山野草 オキナグサ(翁草)の四季
オキナグサ,翁草,四季の画像オキナグサ(翁草)
キンポウゲ科 オキナグサ属
別名:白頭草
多年草
原産地 本州、四国、九州
草丈/樹高 30~40cm
開花期 4月中旬~5月下旬
花色 暗赤紫色
耐寒性 耐暑性 普通
オキナグサは日当たりのよい草地に生育する多年草です。.
各地にオバガシラ、オジノヒゲ、カワラノオバサン、ネコグサ、ユーレイバナなどのさまざまな地方名があります。
身近に見られたオキナグサが減少した大きな要因として、園芸目的の採集や自然環境の悪化が考えられているそうです。
個人的には園芸目的の採集よりも自然環境の悪化が大きな要因だと思いますが・・・
昔はどこにでもあった植物も、今ではほとんど見かけられなくなってしまったのが多いですね。
このまわりでも山林は荒れ放題で草丈の低い植物は隠れてしまい、生長することができないし、田畑のまわりは除草剤を撒いてしまうところが多いのです。
東北では「おきなぐさ」のことを「うずのしゅげ」というそうです。
宮沢賢治も「おきなぐさ」を書いています。
うずのしゅげを知ってゐますか。
うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますが
おきなぐさといふ名は何だかあのやさしい若い花をあらはさないやうにおもひます。
我が家のオキナグサは園芸店で求めたのですが、種で増やしたオキナグサと願っています・・・
冬のオキナグ
昨年の鉢植えを庭のハナミズキの下に植えてあります。
冬は枯れたようになりますが、根は生きています。
春のオキナグサ
地下には太いゴボウ根状の根茎があり、暖かくなると芽を出すとともにつぼみも見えてきます。
2008-4-3
白い毛で覆われた花芽を伸ばします。
2008-4-3
赤紫のオキナグサの開花。
花弁のように見えるのは正確には萼(がく)片です。
オキナグサの仲間は花弁がなく、花弁状の萼(がく)片6枚の中に多数の雄しべと雌しべが詰まっています。
まわりは白いもふもふの毛で覆われています。
2008-4-8
どんどん蕾がでてきて花(がく片)が開いていきます。
花(がく片)は天気のよい日中だけ開いていますが、雨天や夜間には閉じています。
下を向いて恥ずかしそうに咲いています。クリスマスローズに似ている感じです。
葉っぱも白い毛があるせいか、シルバーに見えます。
2008-4-11
数日間、開閉を続けると、花柄は真上に向いてどんどん伸長を始めます。
オキナグサの名の由来がお爺さんの白いヒゲのように見えることからというのも納得ですね。
2008-5-1
黄色の葉のグランドカバーはリシマキア・ヌンムラリアオーレアです。
雨に濡れたオキナグサ(おきなぐさ)
お爺さんの白いヒゲがいっぱい!
でもまだ下のほうには咲いているのもあります。
咲き始めてから一ヶ月以上になります。長く楽しめますね (⌒▽⌒)V
2008-5-15
夏のオキナグサは葉が茂っています。
2008-8-5
この後、残念ながら多分白絹病になってしまい、枯れてしまいました (∪_∪;)しゅん...
この次はよく育て方を見てから育てましょう・・・