ジンチョウゲ(沈丁花)の育て方 花が咲く剪定のコツ
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ジンチョウゲ(沈丁花)
ジンチョウゲ科の常緑低木
モクセイ、クチナシなどとともに香りの良い花木の代表の一つ。
我が家の良い匂いのする花木
カラタネオガタマ
クチナシ
ロウバイ
花の外側が紅紫色で内側が白い一般種の他にシロバナジンチョウゲなど数種類の品種がある。ジンチョウゲは苗木や鉢が良く出回るので普通に手に入ります。
沈丁花は白花ですが、花の外側が紅色のもの、白花沈丁花(シロバナジンチョウゲ)、薄紅色のもの(薄色沈丁花)、葉に白覆輪や黄覆輪(フクリンジンチョウゲ)などの入るものがよく出回ります。
雌雄異株で、室町時代に日本に渡ったものが雄木だけという話です。ただし現在の園芸種は雌があるかどうかはわかりません。
樹液、樹皮、根、タネは毒性があり、皮膚炎を引き起こすそうです。
ジンチョウゲ(沈丁花)の育て方
◆植えつけ時期
3月~5月
9月~10月上旬
◆植えつける場所
排水のよい半日陰のところの肥沃な土がよい。粘土質や水はけの悪いところでは、根腐れを起こしやすいので高植えにする。でも細根が少ないので、水の吸収力が弱いので、マルチングかグランドカバーの植物を植えておくとよいと思います。
移植を嫌う木であることから、植え場所をよく選ぶようにします。
もう大分前のことですが、1mぐらいの枝の少ないジンチョウゲ(沈丁花)を移植しました。さし木が簡単なので移植も問題ないと思ったら、見事に枯れてしまいました。
◆整枝・剪定のコツ
ジンチョウゲは前年に伸びた枝先に7月ごろ花芽ができ、春に花が咲く性質があります。
自然樹形を全体に小さくするように、花後すぐに刈り込みます。
軽く刈り込んでも、前年枝まで刈り込んでも新梢はすぐに出るので好みの大きさに刈り込むことができます。
秋まで刈り込むことができなかった場合は、徒長枝があれば中まで切り摘め、込み合っている部分は付け根から切り取ってすかします。
こんもり丸くまとまり、立ち上がっても1.5mくらいまでですが、根が少なく浅く張る性質を持っているので、あまり頭を大きくして重くすると強風で倒れやすくなります。
◆施肥
花後(5月~6月)・9月に緩効性肥料や油かす、骨粉などを根元にばらまいて軽く土を寄せる。
満開のシロバナジンチョウゲ 3/19
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シロバナジンチョウゲのツボミ 3/2
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普通のピンクのジンチョウゲ
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シロバナジンチョウゲの花のアップ
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◆ ジンチョウゲのふやし方
さし木で簡単にふやすことができます。
1)咲き終わったあとすぐに花がらを摘み取り、枝を長さ7~8cmに切って、さし木します。
2)夏ざし(土用ざし)
梅雨が過ぎた頃に行うさし木で、ジンチョウゲには適しています。
そのころは伸びた新芽がしっかりした枝に固まるからです。
さし木の用土
赤玉土か鹿沼土単用、桐生砂、バーミキュライトを使います。5~6号の深鉢に何本かさして、日陰で乾かさないように管理すると、秋までに発根します。
そのまま軒下などで霜よけをして、翌年の春に4~5号鉢に鉢上げ、または地植えにします。
鉢上げの用土は園芸用土、または赤玉土にピートモスか腐葉土を3割混ぜた土を使います。