★デルフィニューム(飛燕草)の育て方 画像 デルフィニュームのアレンジ
デルフィニューム,飛燕草,育て方,種(タネ)まき,肥料,管理,切り花,長持ち,アレンジデルフィニウム(デルフィニューム) キンポウゲ科
原産地 ヨーロッパ、アジア、北アメリカ、アフリカ
別 名 大飛燕草(オオヒエンソウ)
花 色 青、水色、紫、白、桃、赤、黄、橙
草 丈 30~200cm
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デルフィニウムはあこがれのイングリッシュガーデンの定番。
デルフィニュームはさわやかな水色、ブルー、紫を中心とした花色や雄大な長い花穂がとても魅力的で、花壇の主役になれる花です。
またデルフィニュームは切り花の流通が多く人気のある花でもあり、また冷涼地のガーデンの植え込みによく使われます。
高性で迫力のある花を咲かせるジャイアント系や草丈が1m以内のリトル系、橙や黄色の花をつけるカージナル系、一重咲きのベラドンナ系などが栽培されています。
デルフィニュームは冷涼地では宿根するが、関東地方以西の平野部では夏越しが難しいため、秋まき一年草として扱います。
デルフィニュームを何本かまとめて植えて、そのまわりを花束やフラワーアレンジのように配色を考え、適した植物を植えるといっそう引き立ちます。
色のテーマを考え(ブルー系とかピンク系など)カラーリーフ(白い葉とかブラウン系など)を使ったりと工夫しだいで個性ある花壇ができます。
背が高くなるデルフィニュームのまわりは同じ時期に咲く背の低い淡い色の小花が似合うと思います。
デルフィニュームの花を購入の際には花の付き方に注意して選んでください。
花がまだらに付いていたりしおれているものは避けて、小花が平均に付いているものを選びます。
デルフィニュームのある庭 2007年6月
まだデルフィニュームが咲き始めたばかりで、ボリュームがありませんが、このあと紫、白が咲きます。
手前の黄色はセダム「アカプルコゴールド」、左はバコバ(ステラ)、中はワスレナグサ(背が伸びるタイプ)中央の赤紫の葉はナント赤紫蘇です。中ほどの右はオステオスペルマム、後方左から小型キンギョソウ、ヤグルマギク、チドリソウです。
デルフィニュームの育て方
デルフィニュームを大きくてりっぱな花を咲かせるコツ
茎の伸びていない若い苗を前年の秋か早春に花壇やプランターに植えつけておくことです。
寒い時期に根を張らせるようにすると、暖かくなると花茎の勢いが出ます。
■デルフィニュームの種(タネ)まき
タネまきや苗の定植は9月下旬以降、涼しくなってからまくようにします。
デルフィニウムの発芽適温は15℃~20℃で、高温時には発芽しにくくなるので早蒔きには注意が必要です。
移植を嫌うのでタネはポリポットに直接まいたほうがよく、嫌光性種子なのでしっかりと覆土します。
タネまき後は、直射日光が当たらない風通しのよい涼しい場所で管理すると、2~3週間で発芽します。
そして本葉が5枚くらいになったら、日当たりのよい花壇や鉢に植えつけます。(18cm鉢に1本の割合)
3月ごろから葉が出て花茎が伸び始め、5月の上旬ごろから花が楽しめます。
花壇のデルフィニュームの苗 4/27
デルフィニュームの蕾(つぼみ) 5/8
○鉢植え
用土は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜたものなどがいいようです。
市販の草花用培養土なら手軽です。
7月~8月は半日陰の場所に移動させるか日除けを行います。
冬は霜に当たらない軒下におきます。
○地植え
日当たり、水はけ、風通しの良い涼しいところに堆肥や腐葉土をすき込んでおいてから植えつけます。
午前中日が当り、西日が当たらない場所が適しています。
深植えしないように気をつけ、やや乾燥気味に管理します。
本来は宿根草花ですが高温多湿に弱いので、暖地では宿根化しにくいです。
地温の上昇を抑えるために敷きワラなどを行います。
冷涼地では冬に霜よけをする程度で、簡単に毎年咲くようです。
■デルフィニュームの肥料
肥料は植え付ける際にあらかじめ油かすや緩効性(かんこうせい)肥料(ゆっくりと効くタイプ)の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥として3月頃と5月頃に化成肥料を株元に少量与えるか、液肥の1000倍液を月2~3回与えます。
■デルフィニュームの管理・手入れ
生育中はナメクジ、ヨトウムシに注意し、背が高くなるので倒れないように支柱を立てておきます。
その際細い支柱は花の重みで倒れやすいので少し太めの支柱のほうがいいと思います。
昨年は花がリッパすぎて頭が重くなり、細い支柱だったので何度も倒れてしまいました。
雨が降ったり風が吹く時は特に要注意!
1番花のあとの2番花なので茎が細かったのでいまにも倒れそう・・・ 7/25
細い支柱だからちょっと無理だったみたい。
花が終わったら花軸を切り戻しますが、切り口から雨水が入ると株が腐ることがあるので、切り口を
折り曲げておくとか茎の穴にフタなどを被せたほうがいいかと思います。
■デルフィニュームの株分け
多年草として育てる場合は3~4年ごとに株分けを行います。
土壌病害に弱く、連作を嫌うので、植えつけ場所を替えたほうがよいです。
■デルフィニュームの病虫害
またヨトウムシやアブラムシがつきやすいので、あらかじめオルトラン粒剤をまいておきます。
デルフィニュームのアレンジ (全部我が家の花です)
紫色のチドリソウ(飛燕草)、ガーベラ、バラ、カーネーション、宿根カスミソウ 6/2
水盤の中のデルフィニューム。手前、上に見えるのは畑にあるバラの花、左はアイビー(ヘデラ) 6/1
※デルフィニュームは切花で楽しむ場合は、開花直前ぐらいに切ります。
・2日に一度ほど下から1~2cmずつ水切りすると、長持ちします。
・もう一つの方法は水切りしたあと、空洞になっている茎の切り口に濡らしたテッシュペーパーを2cm
ぐらい差し込むと水揚げがよくなり2週間ぐらい花がもちます。
市販の延命剤などと一緒に試してみてはいかがですか?
ダイナミックなこのデルフィニュームは花瓶などに生けても花の重みで倒れやすいものです。
茎のしっかりしたユーカリなどの枝と枝の間に差し込めば倒れにくくなります。
また、デルフィニュームはドライフラワーにも利用できます。