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福来みかん(筑波みかん)栽培記

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福来みかん
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福来みかん筑波みかんまたは単にふくれとも呼ばれています。
福来みかんとは縁起のよいネーミングですね。
最近はホームセンターでも「福来みかん」とラベルに書いて並んでいます。

福来みかんの名前の由来は、外皮と実が離れてふくれているところからといわれています。
昔から筑波山山麓で栽培されてきました。
庭木としても植えられ、「福来みかん」として、地元では古くから親しまれてきました。

実の大きさは4センチ前後と小さいですが、酸味も香りも強いミカンです。
ミカンの原種ともいわれているようで、体の割りに大きい種がいくつか入っています。

福来みかん(筑波みかん)の皮は陳皮(七味唐辛子)を作るときの最高の材料になります。
上手に陳皮を作る近所の婆ちゃんが、ミカンと比べると陳皮の香りが全然違うと言っていました。
世代が変わり、このあたりでは陳皮は作るひとがいなくなってしまいました。
筑波山に近いところでは作っている家もあるとのことです。
私も見よう見真似で、陳皮を作ってもうまくできませんでした。
白菜の漬物やけんちん汁に入れるととてもおいしくなり、冬の料理に欠かすことができなくなります。
材料の割合やちょっとしたコツで、おいしい陳皮ができるのかと思いますが・・

また一部の柑橘果皮(シークワーサーなど)に含まれている成分のノビレチンが福来みかんの皮にも含まれていて、炎症を抑制する作用、動脈硬化や認知症の予防改善に期待できるそうです。


我が家の樹齢約25年の福来みかん栽培記

我が家の福来みかん(筑波みかん)の樹齢は何年になるのか・・・
多分今年で25年前後かと思いますが、大分幹が太くなりました。
これまで植えっぱなしで、肥料もなし、剪定もなしで何も手入れをしていませんでした。
この場所は野菜を栽培していたので、肥えていたのかもしれませんね。

2010-2-9
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ミカンやハナユズと同じように福来みかん(筑波みかん)も毎年アブラムシ、カイガラムシが発生してスス病が出ます。
スス病が発生し真っ黒になってしまうので、殺虫剤を年に一度だけは欠かさずしていました。
2010年は諸事情で野菜や草花、果樹類などは全く放置状態でした。

裏の葉にはカイガラムシの殻みたいなものがびっしりと・・・
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葉表にはその排泄物でスス病になり、冬になると乾いてきて、ススの一部がはがれています。
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庭にあるハナユズも以前はスス病でそんな状態でした。
果樹 ユズ、ハナユズ 育て方のポイント


ところがビックリしたことに夏が過ぎ、晩秋にはきれいな福来みかんが収穫できたのです。
これまでにススが全然付いていない福来みかんは初めてです!
どうしたのでしょう? ・・・・何が起こったのか?

考えられるのは殺虫剤無しなので、アブラムシ、カイガラムシなどの天敵が大量発生したのかもしれません。

その後2~3年が過ぎて、考えられたのがカマキリとテントウムシです。
テントウムシは2010年頃にバラの木で初めて知ったのですが、幼虫、成虫共にすごい勢いでアブラムシを食べるのです。
それから子供のカマキリもアブラムシを食べてくれるようです。
剪定したときにカマキリの卵嚢が1枝にいくつも付いていて、数え切れないほどでした。
なので、その卵嚢を庭や畑のあちらこちらに置きました。
でもカマキリの孵化した赤ちゃんが生き残れるのはごくわずかなのです。
天敵が多くて生き残れない虫はたくさん子どもが生まれるようになっています。
たくさん生まれないと絶滅してしまうからです。

ハラビロカマキリの卵嚢。 家庭菜園 天敵としてのカマキリ
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↓これはイセリアカイガラムシ(ワタフキカイガラムシ)です。
(上の画像はイセリアカイガラムシかどうかはわかりません。)
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アゲハチョウも柑橘系が食餌草ですが、この福来ミカンでは見かけません。見落としているのかな・・
ほとんどこの場所には来ないでほったらかし状態なので。
ナミテントウかと思います。 
関連記事 テントウムシの種類と画像 天敵(てんてき)としてのテントウムシ
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本題に戻ります。
我が家の福来みかんは植えてから6~7年間は実がなりませんでした。
それから徐々に収穫が増えて、毎年大豊作になっています。
近所の人に声をかけて、自由に取ってもらっています。とても食べきれないですから。
2010-11-21
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2011年の福来みかん(筑波みかん)
この年はあの東日本大震災です。
我が家も屋根、室内の一部、ブロック塀などの被害がありました。
本当にこの時は大分めげてしまいました。

2013年の福来みかん(筑波みかん)
ほんとうに毎年よくなってくれています。以前は自前のぼかし肥料を春先に穴を掘って入れていました。
最近は冬の間に米ぬかをまいてから軽く土と混ぜています。
まだ入れたことがないけど、アブラカスや鶏糞入れてもいいかな・・
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ここは家からそれほど離れてはいないので、以前はニャンコ達もよく後から付いてきたものです。
この日は幸ちゃんだけですが・・ 3匹とも老猫になってしまい、家にいることが多くなっています。
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関連記事 グランドカバー セダムと猫

2015年の福来みかん(筑波みかん)
今年も大豊作・・・あまりにも見事でホレボレしてしまいます。
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姪が子どもを連れてミカン狩りにきました。果物が好きだそうでとても喜んでくれました。
下のほうは近所のみんながもぎ取った後なので、ほとんどなっていません。
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消毒なしでもきれいなお肌です。
我が家の福来みかんは以前の味とは違い、酸味がきつくなく甘くて、とてもおいしいのです。
そして不思議なことに以前より実も大きくなり、種も少ないのです。
どうしてかわかりませんが、すぐそばにミカンと甘夏があります。
それらの花粉が付いてこのようになったのでしょうか・・・?
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上のほうは手が届かないので、この後に弟に半分ほどの高さで、大胆にカットしてもらいました。
2013年の足のケガ以来、以前のように体が思うように動きません。
福来みかんは木登りして収穫できるような剪定にしたので、多分便利かと思います。
体のリハビリを頑張って、またいろいろ栽培したいです。