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オリーブの育て方 庭植え 鉢植え

オリーブ,鉢植え,庭植え,プロバンス,オリーブオイル,オレイン酸,ポリフェノール

オリーブ
モクセイ科  オリーブ属
常緑中高木
原産地:地中海東部沿岸地方

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オリーブの葉は細かい枝が多出て、表は緑色、裏は銀白色を帯びているのが特徴です。
常緑樹でありながら重さを感じさせないので、南欧風の明るいイメージです。
比較的乾燥に強いことからスペインやイタリアなどの地中海地域で広く栽培されています。
日本での栽培は関東から沖縄あたりまでで、香川県、岡山県などで多く栽培されています
オリーブは香川県小豆島などが主な栽培地になっています。

オリーブの主な種類は「油専用品種の「ルッカ」、「ミッション」「マセタルフィー」「マンザニロ」「ネバディロブランコ」」「ヘルダーレ」などがあります。
実を収穫したいなら「ミッション」、「マンザニロ」がよく、庭木としたいのなら「ネバディロブランコ」「ヘルダーレ」がよいようです。
雄雌同株で両性花をつけますが、自家不結実性が強いので実を生らせるには2本以上あったほうがよく、受粉樹には「ネバディロ・ブランコ」などが花粉の量が多いです。
5~6月頃になると乳白色の小さな花が咲き、目立たない実が着きますが、10~11月頃に緑色から黒紫色になります。

街で見かけたシンボルツリーのオリーブの樹。幹が太くなっていて、さっぱりと剪定されています。
2007-5-2
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↓プロバンス風の建売分譲の中のオリーブの樹 
12-26
オリーブの樹 12-26

オリーブは樹姿にも人気があり、明るくさわやかな印象がします。
近年若いひとにとても人気のある常緑樹で、 プロバンス風の建売分譲などに多く植えられています。

こちらのオリーブは高く伸びすぎたためでしょうか(?)、途中で幹がバッサリと切られていました。
2012-11-4
DSC_0075-2012-11-4-1.jpg


知人の北側玄関付近のオリーブの木です。道路際に植えられています。
2009/5-6
玄関付近のオリーブ

オリーブはこのような小スペースから主庭のシンボルツリーまで、幅広くマッチする樹木だと思います。

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オリーブの育て方 庭植え

一般的にはオリーブの苗を購入した年、もしくはある程度大きくなるまでは暖地以外は外で越冬させないようにします。
◆オリーブの植え付け場所
オリーブは日当りの良い場所を好みますが、半日陰でも生育します。
乾燥を好み、やせた土地でも生育します。
オリーブは半耐寒性で、関東以西では戸外栽培ができます。


◆オリーブの用土
排水性の良く、肥沃な土壌にあれば適量の石灰を混ぜて使用します。
やせた土地でも生育しますが、堆肥をすき込むと水はけ、水持ちのよい土壌になります。


◆オリーブの植え付け・植え替え
早春または秋に植え付け・植え替えを行います。(4月か9月)


露地植え・鉢植え共にオリーブは浅根性のため、風の影響を受けやすく支柱を立てることによりぐらつきを防ぎます。


◆オリーブの肥料方法<
芽吹き前に年間の施肥の半分の量を施し、開花後と収穫前の9月に残った肥料を半分づつ施します。


◆オリーブ剪定
1)自然樹形を楽しみますが、枝が混み合ってきたら内部の不要な枝を間引くように透かし剪定をし、樹芯を切り戻して樹高を整えます (大すかし剪定、間引き剪定)
枝先を切ると翌年花芽が出来ず結実しないことがありますので不要な枝を間引くだけの方法で行います。
オリーブは根が浅く張る性質があるため、樹高が高くなり、樹冠が重くなると強い風が吹くと倒れやすくなるため、ある程度の高さになったら樹芯を止めます。

自然樹形のほか円筒形に刈り込み生垣にすることもできます。
刈り込むときは芽吹き前に行いますが、花数は減ります。
適期は芽吹き前の3月~4月頃で、混み合った枝や徒長枝、不要な枝を間引いて樹形を整えます。

2)小すかし剪定
小枝を互い違いになるようにきり、枝数を減らします。
5~6月くらいにオリーブは芳香のある花を前年枝の葉腋につけますが、花後は剪定は行いません。
枝先を剪定すると翌年花をつけないことがあります。
新梢の葉腋にできた芽のうち、結果枝の中間部分や結実しなかった枝の芽が翌春の花芽となります。
実がなったら葉7~10枚で1果の割合で摘果します。

◆オリーブの収穫
花が咲いて実が成るのはある程度木が充実してからです。
まだ幼苗の状態では花が咲き、実がなりません。

◆オリーブのふやし方
実生または、挿し木で殖やします。
湿らせた砂に種をまくか、4月~6月に元気な枝を用いて挿し木します。
オリーブは一品種では実が成りにくいので、種を採りたい場合には異なる品種をもう一本植える必要があります。
※種から育てた場合、ある程度の大きさになるまで数年を要しますから、一般的には挿し木で殖やすことになります。

・方法
1~2年の若い枝を挿し穂にしますが、春に剪定した枝を挿し穂に使っても。
挿し穂用の枝を切ったあとは、すぐに水揚げをします。
湿らせた挿し木用土を準備し、挿し穂に発根促進剤をつけて挿します。
その後は、半日陰で乾かさないように管理します。


◆オリーブの病害虫
葉に穴があいていたり、糞が下に落ちているときは害虫がいるので早めに捕殺します。
日ごろから観察して早めに被害を防ぎましょう。私はまず 葉を食べる大きな虫は糞から気づきます。
オリーブにつく害虫としてはオリーブアナアキゾウムシ、カミキリムシ(テッポウムシ)、スズメガなどが挙げられます。

※虫の苦手な方注意! 
オリーブを丸坊主にしたスズメガ サザナミスズメ 

カミキリムシの幼虫に食害されると最悪の場合は枯死させてしまうこともあります。枝の食害部分に穴があるので、とりあえずハエ・蚊などの噴霧器などで穴の中に吹き付けてみます。次の日にその糞が落ちていなければ退治したことになります。
常日頃、オリーブを観察してするように心がけましょう。これはどの植物でも同じことですが・・・
捕殺とともに、細かい虫は適した薬剤を散布します。

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オリーブの鉢植え

通常オリーブが育たない寒冷地でも鉢植えなら冬は取り込むことができます。
温暖地では実を付けさせるには、寒さにあてる必要があるので、冬も屋外で管理するのがよいでしょう。
関東以北では霜や凍結に弱いため、春から秋には戸外栽培で、冬は雪や霜が直接当たらないところに置きましょう。

常緑樹で育てやすいオリーブは観葉植物として育てて楽しんでもいいですね。
オリーブは成長が早いため、大きめの鉢を選ぶといいようです。

ベランダなどに置く場合は注意が必要で、風当たりの強い場所は避けます。
知人のオリーブの鉢植えです。
オリーブとハツユキカズラの寄せ植え
7-23
オリーブ 7-23.JPG

関連記事 我が家のオリーブ オリーブの寄せ植え コンテナ(プランター)栽培記

◆生育場所
日当りの良い場所を好みますが、半日陰でも生育します。

◆用土
・一般的な鉢植え用の培養土
赤玉土腐葉土:パーライト(6:3:1)+苦土石灰少量

◆水やり 
水やりは一般的な鉢物と同程度ですが、生育期には十分な水を必要としますので、表面の土が乾いてからたっぷりと与えます。

鉢植えの植物を育てるときは乾湿のメリハリをつけます。
冬季は、乾燥気味にすると、耐寒性が強くなります。

◆肥料
4~10月の生育期には緩効性肥料を1ヶ月に1回与えるか、液体肥料を規定に薄めて、水やり代わりに2~3週間に一度くらい与えます。

◆植え替え
1~2年で鉢の根いっぱいになり、根詰まりするようになるので、植え替えをします。
植え替え適期は春と秋ですが、暖地以外は春になってからにします。
軽く根鉢をくずして、古根や伸びすぎた根を少し切り詰め、新しい用土を足します。
大きさにもよりますが、小さなときは一回りずつ鉢を大きくして好みの大きさに育てます。

根を切ったときはそれに伴い、剪定をします。
これ以上は大きくしたくないというときは、同じ鉢の大きさで植え替えをします。
鉢のまわりを3~4ヶ所ほど穴を掘ります。
根を切り新しい用土を入れることで新根がでてオリーブの株がリフレッシュします。


オリーブに関するニュース
枝葉は平和の象徴とされるオリーブは古くはオリンピックの勝者に贈られ、2009年名古屋国際女子マラソンでは昨年の大会からオリーブの枝で作った「オリーブ冠」が優勝者に贈られるようになった。

「オリーブ百年祭」を契機にオリーブの島・小豆島をPRしようと、香川県土庄町の先曽康允(せんそ・やすまさ)さん(72)が主催者側に働きかけて実現。しかし、テレビ中継でアナウンサーに「月桂冠」と間違われる"ハプニング"が発生し、島民からは残念がる声が聞かれた。

先曽さんは「マラソンといえばオリーブ冠、と定着するまでになればうれしい。くれぐれも月桂冠と間違わないようお願いしました」と話している。