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干し芋(サツマイモ )作り

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干し芋(サツマイモ )とは、サツマイモを蒸して乾燥させたもので、昔は冬の子供のオヤツでした。干し芋は毎年たくさん作り、納屋の低い屋根に干しておいたものです。
いまでも干し芋と言わず昔のように「乾燥いも」とよんでいますが・・・
田舎ですから、昔はオヤツを買うということはなく、「乾燥いも」は各家庭のオヤツの保存食でした。
子どもの頃の干し芋作りは、五右衛門風呂ぐらいの大きさの窯で茹でました。
茹で終わると底には飴のような蜜がたっぷり残り、それを舐めるのがとても楽しみでした。
さつまいもの種類は「太白」でした。

現代では「干し芋」は家庭ではあまり作られてはいないようです。
我が茨城県は干し芋日本一で、テレビの冬の季節便りでひたちなか市の農家がビニールハウスで天日干ししている光景を見ることがあります。

「太白」の苗はもうこの辺では市販されていないので、干し芋作りはあきらめていましたが、ホームセンターで売れ残りの干し芋用のサツマイモ「玉乙女」を発見!
サツマイモ栽培記

遅い苗の植えつけでしたが、なんとかサツマイモが収穫できたので、念願の干し芋作りとなったのです。現在の主流であるホクホク系のサツマイモは干し芋には向いていません。
少量なので、蒸し器で蒸すことにしました。
お餅をつくるときの大きな蒸し器があるので、それにサツマイモを入れて通常より柔らかくなるまで蒸しました。冷めてから3等分ぐらいに切り、小さな芋はそのまま丸干しにしました。
平たく切って干したものを「平干し」といい、丸いのは「丸干し」といいます。

左は何という名のサツマイモかなぞです。白の皮で、中はオレンジが入っていて美味しかったです。右は玉乙女です。茹でてすぐ食べたら食味はこのときはイマイチでした。
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小さな芋を半分に切ったものや丸干しと隣は「干しイノキタケ」です。
なんと、このあと強風で前の芝畑に倒れてしまいました。半分は芝の葉がべったりまわりや芋の中に入ってしまいどうにもならないので、もったいないけど処分。ただ捨てたのではなく、プラスチックでぼかし肥料を作っているので、鍋を洗った水(甘い)と共にそこに入れました。
微生物は甘いものがあると増えるそうです。

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紫色のサツマイモはパープルスイートロードで、右下の小さな濃い色は安納芋です。
これで4種類のサツマイモがあります。
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昔は表面が白い粉で覆われるまで干したものです。
固くなっても火鉢に網を載せてあぶると柔らかくなり、香ばしくなります。
でも今回は少量だし、毎日つまんでいたら3~4日で完食。

最後のサツマイモの干し芋
1週間おきに5回ほど干し芋作りをしましたが、これが最後の干し芋作りです。
これらは玉乙女と名知らずのサツマイモです。一回目と違い、蜜がたっぷり出ています。
※なぞのサツマイモはどうしてあったのかは後でわかりました!

味見をしたらまぁ、美味しいこと!
約一ヶ月放置しただけで、こんなにも甘く美味しくなるものでしょうか
この美味しさはほんとうにビックリものです。玉乙女も掘った当時とは違い格段のうまさになっていました。同じサツマイモなのに不思議ですね。それは寒さで糖が増すためです。ホウレンソウなどでもそうですよ。
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この蜜を見てくださいな(◎。◎) スゴイでしょう!
丸く模様がついているのは蒸し器の上鍋の底の穴です。
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これは左側が白いサツマイモで、右側が玉乙女です。
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白いサツマイモのアップ。厚め(2~3cm)にカットしたほうがおいしいので2つ割りです。
太いのは3つ割りぐらい。
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上の画像をさらにアップすると、見ただけでその甘さがわかるかと思います。
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玉乙女です。糖がにじみ出ているのがわかるでしょう・・・
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糖でベタベタになっています。
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糸を引いています。干すそばからついついつまんでしまいます。
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少量だし、保存する暇もなく食べてしまうので、乾燥しすぎないようにちょっと干しです。
でも生乾きなので、残ってしまうとカビが発生しやすいですよ。
1~2日ほど干してから食べきってしまいます。それが一番美味しい干し芋の食べ方です。
長く保存したいときはもっと乾燥させます。白く粉が付いてきます。


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2013年の干し芋作り
2013年は足の怪我のために畑での野菜作りはありません。
昨年の干し芋がとてもおいしかったので、今年もどうしても作りたくて、弟夫婦にサツマイモ栽培をしてもらいました。
苗はこちらで用意して育ててから持っていきました。昨年同様に安納芋、玉乙女は干し芋に、あとは鳴門金時です。
あちらも昨年の我が家の干し芋を食べたので喜んで育ててくれたようでした。

11月中旬に収穫できたサツマイモを持ってきてくれたので、1ヶ月寝かせておきました。
そして蒸かして3日間干したのがこれです。
ところどころ隙間がありますが、最初はキッチリ並んでいましたが、あまりの美味しさにつまんでばかりいたので少なくなってしまいました。
金網は100均調達です。芋がベタベタしていてもひっくり返しやすく重宝しました。
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多分、3種類のさつまいもです。種類がわからなくなってしまったので全部干し芋にしてしまいました。
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それから何回かにわけて蒸かしたり干したり・・・・
義妹や知人にお土産に渡したら大喜びしてくれました。「わぁ、買うと高いのよ」
それはそうでしょう、手間をかけて手作りしたものは高くなっても仕方がありませんよ (⌒▽⌒)V