は共食いの現場をみてしまいました!
2010年は未だかつてないほどオオタバコガの大発生でした。
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グリーンカーテンのアサガオの花の中にも何匹も入っていたり、畑ではいろいろな野菜や草花にもいたのです。
通常は捕殺してしまいますが、観察してみようという気になりました。
アサガオにいたオオタバコガの中齢あたりの1匹とオクラにいたと老齢1匹、フタトガリアオイガ(旧フタトガリコヤ)(左上)を1匹箱に入れました。
2010-9-27 10時27分
12分ほどしてから見たら、なんと大きいオオタバコガが小さいオオタバコガをガブっと襲っていたところなのです。
想定外なので、これにはびっくりでした (◎。◎)
共食いはテントウムシやカマキリなどで目にし、珍しい話ではありませんが、そのどちらも動物食です。
通常は葉を食べる虫が共食いをするなんて・・・?
2010-9-27 10時39分
持ち上げてみたり・・・ 噛みつかれたところから体液が ( ̄□ ̄;)
2010-9-27
すごくどう猛な怪獣のよう・・・
2010-9-27
※2016年には首に手ぬぐいをかけていたら、2~3回チクリとしたのです。
アリかなと思い手ぬぐいを外してみたら、オオタバコガでした。
ピーマンやトマトに穴をあけるので、オオタバコガならかじるというのはやりかねないです。
2010-9-27 10時40分
お隣で何が起こっているのか、フタトガリアオイガはわかっているのでしょうか・・?
2010-9-27 10時48分
食べながら大量の糞・・・出さないと食べられないのでしょうかね?
2010-9-27 11時50分
↓にらみ合いのような雰囲気ですが、上にいるフタトガリアオイガの赤い口紅のようなところ(左側)は頭部ではなく、お尻だったようです。
オオタバコガがフタトガリコヤガに近づいてきて、フタトガリアオイガが葉裏に隠れようとしているのでしょうね。
わずか2時間の間にオオタバコガがフタトガリアオイガより随分と大きくなったような気がします。
一番上の画像と見比べてみてくださいな。
最後は皮まで食べ尽してしまったのか、残っていませんでした。
2010-9-27 12時23分
一部始終を見ていた?フタトガリアオイガは殺気を感じたのか、この後はいつも逃げるように離れていました
逃げ回っていたように見えたのは気のせいですかね・・?
それにしてもどうして共食いするのでしょうか・・? 案外共食いする確率も高いのかな?
※追記オオタバコガの共食いについてはこちらにありました。
オオタバコガの共食い行動の適応的意義
オオタバコガの共食いは珍しいことではないようです。