ロウバイ(蝋梅)の育て方
ロウバイ(蝋梅)の育て方2016-6-12
移植してから4年経ちました。
ロウバイ(蝋梅)のまわりはカノコユリや斑入りナルコユリ、ホスタ、オタフクナンテンなどがあります。
ロウバイ(梅)の育て方
◆ロウバイ(蝋梅)の育つ環境
ロウバイは場所をあまり選ばず、かなり日陰のところでもよく育って開花する丈夫な花木です。
日当たりの余りよくない半日陰の場所でも育ちますが、花付きはよくありません。
できるだけ日当たりのよい場所で育てた方が花もたくさん見られます。
日本の気候によく合った樹木ですので、冬の寒さや夏の暑さにとりたてて気を使う必要はありません。
水はけのよい場所に植え付けて、根付くまでは乾燥させないように気を付けましょう。
ロウバイは樹高は2~4mになり、よく分枝します。
庭植えで木が十分に大きくなっていない場合は花が咲かないことがあります。
花つきの鉢植えや根巻き苗を庭植えにすると、木が本来の開花サイズに育つまで花が咲かないか、まばらにしか咲きません。
鉢植えで花が咲くのは、根が伸びるスペースが限られているので小さな木でも早く老化するためであり、根巻き苗で花が咲くのは、根が切ってあるためです。
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肥料
油粕と骨粉を同量混ぜ合わせたものを株元に1~2握り施します。
肥料を行う時期
2月下旬~2月上旬、8月下旬の年2回です。
チッソ分の多い肥料を与えると枝が間延びしたり葉が必要以上に茂る原因ともなりますので気を付けましょう。
土がやや過湿になるような環境の場所ではあまりよく育たず、葉がしおれるような障害を起こすことがあります。かといって乾燥しすぎる場所もよくありません。
保湿性があり、かつ排水性のよいことが大切ですので、植える場所には腐葉土などをあらかじめたっぷり混ぜ込んでおきましょう
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植え付け
落葉時期に行いますが、真冬の厳寒期は避けた方がよいでしょう。
あらかじめ植える場所には堆肥や腐葉土を充分に混ぜ込んでおきます。
植える穴は苗に対してやや大きめに掘り、株元がまわりの地表よりやや高くなるように水がたまらないよう、排水をよくするために山高に植え付けます。
植え付け後は極端な乾燥を避けるためにワラや不織布などで株元を覆ってやるとよいでしょう。
ロウバイは一度庭などに植え付けてしまうと、移植するのは難しい樹木です。
どうしても必要に駆られて移植しなければいけない場合は、一年くらい前から根回しを行う必要があります。
※根回しとは
樹木の根を切る(植わっている状態でスコップなどを土にさして断ち切る)ことにより、そこから新しい根を発生させて、植え替え後も根付きやすくさせるための作業で、そのまま植え替えても根付きにくい植物に対して有効です。
※実はロウバイを移植しなければならなくなり、2012年春に移植を行い、その時の様子です。
落葉樹「株立ロウバイ」の移植
ロウバイはタネまきと接ぎ木で増やすことができます。
接ぎ木は基本的に「呼びつぎ」で行い、台木にはタネから育てた3~4年生の株を使用します。
3月下旬頃が作業の適期で、5月までできます。
※台木を掘り揚げずにする「居接ぎ」や2月~3月上旬の「切り接ぎ」、8月中旬~9月上旬の「芽接ぎ」や「腹接ぎ」などの方法もあるようです。