竜巻対策(竜巻から身を守るには)
竜巻対策,竜巻から身を守るには,積乱雲,屋内にいる場合,屋外にいる場合2012年のつくば市北条地区はじめかなりの範囲に被害をもたらした竜巻。
日本であれほどの威力がある竜巻が発生するなんていまだに信じられない出来事でした。
↓実際に遭遇したつくば市の竜巻です。
つくば市 竜巻発生直後の画像
最近は偏西風の流れが大きく蛇行していて、寒気が南に下がったり、暖気が北に上がったりしているそうです。そのために寒気と暖気の流れ込み具合で気候も寒暖の差が極端になっています。その寒暖の差が竜巻が起こりやすい気象条件になっているとのことです。
またこれからは地球温暖化の影響で海水温度が高くなって積乱雲が発生しやすくなり、徐々に西日本、東日本など各地で竜巻が起こりやすいとのことです。
竜巻の原因となる積乱雲が近づくと、こんな現象が起きます。(気象庁のホームページより)
◆急に暗くなる
◆雷鳴が聞こえる
◆冷たい風が吹き始める
◆大粒の雨やひょうが降り出す
気象庁は「こうした兆しが出た場合、屋外では頑丈な建物の陰に入ってかがみ、屋内では1階の窓のない部屋に移動してほしい」と呼びかけています。
竜巻が身近に迫ったときの特徴
竜巻に遭遇した人からは次のよう声を聞きます。このような場合には、あなたの身に危険が迫っています。
◆ 雲の底から地上に伸びる漏斗状の雲を見た。
◆ 飛散物が筒状に舞い上がるのを見た。
◆ ゴーという音がしたのでいつもと違うと感じた。
◆ 気圧の変化で耳に異常を感じた。
竜巻から身を守るには(気象庁のホームページより)
気象庁 竜巻から身を守るには
※印は自分なりの解釈なのでおかしな点があるかもしれません。悪しからず m(_ _)m
下線は気象庁
屋内にいる場合
◆雨戸やシャッターを閉める
つくば市では多くの屋根が吹き飛んでしまいました。
あれから1年経過した2013年の建築研究所の実験の結果では、窓から入った風が屋根に上昇する力(吸い上げる力)は、閉まった窓と比べるとなんと2倍の力になるそうです。
※また雨戸やシャッターを閉めるとワンクッションおくので、ぶつかる勢いも弱まり、怪我も軽減すると思います。
◆窓を開けず、カーテンをひく
※室内では風の通り道である窓近辺を避け、風の通り抜ける壁の裏側に避難すること。
ガラスの破片だけでなく、どんなものが飛んでくるかわかりません。
(鉄片や考えられないものが飛んできます)
ましてや窓で眺めているなんて論外。大変危険なことです。
◆家の中心部で窓のない部屋へ移動する
※地震のときは押入れにといいますが、竜巻では家の端にある押入れは危険なのでしょうか。
新築の際には家の中心部にクローゼットや収納部屋を造っておくのもいいかもしれません。
中心部の窓のない部屋がないときは簡単なシェルターの役割を持ったものもあるようですが、 掘りごたつなどはどうでしょうか?
これなどは家族が集まるところにあるので、地震のときや竜巻のときはすぐ潜れるし、上はテー ブルなので物が落ちてきても、頭や首を保護できるのでいいと思いますが・・・
(クッションや座布団、防災頭巾など常時入れておく)
設置費用が多少かかりますが、リフォームなどのときには考えてもよろしいかと。
◆頑丈な机の下に入り、両腕で頭と首を守る
※いつも家族が集まる部屋(居間やダイニング)や寝室、子ども部屋に防災頭巾とか大きめの2 つ折りにできる座布団などを置きましょう。
地震対策と竜巻対策の防災グッズは共通しています。咄嗟のときは頭と首を守ります。
頭と首は命に関わる大事なところなので、手足は傷ついてもまずはここを一番に守るというこ
となのでしょうね。
※2013年5月20日、アメリカ・オクラホマ州ムーア市の巨大竜巻のときは、屋根が飛ばされても建物の中心部にあるトイレやお風呂などに避難して助かった人がいました。
※アメリカの竜巻が多く起こるところでは建物の真ん中に窓のないコンクリートで囲まれた部屋があり、これが避難所になっているということです。また各家庭や公共の建物にも地下室や竜巻避難用として堅固に作られた地下シェルターが普及していているそうです。
(コンクリートで囲まれた部屋はシェルターでしょうか?)
屋外にいる場合
◆車庫や物置、プレハブに避難せず、近くの頑丈な建物に避難する
※このような小さい建物は吹っ飛んでしまいます。
つくば市の竜巻の時もプレハブ類が吹っ飛んでいました。
電柱や太い樹木もたくさん倒れていたので、その近くはかえって危険かと思います。
◆頑丈な建物がなければ、近くの水路やくぼみに身をふせて両腕で頭と首を守る
※何もない野外ではなるべく低い位置に(側溝など)避難することがよいそうです。
※まわりに建物がなく、逃げる余裕のあるときには、竜巻の進行方向に対して90度に逃げる
と良いそうです。(ネットにて)
竜巻はUターンはしないのでしょうか・・・つくば市では多少の蛇行はあっても大体一直線に爪痕 を残しました。
※私のいる位置からは竜巻が左(西)から右(東)に移動していたので、逃げずに写真を撮った のですが、こちらに向かってくるときには左右どちらかに急いで逃げないと!
竜巻の進行方向に逃げてはダメですね。
◆橋や陸橋の下に行かない
※川に落ちたり、陸橋が崩壊するかもしれません。竜巻はすごい破壊力を持っているのです。
まだ規模が大きくならない竜巻ですら、それはそれはすごかったです。
◆飛来物に注意する
※この飛来物が怖いのです。室内、室外にかかわらず体を低くして頭や首を守りましょう。
竜巻は何が飛んでくるかわかりません。
特に破壊されたガラス、鉄製品、コンクリート、樹木など凶器になります。
※私が畑にいたときはゴォ~という異様な音が聞こえました。
あれは風の音や物の破壊、空中で物と物がぶつかったりとすべての音がミックスされての音だ ったのしょうか。
これから日本でも強烈な竜巻がたびたび起こるかもしれないというのですから、正しい知識を持って、竜巻から身を守るイメージ訓練や常に家族で話し合っておくべきかと思います
※2013-9-2
再び埼玉県越谷市で竜巻が起こってしまいました。
関東平野は沖縄の次に竜巻の発生頻度が高いということです。