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梅干しの効用・効能 

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我が家の梅干し 2008年夏
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私たちは空気中の酸素を体に取り入れ、この酸素から得たエネルギーによって生命を維持しています。 この酸素が活性を持つように変化したものを活性酸素といいます。 活性酸素は細菌を殺してくれる反面、多くなりすぎると体内の細胞を傷つけ、さまざまな病気や老化の原因になります。

活性酸素は体内のコレステロールや中性脂肪を酸化させて「過酸化脂質」に変化させ、血管壁に付着することで血管をもろくしたり、血管をふさぐことで「動脈硬化」や「脳梗塞」「心筋梗塞」などの原因にもなったりします。

梅干しは見ただけでも唾液が出るほど食べ物でも酸味が強く、 食べたときに出る唾液の量はレモンの倍近くもあるとも言われています。
酸っぱさのもとになっているクエン酸とリンゴ酸などで、その殺菌力が胃腸の機能をととのえ、エネルギー代謝を高めます。
アミラーゼの他に唾液中にはカタラーゼグルタチオンペルオキシダーゼという酵素が含まれています。カタラーゼは過酸化水素を酸素に分解する酵素で、人の体内で生じる活性酸素(フリーラジカル)の毒性をおさえて老化も抑制してくれます。

この活性酸素の発生を抑えてくれるカタラーゼ酵素を出す梅干しは、貴重な抗酸化食品です。 ガンや老化の予防に梅干しは効果があると考えられています。

また唾液中には、消化酵素の一種である、アミラーゼという酵素が含まれています。アミラーゼはエネルギー源となるご飯やパンなどに含まれるでんぷんの消化を助ける重要な役割をしています。
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■生活習慣病に梅干し
日本人の三大生活習慣病は、ガン・脳卒中・心筋梗塞です。
このうちの脳卒中と心筋梗塞は、動脈硬化が主な原因といわれています。
最近は日本の食生活も欧米化してきました。ファーストフードやコンビニ食ばかり摂っていると血液はドロドロになってしまい、体は酸性に傾いてしまいます。
その結果、頭痛や肩こりなどの症状が現れ、ひどいときには動脈硬化や脳梗塞といった生活習慣病にもなりかねません。   
年齢を重ねて40歳~50歳以降になると、血管の老化や生活習慣の乱れなどが原因となって、血管の内壁にコレステロールや老廃物が付着し、血管の壁が厚く硬くなることがあります。
そのために血液が流れる血管の穴そのものが狭くなり、詰まりやすくなります。これが動脈硬化です。
脳卒中のなかでも脳梗塞は患者数が100万人以上も発生しているのだそうです。
なんと2分20秒に一人が発症している計算になります。
そして脳梗塞を発症すると完治する人は2割以下といわれています。

40代の4人に1人、50代の3人に1人が脳梗塞の予備軍になっているそうな・・・
そして、発症すると言語障害や寝たきりなどの重い後遺症が待ち構えています。
完治する人は2割以下だから、8割のひとが重い軽いはあるでしょうが、体が不自由になるわけです。
今現在ではリハビリも重要視されているみたいで、先日脳梗塞で倒れたひとのお見舞いに行った病院では、たくさんのリハビリを指導する先生がいました。
元気のよい人だっただけに、リハビリをうけている姿を見たら涙がこぼれてしまいました。

冬は寒さのため血管が収縮して細くなり、血液が細い血管に詰ったり、行かなくなりする脳梗塞になりやすいそうです。
逆に夏の6~8月に急増する脳梗塞は血管が広がり血圧が下がります。
夏の脳梗塞は、汗をかいて水分不足になると血液がどろどろになって血栓ができやすくなり、血の塊が細い血管に詰ってしまうということです。

夏の脳梗塞の予防はドロドロになっている血液をサラサラにするため水分を充分に補給することです。
汗で不足した塩分と血液が固まるのを防ぐ水分を補給することが必要なのです。
生活習慣病予防改善に梅干しを毎日食べましょう!

■ダイエットに焼き梅干し
梅干しを加熱すると、含有するクエン酸と糖がムメフラールという成分に変化します。
このムメフラールは血小板が固まるのを防ぎ、血行を良くします。
血行が良くなれば、新陳代謝もアップし、脂肪の代謝もよくなるのでダイエット効果も期待できます。

■かぜに梅干しの黒焼き入り熱湯
梅干しの黒焼きは、民間療法の中でもかぜの特効薬として広く知られています。
梅干しをアルミホイルで二重、三重に包んでから金網にのせ、弱火で約1時間ときどき回しながら全体をむらなく焼きます。
飲み方は、梅干しの黒焼きを茶わんにいれ、熱湯を注ぎ、箸で黒焼きをつきくずし、飲みます。
軽いかぜの初期症状の息子にもよく普通の梅干しを飲ませていました。
息子は幼稚園の先生に具合の悪かったとき、梅干しと砂糖を熱湯に入れたものを作ってもらったとき以来梅干し信仰人なのです。

■梅干しジュースで暑い夏をのりきろう!
脳梗塞を予防したり、体の調子を整える梅干しジュースを作ってみました。

梅干しジュースの作り方  
一日分の材料
・梅干し・・・3~4個  焼いてから種を除く
・水・・・・・150cc
・砂糖・・・・大さじ1

作り方
・梅干しをグリルなどで焼きます。
・実をほぐしながら熱湯と砂糖を加えて、ミキサーにかけます。

この梅干しジュースですが、朝作って、初めて飲んだ午後にはいつもより体が軽くなりました。肩こりがひどかったのですがそれも不思議なほど軽くなりました。
調子が良くなったのは焼き梅干しのせいではないのかもしれませんが、もしそうだとしたら即効性がありますね。

梅干し、野菜や果物などはアルカリ性食品で、肉や米、パンなどが酸性食品です。
梅干しに含まれる物質が酸性の食品に含まれている酸化物を減少させてくれます。
そして血液を一番健康的なアルカリ性に保ってくれます。
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■乳がん予防に梅干し
最近、女性に急増している乳がん予防には「梅干し」がよいみたいです。! 
梅干しより抽出した物質(MK615)は乳がんの細胞に対して増殖を抑制する作用があると言います。
梅干しの健康効果をさらに引き上げるには、EPA、DHAを含む魚類(サンマ、アジ、マグロ、サバなど)と一緒に摂ると効果的だといいます。

■疲労回復には梅干し
疲労回復のために活躍するのがクエン酸です。さらにクエン酸はタンパク質・デンプン・脂肪を効率よく燃焼させてエネルギーに変えてくれます。
そしてこのクエン酸をたっぷり含んでいるのが梅干しです。
スポーツ時にレモンを食べるとスッキリするといわれますが、これはクエン酸の効果なのです。梅干にはレモンより多くクエン酸が含まれています。
梅干しを食べることで疲労回復に効果があるばかりでなく、疲れにくく健康な体を作ってくれます。

外国産の梅干しの中には、塩抜きしてから味付けをしてあるものが多いです。
一緒に有効な成分も抜けてしまうといわれています。梅干しが良いといっても問題があります。手作りなら間違いなく、梅干しの効用が期待できます。

■殺菌作用のある梅干し
冷蔵・冷凍などの保存技術が発達している今でも、細菌性の食中毒にかかる人は少なくありません。
0ー157をはじめとしたサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌などの食中毒を起こす細菌は、味やにおいなどがほとんどなく、細菌の有無が判断できません。
梅干しに含まれているクエン酸には、こうした細菌を抑制する働きがあります。
おにぎり、お弁当などに梅干しを入れることで腐敗細菌や食中毒細菌の増殖を抑えて、腐敗を遅らせることができます。日の丸弁当は昔からの庶民の知恵なのです。

実験で梅干しに入れたシャレーと梅干しに入れないシャレーを比べたテレビを何年か前に見たことがあります。中身は何か忘れましたが、梅干しを入れたシャレーには全く細菌が出ません。これを見てほんとうにビックリしました。
また何年か前に「100年前の梅干し」というものをテレビで見たことがあります。細菌を寄せ付けない働きがこんなにも長いあいだ作用しているのですね。
じつは我が家にも古い梅干しと梅煮があります。

H12年の梅干し。棚に置いてホコリになっていました。(忘れていた)
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薄味なので焼酎をかけてから保管したような覚えがありますが・・
現在も妙にしっとりしています。

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上の梅干しよりずっと古い梅干しもあったのですが、現在行方不明。これは硬くなっていて表面に塩が吹き出ていました。

■二日酔いに梅干し入りのお茶
二日酔いは、肝臓のアルコール処理能力が追いつかず、血液中の酸素が不足するために起こります。
二日酔いには、茶わんに種をとった梅干しの果肉を入れて、熱いお茶を注いだものを飲みます。酸性になっている二日酔いの体を梅干しを取り入れることで、体がアルカリ性に回復し体調が徐々に良くなります。荒れた胃の粘膜の修復も早くなります。
是非、お試しになってください。

梅干しには胃腸の粘膜を保護する働きもあります。アルコールは胃腸から吸収されるので、お酒を飲む前に梅干しを食べておくと、胃腸を保護する粘液の分泌を高めることができます。そのためアルコールの刺激を緩和させることができます。

■便秘に梅干し 
梅干しを毎日食べる習慣をつけると、自然に便秘が解消されるといわれています。
梅干しが胃腸の働きを活発にし消化吸収がスムーズになります。
便秘になるとニキビ、吹き出物など肌のトラブルなどが起こります。
梅干しは腸内の殺菌もしてくれるので、体の内側からきれいになります。
細菌は酸に弱いため、クエン酸の強い酸性によって殺されてしまうのです。

■カルシウム摂取量が少ない多くの日本人は梅干しを食べましょう!
海草・牛乳・小魚などカルシウムを含んでいる食べ物はたくさんあるのですが、カルシウムはそのままでは体内に吸収されにくいという性質があります。
しかし、梅干しに含まれているクエン酸と結びつくことでカルシウムが吸収されやすくなります。

■梅干しを使った民間療法

・乗り物酔いに梅干し
乗り物酔いには、梅干しをしゃぶると酔わないと昔から伝えられています。

・かぜで熱があるときに梅干し入りしょうが湯
かぜをひいているときは、茶わんに梅干しの果肉を入れ、おろししょうがを加え熱湯を注いで飲みます。梅干しには解毒作用、しょうがには発汗作用や咳止めの効果があると言われています。

・かぜで鼻がつまったときに梅干しで湿布
小さくたたんだガーゼに梅干しの果肉をすりつけ、鼻に貼って湿布します。

・口臭に梅干し
口臭が気になるときは梅干しを食べると、口の中や胃腸が殺菌され、口臭の元がたたれます。