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キリ(桐)

キリ(桐),箪笥(タンス),下駄(ゲタ),仲買い

キリ(桐)
DSC04266桐-2007-8-6-1.jpg
2007-8-6
散歩道にあったキリ(桐)の木。いまではあまり見られなくなってしまいました。

キリ(桐)
ゴマノハグサ科 / ノウゼンカズラ科 / キリ科
キリ属の落葉広葉樹

日本国内でとれる木材としてはキリ(桐)は最も軽く湿気を通さず、割れや狂いが少ないという特徴があり、高級木材として重宝されてきました。
また燃えにくいことから耐火性能が求められる金庫の内張りなどにも使われます。
昔は女の子が産まれたらキリ(桐)の苗木を植えたものでした。
結婚する際にはそのキリで箪笥(タンス)を作り嫁入り道具にするという風習がありました。
キリは成長が早いためこのようなことが可能なのです。

我が家は2代続いてのキリ(桐)の仲買いや下駄(ゲタ)を作る職人であったので、キリ(桐)とは深い関係がありました。
今でも下駄(ゲタ)を作る道具や作った製品の下駄(ゲタ)も残っています。
そして屋号も下駄屋。今でもそう呼ばれています。

キリ(桐)の仲買いというのも面白いもので、飲み屋で会った人たちでキリ(桐)を売った、買ったで結構な相場になったようです。
落語のような話で、商売をしているのか飲みにいっているのか、儲けた代金をみんな飲み屋に置いてきたとか・・・
したがっていつも貧乏で、妻たるものも知恵を絞ってへそくりをしてなんとか生活をしていたみたい・・・
その昔話を義母から聞いたときは、江戸時代の長屋風景を思い出しました。
でも私が子供のころはまだ下駄をはいていたのですから、そこまで古いことではありません。
光陰矢の如し・・・月日が経つのはあっという間ですから、後悔の無いように毎日を過ごしたいものです。