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クサボケ(草木瓜)

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クサボケ(草木瓜)

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樹高を低く剪定してあるクサボケ 2014-4-8

クサボケ(草木瓜)
バラ科 ボケ属 落葉小低木
原産地 日本 本州の関東地方以西、四国、九州に自生

子供の頃にはよく見かけたクサボケ(草木瓜)。山林の際や山林の少し開けた中にありました。
「シドミ」と呼んだクサボケの果実を採って果実酒にしたこともあります。最近ほとんど見かけなくなってしまいました。
良い香りがするクサボケの果実はナシに似ているので、「ジナシ」と呼んでいるところもあります。
近年は山林が荒れ放題になってしまい、中には入ることすらできません。
したがってハツタケなどのキノコ狩り、トウヤクと呼んだセンブリ採りなど現在の子供たちはしたことがないのでは?
私たちはあんな楽しい思い出があるのに、それがないなんてとても残念だし、可哀想に思います。
ゲームで遊ぶ現代は、それらのほうが楽しいというでしょうが、瞬間的な楽しい刺激は果たしていつまでも心に残るでしょうか?

義弟の家に訪問してもクサボケ(草木瓜)があるなんて知りませんでした。
華やかな花が咲くこの家のボケは毎年のように見ていましたが、小型の樹高、小型の控えめな花色のクサボケは気づきませんでした。
クマザサの写真を撮るために、下を向いていなければあやうく見過ごすところでした。
我が家にある赤のボケとは違い、橙色より少し赤い色で、この色が朱赤というらしい。
関連記事 鉢植えのボケ(木瓜)・庭植えのボケ(木瓜)の管理・植え付けや剪定
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義弟が「こっちにも白いボケがあるよ」と案内してくれたところの小さなクサボケです。
クサボケの花期も3~4月のようです。
枝を伸ばしていて剪定していないので、樹高は少し先ほどのクサボケよりあり、白い花が一輪咲いていました。
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クサボケの白い花です。日本庭園の下草には、やはりこのような控えめのクサボケが似合っていますね。
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クサボケの効用・効能
クサボケの果実を熟す前に採取、輪切りにして天日乾燥したものを生薬「和木瓜(わもっか)」といいます。
強壮、鎮咳(ちんがい)、利尿薬、筋肉の痛み、脚気(かっけ)や筋肉のけいれんなどに用いるとよいとされています。
果実から採取するリンゴ酸エキスには疲労回復や強壮などに効能があるとされています。

なおクサボケでなくボケの果実からの生薬を「木瓜(もっか)」といいます。