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★サフランの育て方・栽培記

サフラン,育て方,ハーブ,赤い雌(め)しべ,スパイス,ブイヤベース,パエリア,薬用植物,効用,室(むろ)栽培

サフラン
アヤメ科クロッカス属の多年草
原産:地中海沿岸~インド

サフランの花 2007-10-31
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10月~11月にかけてサフランは開花します

秋咲きのクロッカスの一種であるサフランは、赤い雌(め)しべをもつ、藤紫色の美しい花を咲かせます。この雌(め)しべを乾燥させたものを、薬用や料理などでスパイスとして利用しています。
南フランスの名物料理ブイヤベースや、スペインのパエリアにサフランはかかせない香辛料です。またインド料理のサフランライスなどもおなじみですね。
あらかじめ水か湯にサフランを浸してその色と香りを出させ、そこに米を入れて炊き上げます。
サフランご飯で市販のおいなりさんを使って作ってみました。→サフランの花 (料理)
またクレオパトラの化粧品にも使われていたといわれています。

日本でもサフランは薬用植物として栽培されているそうです。(後記に
サフランは花が美しいため、園芸植物としても扱われています。


サフランの育て方
サフランは7月から8月に市販される夏植え球根です。
関連記事 
・夏植え球根と秋植え球根 種類と育て方(植え付け・管理)
・春植え球根

入手してすぐ植えれば10月~11月には花が咲くので、サフランは初心者の方におすすめです。
サフランの花1つから3本のめしべが採れます。


◆植えつけ
植え付け時期は開花前の9月。
鉢植え、地植え共に堆肥や発酵牛糞、ぼかし肥料などを十分に混ぜて植えつけます。
・地植え
 球根の高さの3倍程度の深さ(10cmほど)に植え付けます。

・鉢植え
用土: 赤玉土7腐葉土3堆肥発酵牛糞ぼかし肥料

植えつけ方
1)6号鉢に3~4球の割合で深さ10cmで植えつけます。(花を観賞してから球根を太らせる方法)
2)6号鉢に並ぶだけビッシリ置き、球根の首を出して肩まで埋めて植えつけます。(花の鑑賞と雌しべを摘む目的で翌年は花をさほど期待しない方法)

鉢を置く環境
鉢植え、地植え同様なるべく日当たりや水はけを良くして育てます。

サフランの芽生え  
日陰になってしまったところの大きい球根を選んで、2007年夏に植え替えをしました。
日当たりのよいところに植えてありますが、あまり咲きませんでした。不思議な気がしますが球根が大きくても日陰で育ったから栄養分がなかったかもしれませんね。米ぬかを少し前にまきましたが、咲かないのは球根の問題で直前にまいた米ぬかではないでしょう・・
でもこのあと日当たりのよいところで育てれば、来年は沢山咲くでしょう。
2007-10-12
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こちらはヘビイチゴの中から顔を出したサフラン。
2006年夏に大きい球根を選んで植えましたが、ヘビイチゴに覆われてしまいました。
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サフランの芽生え◎-10-26-1.jpg


日陰のサフラン(アイビーと) 
このサフランは最初に植えたところでして毎年律儀に出てきます。
日陰にあり、アイビー(ヘデラ)に覆われてしまうのですが、それでもいくつかの花が咲きます。
多分植えてから20年ぐらいになるでしょう。サフランは連作障害はないのでしょうか・・?
しかも秋~春はほとんど日が当たりません。南に塀があるのです。
そういう条件で咲くのですから、サフランは結構たくましいのです。でも条件の悪さに小さな球根がたくさんあるようです。
2008-1-25
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サフランは一度植えたら、畑の隅に数年は植えっぱなしでも大丈夫のようです。
花後に球根が分球して1球ずつが小さくなるため、次の年は花を咲かなくなることがありますが、小さな球根も1~2年育てると大きくなり花を咲かせます。込み合ったらなるべく植え替えは必要でしょうが・・

お礼肥
花が咲き終わったらサフランの株元にお礼肥をします。液肥を2週間に1回の割合か化成肥料を月に1回、冬になるまで与えます。

冬のサフラン
花後は葉だけだらしなく伸びているので切ってしまいたくなりますが、球根を太らすために我慢します。花後のスイセンや他の球根と同じ管理ですね。
花壇や庭に植えっぱなしにする場合は低い草丈なので前の端あたりにしたほうがいいかも。

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5月になり、サフランの葉が黄色くなったら、掘り上げて乾燥させてから保存しましょう。そのころに植える植物と交代します。
そのまま植えておいても差し障りがないときは植えっぱなしでも大丈夫です。
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またサフランは室内栽培もできます。
8月中旬~9月中旬に日が当たらない場所に置き、開花後雌しべを摘んでから鉢植えや露地植えにします。 
※実行したら、つい忘れてしまい、思い出して箱を開けたら花が咲き終わり、干からびる寸前でした (→。←;


サフランの効用
冷え性、生理不順、生理痛、更年期の不眠、どうき・息切れなどに良いといわれています。
気分がイライラしたときは、乾燥した柱頭0.2~0.3gに熱湯100ccを注いで飲むといいそうです。
※子宮に対する刺激作用が強いため妊娠中、授乳中使用は避けます。
昔、私の母親が畑の端にサフランを植えていて、乾燥させた赤いめしべをお湯に入れて飲んでいました。
どこが悪かったのだろう? 聞かないでいた自分が今になって後悔します。

東京大学薬学部の斎藤洋教授はマウスの実験で、サフランの黄色の色素であるクロシンが記憶学習障害の回復に効果があることを発見したそうです。
ということはボケ防止になるわけですね。
サフランをたくさん殖やしてサフラン酒でも作ってみようかな ボケ防止、ボケ防止 (*^_^*)


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2012年のサフラン
紆余曲折がありましたが、今年はたくさん花が咲きました! 
あちらこちらのサフランを1か所にまとめたものが咲いたのです。
2012-11-11
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鮮紅色の雌しべは1本ですが、元の近くで3本に別れていています。
花びらは6枚、雄しべは3本です。
2012-11-11
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以前の栽培記です。お暇なときにどうぞ

2009年のサフラン栽培記
昨年はサフランにゴールデンウィーク~夏にかけて米ぬかをたっぷり振っておきました。もちろんサフランは休眠中です。
このサフランはバラとバラの間にあるので、特別に土壌が肥えています。

サフランの開花から4日目の朝 
考えてみたらサフランは芽生えから1週間ぐらいで花が咲くのです "(*゚v゚*)!! はやっ
まだたくさん蕾があるのでどれだけ今年は咲くのか楽しみ。
2009/10/24
5DSC04069-10-24-.jpg

米ぬかをまいたので土が白くなっていますね。米ぬかは徐々に土壌改良になると思います。

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2010年のサフラン栽培記

今年はとんだ失敗をしてしまいました。
除草の最中でしたが、殖えたサフランの球根を別な場所に植え替えようかと掘り起こしました。
土も柔らかいし、サフランの根もないので面白いようにコロコロと採れました。
それから別の場所に除草作業が移った途端に掘り起こしたサフランをすっかり忘れて置きっぱなしにしてしまいました。

バラのところにある大きな球根に育ったサフラン (*^_^*)
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梅雨のこの季節は、草が伸びる伸びる・・・
すぐ覆いかぶさって置きっぱなしのサフランの球根も姿が見えなくなってしまいました (→。←;
再び見つけたのにまたもや放置・・わざとではありません(キッパリ!)
見つけたときは後で植えようと思っていても、違う場所に移動して作業をしているとまた忘れてしまうのです。
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・・・このてん末は、とても悲しいことになってしまいました。
今年の記録的な暑さのせいもあるでしょうが、半分くらいはサフランの球根が乾燥し過ぎて、カラカラになっていました。
カラカラ画像はかわいそうで撮れませんでした (∪_∪。。)グスン

ボケ防止になるはずなのに、もったいなくてこれまでサフランをあまり利用しませんでした。
サフランをただ育てているだけでは、ボケ防止にはなりませんよね ┐('~`;)┌
我が家のサフランちゃん、たくさん出てきてこの忘れん坊を治しておくれ(泣 

さて、干からびたサフラン球根は1割ぐらいは生き残ってくれました (^。^;)ホッ
芽が出てきて育っています。災難に遭いながらも生き残ったサフラン達に  ガンバレ~ (⌒ο⌒) ファイトッ♪
生き残ったサフラン達は今年は花は咲きませんでしたが、来年に期待しています。

生き残ったサフランと下の画像のバラバラに植えてあったサフランに液肥を与えて球根を太らせ、一堂に集めたものがあの上の画像のようにたくさん咲いたのです。

↓干からびた球根と同じ場所で残っていたサフランの球根があり、翌年花が咲きました。
2011-11-13
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一番最初に植えた場所の日陰のサフランもポツリポツリと咲いています。

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この場所のサフランは上と同じようですが、木の下で一番悪い条件です。
最初は木(ヤマモモシャラノキ)が無かったのです。画像のようにたまには木漏れ日が差しています。
取り残されていた小さな球根が長い間に育っていって、今年は花が咲いたのでしょう。
アブラムシの天敵のホソヒラタアブが一つの花の蜜を吸いに3匹いました。
ホソヒラタアブは最近よく我が家の庭や畑に沢山飛んでいるのを目にします。
殺虫剤をほとんど使わなくなってからアブラムシが増え、そのせいでヒラタアブ類が増えたかと思われます。ヒラタアブの幼虫はテントウムシの幼虫とともにアブラムシを食べてくれる益虫なのです。

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4日間のサフランの雌しべの収穫。開花したらすぐ雌しべを摘み取り、乾燥させて料理などに利用します。

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左上から右に1,2,3日目で下は4日目の摘んだばかりのサフランの雌しべ。


2010年秋、テレビでサフラン栽培の様子を放映していました。
大分県竹田市がサフランの産地なのですが、そのとき初めて室(むろ)に入れるということを知りました。

外国では畑で栽培されていますが、日本では独特の栽培方法をしています。
それはサフランの芽が出たら室(むろ)に入れるということです。暗くしておいて栄養を花に集中させて根が出ないように水を半年間一滴も与えないそうです。日本のサフランはその栽培方法で有効成分も多いとのことですよ。


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