スイレン(睡蓮)とハスの違い
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葉の違い
どちらも「蓮」という字を使っていて、水面に浮いている水生植物で、葉も似たような形をしています。
でも葉をよく見てみると、スイレンの葉は切り込みが入りますが、蓮には切り込みが入っていません。
ハスの葉はある程度育つと水面よりも高い位置に上がりますが、スイレンの葉は水面に浮いています。
ハスの葉のように水面よりも高い位置にあるのを抽水植物といい、スイレンの葉のように水面に浮いているのを浮葉植物というそうです。
ハスの葉の水をはじく(撥水効果)のにヒントを得て、防水・防汚・防腐食用途などで活用されています。
花の違い
ハスの花は水面から高く出た状態で咲き、咲き終わると花弁が散ります。
熱帯性のスイレンは水面から出て咲きますが、終わると閉じて横になり、水面下に潜ります。
(熱帯性のスイレンは昼咲きと夜咲きがあります。)
耐寒性スイレンの花は水面上で咲きます。
地下茎・塊根の違い
ハスの根のように見える地下茎(レンコン)は、大きな穴が開いています。
ハスに比べるとスイレンの地下茎は大きな穴が開いていません。
耐寒性スイレンの塊根はワサビのような形をしています。熱帯性の塊根は卵形です。
なぜ水につかりっぱなしでも根ぐされが起きないのか?
通常、植物は水につかりきっていると、酸素不足になって根ぐされが起こります。
草花を育てるときに、水を入れたまま鉢受けに置いてはいけないといいます。それは根ぐされが起こるのを防ぐためです。
でもスイレンやハスは葉の気孔から空気を取り入れて葉柄にある細胞間隙を通り、酸素を根に送っているのです。だから根腐れをしないのです。
スイレンでは気孔は葉の表側にあります。ハスの気孔は勉強不足でわかりません。
※寄り道
わがつくば市のお隣の土浦市はハス(レンコン)の一大産地になっています。
暮れの風物詩でもあるレンコンの出荷はよくメデアで取り上げられています。
お歳暮用にレンコンが人気があるみたいですよ。でも寒い季節に水の中での収穫作業は大変でしょうね・・・
沖縄海洋博公園で見た世界最大の葉を持つオオオニバスはハスという名がついていますが、実はスイレンの仲間です。
子供が載れそうな大きな葉で水面に浮かんでいました。びっくりするほど大きな葉でした。