★ロウバイ(蝋梅)の花が咲く剪定のコツ
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剪定したばかりのロウバイ(蝋梅) 2017-1-2
左の黄色い実はハナユズ。あまりにもなりすぎて、もぎとることができません。
ロウバイの剪定
ロウバイの剪定は開花直後か、新しい葉が展開した5月中旬から6月上旬に行いますが、この剪定が遅れると花芽分化の時期(6~7月ごろ)に充実した芽ができないため、蕾がつきません。
また11月ごろに開花状態がきれいに見えるように邪魔な枝の剪定をしておきます。
ロウバイ(蝋梅)の育て方
ロウバイ(蝋梅)のタネまき
クロバナロウバイ
ロウバイはその年にのびた枝に花芽を付けますが、勢いよく伸びた枝や、間延びした長い枝にはほとんど花芽を付けずに、枝や幹の基部に付く短い枝に花芽を付ける性質があります。
長く伸びた枝は落葉後すぐか、花後につけ根から20cmほど残して、短く切りつめます。(約半分ないし1/3ぐらい残す)
花が終わった2月下旬~3月上旬に、「ひこばえ」を剪定しておきます。
春からの伸長が止まった5~6月に、こみ枝や徒長枝を剪定して、日当たりや通風をよくしておきます。
また、秋以降に剪定するとせっかくできた蕾を切り落としてしまいます。
※ひこばえ
ロウバイの地際から長くて勢いのある枝が出てきます。それを「ひこばえ」といいます。
ひこばえは樹形を乱すだけでなく、たくさん発生すると今までの充実した枝や幹の勢いを弱めるので切ります。
普通は2~3本を残してあまり大きくならないうちに切ってしまいます。
木が古くなっても咲かない場合は、1年枝を毎年4~5本残し、木の若返りを図ると花が咲きます。
1年枝を残す本数分だけ3年以上の太枝は切ります。1年枝はあまり咲きませんが、翌年は短い側枝を伸ばしたくさん咲くようになり、3年目はよい枝ぶりになります。
こういう具合に株の若返りを図ると、毎年同じ枝数で花も平均して咲くようになるでしょう。
短い枝を内側に向けて密生して生やすので、短い枝であっても木の内側に向かってのびている枝は光をさえぎって株元まで充分日光が当たらない原因にもなるので切りつめます。
ロウバイの剪定のまとめ
●その年出た長くのびた枝、間延びした枝→花芽がほとんど付かないので、切り詰めます。
5~6年後に枝の更新や枝数を増やして花を咲かせるために切りつめておく 。
●数年経つと自然に株立ちになります。
●内側に向かって伸びる短い枝→樹形を乱したり日光をさえぎる原因→切りつめる。
●ひこばえ→樹形を乱す、株の勢いを衰えさせる→2~3本残して早めにかき取る。